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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

短編集

カラオケに行ったりしていたら……

作者: タオニア

何の目標もなく生きていた主人公だったが、小さい頃から音楽を聴くのは好きだった。有名になって武道館でライブをするのが夢だったが、今ではもう殆ど諦めている。そのためバンドを組んだことすら無かった。けど練習はしていて、ギターを弾くことだけはできた。だけど他にやりたい事もなければ頭が良いわけでもない。ヒロイン2にも相談し、音楽のことが学べる専門学校に通うことに。


いろいろある中で、数多くの有名なバンドを輩出しているトコを選ぶ。その専門学校の入学式の最後、先輩達に誘われてカラオケに行くことに。かなりの大人数だが、全て先輩がおごってくれることに。店に入った後は、なんとなく出来上がったグループに分かれて歌うことになった。かなりマニアックな歌を先輩が勧めてきたが、主人公だけが上手く歌えた。新入生の中で主人公だけだった。先輩からも注目され、才能のある奴だけを集めた歓迎会に招待してもらえることに。


その歓迎会に誘われたのはバンドのボーカルをやっている奴ばかりだった。なんとなくカラオケに行くことが分かった。バンド組んだことのある奴の間では有名な奴もいた。それなりに大きいお店に、ある程度分かれて入った。そしてみんなが自分の持ち歌を歌っていく中、うまく歌えずに途中で飛び出していった奴がいた。そいつはすぐに先輩達に捕まり、みんなの前で先輩のオシッコを飲まされた。そして先輩はみんなに向かって、

「いいか、お前ら。生半可な気持ちでうちの学校に来た奴はこうなる、うちは本気の奴しかいらない」


こんなクズと自分は違うと思っていた。ずっと一人でやってきた。だから自分はそれなりに歌えた。暇で良かった。カラオケばっかり行ってよかったと思った。その時、急に虚しさが込み上げてきた。ヒロインも同じくここに入学していたが、彼女は特別だった。既にクラスメイトとバンドを組んだという噂だった。でも、まだ心のどこかで大丈夫、まだそんなに離されてはいないと思っていた。


それは入学式から2週間後に起こった。ヒロインの組んだバンドが新しい曲を発表したらしい。気にならないフリをした。気にしたら負けだと思った。その日はそのまま家に帰った。いつもの様にパソコンを立ち上げて、ニコ動に行こうと思った。なんとなく動画を探していた。そこに、今注目の動画の中に、ヒロインのバンドのMVが上がっていた。気が付きと、その動画は荒らしのコメントで溢れ返っていた。しかもそのほとんどは主人公が書いたものだった。

次の日、主人公は先輩から呼び出された。その人はヒロインと一緒にバンドを組んでいる人だった。その日はちょうど音楽関係の方が一気に集まる日で注目のバンドの発表会の日だった。


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