第六話
第六話友達とデートという名の情報収集①
今日は私の女友達とデートです。
祐くんは女友達でも一緒に出かけるのは駄目なタイプなのか最後まで本当にいくのか?一緒について言っちゃ駄目なのかしつこく聞かれました・・・祐くんの眼が本気過ぎて怖かったです。
女性ですら駄目ですか!?アウトですか?どんだけ嫉妬深いんですか!!
ですが今回は譲れません私の協力者である女友達と撫子さんにいただいた祐くんを未だに狙っている女性の情報を確認し新しい情報がないか情報交換する約束なんです。
え?協力者?って思われる方もいらっしゃると思いますが保育園から今まで一緒の学校に通っている悪友である大家加奈です、この方には祐くんと付き合うまでの経緯と別れたいという私の気持ちとどうやって分かれるかの大まかな作戦も知っていたりします。
口も堅く長い間一緒にいるので信頼できる方です。
ん?こうゆうパターンって相手の説明した後ぐらいで本人が現れたりしますよね~
「ユラ~おっ待たせ!待った?」
「ううん、全然待ってないよ私がちょっと早めに来ただけなので」
「約束の時間前行動徹底してるね~ちょいちょいギリギリの時間になっちゃうんだよね」
「ドタキャンしないから大丈夫だよ。当日券まで予約してドタキャンされたときは仄かに殺気立っちゃいました・・・やられましたってね?」
「あれは財布痛いよね。それも時間ギリギリだから映画だと間に合わなくてオジャンになっちゃたりね」
「ええ。そんなことされたらどんどん疎遠になって最終的に関わらなくなったり・・・」
「しょうがないちゃ~しょうがないよね?信じらんなくなるし関わりたくないし繰り返す可能性大だしね謝ってくれたり遅れても急いで来てくれたら今回だけだよ?って許せるんだけど」
「なかなかいないかな?笑って謝られても誠意がありませんから」
「だねだね。さってお話する前にお買い物しない?」
「はい。そうですね何処行きますか?」
「ランジェリーショップいっていい?この頃胸の下辺りがきつくてね」
「もしかして・・・」
「信じたくないけど、胸のサイズは変わらなくて太ってお肉がついてきつい可能性が大であります」
「ドンマイ。私もサイズ測ってもらいましょうか?」
「新作も出てるだろうしね」
「可愛いのあるといいのですが」
「大人な奴挑戦してみたら?ガーターベルトとか良く着けてるのに下着は可愛い系だよね」
「なんとなく可愛い系買っちゃうんですよね」
はぁ~こんな会話していると祐くんから解放された~って気分になります学校終わったら即祐くんに拉致られてBARにいるので学校の友達と学校帰りに買い食いしたりショッピングしたり出来ませんでしたので久々です。
BARにいる方々は言い方なんですが服について相談できませんし下着ならなおさらですガールズトークも出来ませんし色々溜まってたんですよね。
「ユラのキャラ的に可愛い系だと思うけどギャップを狙って大人のセクシー系で攻めちゃうのもいいと思うよ~」
「そうでしょうか・・・一緒に選んでもらっていいですか?」
「いいよ~まっかせなさ~い」
頼もしいです。私に似合いそうなセクシー系なんて全然分かりませんから
ゾック!!
うわっ!今ゾクッてしました。何の悪寒でしょうか・・・
まぁもしも、もしもですが祐くんに友達に下着を選んでもらったとバレたらなんでユラの下着を友達が選ぶの?ねぇなんでユラって迫られます確実に迫られて祐くんも対抗して下着を買ってきそうです。
うぅ嫌です羞恥で死んでしまいます。絶対嫌ですバレないように気をつけないと・・・
「ユラの彼氏ってさ~何歳なのそういや」
「高校3年生みたいです?私たちの二つ上ですね」
「だね。ないとは思うけどユラが高校卒業したら即入籍してあれよあれよとしているうちに結婚式挙げちゃったりしてね・・・うんなんだろう自分で言っといてなんだけど現実になりそうで怖いんだけど」
「辞めてください~なんでしょう声に出しちゃったら現実に起こりそうで怖いんですから」
「だよね~聞いた限りだと行動派みたいな感じだもんね」
「うぅ今だって今回のデートも同姓のお友達って言ってもついていくって聞かなくて大変だったんです」
「束縛乙」
「されてる本人は怖いんですよ」
「ヤンデレ彼氏さんの行為が増長しないことを祈っています」
「祈ってないで助けてください!!」
「うちに出来ることは何だってするよ?命に関わりそうになったら逃げるけど」
「それは私のことは気にせず逃げてください。コマンドは命大事!絶対!!です」
声に出すと現実になりそうで怖いんですよね祐くん関係はBARの他の方に物事を相談したら祐くんに筒抜けだったりしますから床にも障子にも祐くんです!!
「おっと着いたねこのランジェリーショップイイの沢山あるんだよね~」
「そうですね。すみませ~ん」
「いらっしゃいませ。どうされました?」
「サイズ測って欲しいのですが」
「畏まりました。こちらにどうぞ」
「空いてるみたいだね?ラッキ~」
「すぐ測れそうだね。BARの料理が美味し過ぎてお腹周りが不安です」
「美味しいものは止まんなくなっちゃうよね」
「案内出来たらよかったんですが・・・」
「ユラの彼氏の視線で死にそうになりたくないんで今回は遠慮します」
「懸命な判断かも知れませんね」
「ではまた後ほど」
「了解~」
そういえば久しぶりにサイズを確認するのでお腹周りとかお肉がつき易い部分が本当に不安です。
祐くんなら抱きごごちがいいから大丈夫なんていいそうですが女性にとっては死活問題です、余分な脂肪は落としたいんです!!
「お客様。失礼します」
「はい。お願いします」
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「ユラ~どうだった?うちは予想通り胸下のお肉が増えてました~でも胸もサイズアップしてた」
「わたしはお肉は少しだったんですが胸がCがらDになってました・・・」
「羨ましい~うちはCに近いかな?のBだよ」
「ほとんどの下着を新しくしないと形が崩れるって言われちゃいました」
「サイズあってるの着けないといけないもんね」
「はい。今回は4つほど買おうかと思っています」
「じゃ今回の下着は大人系で揃えないとね」
「可愛いのは・・・」
「次回ね~今回は大人系!!これ絶対今回買わないとずっと可愛い系しか買わなさそうなんだもん」
ギクッ
た・確かに私一人で買いにいくと可愛い系しか買わなさそうです。
新しい挑戦は大事ですよね!
「う~んあれもいいけどこれもなぁ」
「これなんかもいいですね?」
「あっ紫の蝶でレースか・・・いいと思うよ」
「この赤の奴加奈に似合うんじゃないんですか?」
「おお!可愛い赤にハートだけど自己主張は激しくないこれ買いっと」
何十分かランジェリーショップで下着をあーでもないこーでもないと探してこれっと決めたものをそれぞれ購入しました。
そのあと少し喉が渇いたので休憩しようということになりカフェに移動しようしていたところ私は衝撃的なものを見てしまいました。
祐くんが祐くんが私以外の女性と歩いていました・・・・これはあれですね浮気?ですね!!良しきました応援します!大歓迎です!!
では後をつけさせてもらいます。
「加奈・・」
「うん。尾行開始だねおやっさん」
「気配消して行きますよ棚からぼた餅のチャンスなんです何が何でも失敗が許されません、見つかったときが物凄く怖いことになるのは必須です」
「あたぼうよ!おやっさん気を引き締めていこう」
そして私達はこの祐くんと別れるためのチャンスを掴むために尾行を開始しました。