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レベル上限∞  作者: コウ
5/5

町はスルーの方向で

「やっと見えてきた。」

朝から歩きっぱなしなのに着いたのは、昼過ぎ。

だって、お腹が減って仕方なかったから、硬いパン食べたし。

昼ご飯食べたんだから、昼過ぎでしょ。日も傾き掛けてる事だしね。


[やっとかよ。お前遅いぞ。]

頭の上で、マッタリしてたトカゲには言われたくないけどね。


「暗くなる前に着いたんだから、いいでしょ。」

トカゲさんと話ながら、町へ近付いていく。

町は高い柵に囲まれていて、大きな扉からしか入れなくなってる。何だか、定番な気がする。それが、当たり前みたいな。


「すみませ~ん。」

扉に向かって、大きめの声で話し掛けると扉近くの家から、タイミングよく出てきた人が近付いてきた。


『見ない顔だな。こんな小さな町に何のようだ?』

警戒してるというよりは、本当に何もないのだろう。

不思議そうな顔をしている。


「通りすがりの旅人です。」

こう言えとトカゲさんに言われた。ストレートに(僕は誰?)って聞いてもよさそうなのに。


『そうか。それなら、北の街まで行くんだろ?今日は、この町に泊まるのか?小さな宿なら、あるぞ。』

親切心で言ってくれてるのだろう。野宿はイヤだし、この町に泊まろうかな。


[お前、金ないだろ?どうやって泊まるんだ?それに、お前を知ってるヤツもいなさそうだ。先へ向かうぞ。]

トカゲさんに言われて気が付いた。

僕、無一文だ。

。。。。。。。。。


『ぎゃわっぎゃわっ言って、話してるみたいに見える。よく懐いたトカゲだな。』

んっ?町人Aには、ぎゃわっぎゃわっと聞こえてるんだろうか?

もしかして、トカゲさんが話してると思ってるだけで、幻聴?

僕の頭は大丈夫か?


[また、良からぬ事を考えてるだろ?

どうやら、お前にしか言葉は通じてないらしいな。

曲がりなりにも召喚主なんだ。それ位の事があっても不思議じゃない。]

何でも無い様な事みたいにサラッと流すトカゲさん。

トカゲ界では、あるあるネタなんだろうか?

それは、ともかくとして


「急ぐ旅なので、このまま進みます。

ありがとうございました。」

町で休みたかったけど、トカゲさんに逆らっても、何もいいことなさそうだし、お金もないからスルーしていきます。

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