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レベル上限∞  作者: コウ
2/5

僕はトカゲさんの下僕らしい

[失礼なヤツだな。喚び出しといて、それかよ。]

現れて早々にトカゲさんに説教受けてます。

しかも正座させられてます。


[んで、何の用で喚び出した?敵か?バトルか?闘いか?]

舌をチョロチョロ出して、頭を左右に動かして、周りを見てるトカゲさん。

この姿を見てるだけなら、可愛いんだけど。


「いえっ、あのっ。。。。」

言ったら、怒るだろうな。言いたくないな。


[さっさと言え!]

言わなくても怒ってるよ。


「言っても怒らない?」

もう怒ってるけど、これ以上の怒りを買うのはヤバイ気がする。


[さっさと言えと言っている。]

ヤバイ雰囲気がプンプンする。噴火前だ。爆発寸前だ。


「えっと。。。自分が誰か分からないんです。

だから。。。えっと、そう!旅に出ようと思ったんです。それで頼りになる人?に助けてもらおうと思って。。。」

口から出任せを並べ立てて、恐る恐る顔を上げると


[そうか、頼りになる。。。そうだな。オレ様がアイツらより強いしな。分かってるじゃないか。そう言う事なら早く言え。

その辺のモンスターなら、オレ様が倒してやる。安心しろ。]

何だかトカゲさんの機嫌が急上昇してる。

色々と思うところはあるけど、触らぬ神に祟りなし。スルーしよう。そうしよう。


[おいっ、行くなら早い方がいい。さっさと行くぞ。]

張り切ってるトカゲさんは、僕の頭の上に乗っかって、頭を小さな前足でペシペシと叩く。

叩かれても痛くも何ともないし、トカゲさん小さいから僕でも倒せそうだけど、何故か逆らっちゃダメな気がする。

何でだろう?


痛くなくても、これ以上叩かれるのはイヤ。

さっさと準備して出掛けよう。

家に戻って、タンスの近くに掛かっていたカバンに下着や服を詰め込んで、キッチンにあった硬そうなパン。

小さめの斧と大きめのナイフをそれぞれ持つ。

準備といっても部屋の中には、その位しか物がない。


がらんとした部屋を見渡すけど特に感慨深い訳でもなく、あっさりとしたものだ。

僕は、いったい何者なんだろ?


「火トカゲさん、お待たせ。行けるよ。」

頭の上に声を掛けるって、何だか不思議。


[何もないんだな。]

呆れてる?トカゲさんに呆れられた?

まぁ、何にしても早く準備が終わったんだし、いいんじゃないかな。

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