第一話
ヤンデレと言うとヤンキーがデレる事と回答が返ってくる場合が多いですが、
今私がどうしてもへし折りたいヤンデレフラグは…病んでいるデレのフラグです!!
どうしてこうなったのか全く検討も付きません其れらしい前兆も見当たりませんでした。
何故今私はヤンデレに捕まっているのでしょうか…
自論ではヤンデレ・ツンデレは二次元に限る
もし三次元だったら他人のを観察する!
と心に決めていたのによりによって何故私が
フラグ立てちゃったのぉぉぉ
其れは一ヶ月前の事でした、私はいつものように学校が終わった後バイトに行く途中の道端で怪我をした男性を見つけました周りの人はその人を避けるように通り誰も声を掛けようとはしていませんでしたあたかも其処には誰もいないかの如く
いつもの私なら他の人と同じようにしている
筈なのにどうしてもその人が気になり声をかけました。
「大丈夫ですか?よかったら絆創膏使ってください」
「・・・・」
「じゃあ失礼しました」
私は絆創膏を押し付けて逃走…
顔も俯いていたから見られてない筈でした
その時の私はその人が逃走している私をジッと見つめている事に気づいていませんでした
今思うと王道の恋愛小説や乙女ゲーのような行動をしたと思います。
私は過去の私に言いたい…
フラグ立った 全力で逃げろ!と
それから二週間ほど何事もなく日々が過ぎていました…
そう街中で不良が喧嘩しているのに遭遇する迄は
バイトが長引き急いで帰っていたら何処からか男性の怒鳴り声が聞こえて来ました。
暗い中何処からか聞こえてくる喧騒 怖くなり早く離れなきゃいけないそう本能が警報を鳴らしていた、速く速く離れなきゃ速く戻れなくなる
そう何故か本能が速くと急がせました。
「オラぁぁ!そんな程度かよテメエ等!」
バキと何かを殴る音がした後チャラチャラ不良Aが目の前に倒れてきました。
ボコボコに殴られ顔の原型は留めていませんでした。
失礼ながら化け物が出たと思い情けなくも腰を抜かしジッと崩れたチャラチャラ不良Aの
顔を見つめていました。
しばらくチャラチャラ不良Aのボコボコ顏を
呆然と見つめていた所上から声が降ってきました。
「おい! こんな所でなにしてんだ?」
いきなり声が聞こえた為ビクッ!!となってしまいましたが天の助け!と顔を勢いおく上げまた別の意味で呆然としてしまいました。
頭の片隅で見たことあるような・・・
と思いましたが大部分で思っていたことは
血糊ベッタリやん!そして何故超いい笑顔!
「見つけた…」
何おぉぉなに見つけなのぉぉ
何故こっち見る何故近づくちょっとまてぇぇ
本能が本能が逃げちゃいなよ(キラ)といっているだがしかし腰を抜かしている為逃走不可
私にある選択肢それは一、様子をみる
二、匍匐前進で逃げる 三、悲鳴をあげる
さぁどれ!
二は…途中で捕まる可能性が高い
三は…現在夜な為人通りが少ないし不良に立ち向かってくれる可能性が低い
うん…一しかないじゃないか
ぎゅ!ぎゅぅぅぅ
ワッツ?
何故抱きつかれている?どちら様でしょうか?おーい ちょっどんどん痛くなってきた
パシパシ
「痛い…痛いです」
「……」
無視かい?無視なのかい!
「やっと見つけた」
だ〜か〜らどちら様ですか!
ぎゅぅぅぅぅ
「すみません。どちら様でしょうか?」
「覚えてないのか?」
じぃぃぃっと見てみる…
「まさかとは思いますが、いつかの怪我をしていた方とかではないですよね〜」
「それ」
そうそれだよね〜 え?!マジですか
私はまさか当たるとは思っていなかった為
当たった事に驚き思考停止している間
不良さんは何を思ったのか私に
「あの時珍しく怪我をした時誰も声なんてかけなかったあんただけが心配してくれた。
嬉しかった…だからあんたのこれからの人生が欲しい」
……えぇぇ一気に付き合うとかその他もろもろすっ飛ばしてプロポーズもどきされたんですけど!
いやいや、よく見たらこの不良さん稀み見るイケメンさんなんですけどぉぉぉ
髪型はナチュラルベリーショート
兄がこの前したい髪型で写真を見せてもらったからあっているはず
髪色はプラチナみたいな薄い透けそうな白?
肌も女性が嫉妬しそうなきめ細かい(見た感じ)
顔は目が切れ目の感じで全体的にみるとひとつひとつのパーツバランスがいいまごうとなきイケメンさんです。
ほとんどの女性が振り返るイケメンさんです。
それに比べて私は平凡です。
髪は面倒なので染めていませんので真っ黒
目はたれ目で少し他の人より大きめ
背は平均より小さくて150㎝以下
つり合い取れてないですよ?
「私より可愛い方はいっぱいいますし他の方にプロポーズ?された方がいいですよ?」
もといわかりやすく言うとイケメンさんは
美人さんか可愛い系の方とイチャイチャしてください。
それを見て楽しみたい!
という個人の思惑と後さわりのない断りを入れないと面倒なことになると本能が警報を鳴らしているためです。
もっとぶっちゃけるとあとで嫌がらせがきて
女性を殴り飛ばさない自信がない、
物壊されたら証拠見つけて器物損壊罪で訴えるかなんかするか殴るかヤバイ写真を撮って
屋上からばら撒きそう…だからです
以外と過激派だよね笑とよく友人にいわれます。
これは穏便に断らないと
「あんた以外はいらない、好きな人でもいるのか?」
「いや…いませんけど可愛い方が」
「なら大丈夫だな あんたの人生を貰いたい
後悔はさせない邪魔なのは徹底的に消すから
心配しないで欲しい」
あれぇ諦めない上にちょと過激な事をいわれたような…
たった一回の事でプロポーズもどき?されるものかどうかわからない。
生まれてこのかた年齢=彼氏無し歴なんで
恋愛経験なしのずぶのド素人なんですけど!
「な、ならお互い何も知らないじゃないですか何で友達から〜」
「友達からじゃないと駄目なのか俺はあんたしかいないあんたしか目に入らない」
擬音を付けるなら子犬がくぅんと寂しそうに庇護欲が湧くような感じで見つめられています。
な、流されるな自分流されちゃいけないんだ自分!!
「恋人(仮)でこれでお願いします。」
流されたぁぁぁぁ勝てなかったよ…ヨシコさん←誰だよヨシコさん
「あぁわかった すぐに本物になるからいいか(ボソ)」
ん?なんかボソッとききづてならない事いわれたような気するようなしないような?
「では携帯番号交換して夜遅いんで帰っていいですか?」
「わかった。家には送って行く彼女を一人で帰らしちゃ俺が気になるから気にすんなよ?
あと家族以外の男のアドレス消せよ」
「え!?何故でしょうか?」
なんか嫌な雰囲気になりそうなような、
ヤバイ何かを釣っちゃったような気が…
「俺以外の男なんて要らないでしょ?
有ったら携帯水没か踏んで壊すから」
いい笑顔!超いい笑顔!
イケメンさんはなにいってもカッコいいね!
言ってる事は怖いけどねガタブル震える程怖いけどね!
「浮気したりしたらすぐ閉じ込めて、
相手は消しちゃうから、気をつけてね?あんたは俺だけのだからね?」
こ、怖!!ヤンデレですか!?ヤンデレですか?!
一回目でヤンデレフラグ立てちゃったんですか?二回目でヤンデレ降臨ですか!早くないですか?折りたい切実にこのフラグを折りたい円満に別れて他の可愛い方に向かわせたい‼誰かフラグの折り方を教えてください。
切実に‼
ん?そういえばヤンデレってフラグが立つと逃げれないような…監禁系やストーカー系や自傷系などなどあったよな?
折ってやる何が何でも折ってやる!
「と、取り敢えず私の名前は霧海由羅っていいます。貴方は?」
「ん?俺は神宮司祐夜よろしく。祐くんって呼んでユラって呼ぶから」
一発目から愛称呼び要求来た〜そして初めから呼び捨てが決定事項
と、とりあえず
「祐くん?でいいですか?」
「うん。ユラ愛してる」
見惚れような笑顔をこちらに向けながら、
愛を囁かれました。
恥ずかしい顔が今真っ赤になっていると思います。
イケメンさんが見惚れような笑顔で愛を囁くんですよ!真っ赤にもなります。
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その後は普通に家迄送ってくれました。
次の日会った時は携帯のアドレスチェックが入り(どうしてもいるアドレスは女性名にしたりメモを隠し持ったりしました。
本を自分が読む時は祐くんの膝の上でしか許してくれなかったり、ナンパされたら男性のがいつの間にかいなくなり祐くんの手に血糊がついていたりします。ガタブル
ヤンデレですかね…
今の所束縛が激しく少しでも男の気配が見えると祐くんの部屋に連れ込まれて
「ユラは俺のだよね?」
の確認がひたすらにあります。
ちゃくちゃくと外堀も埋められているような
気配があり、仮でまだ恋人ではないと
言っていますがイマイチ信じてもらえません
な、何故じゃゃゃゃ!
恥ずかしがって誤魔化していると勘違いされているのですが。
なんとしてでもこのフラグ折らなくては平穏な自分の為に!
協力者求む!!