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出航4

「これからどうしようか?南―」

南はぼんやりとしたまま、海の方を見つめている。

「このままここにいるってわけにもいかないぜ?かといって、あの船を襲い返すなんて考えられないしな…」

南が何もしゃべらないから、仕方なく自分が色々と勝手にしゃべってみるけれど、自分だってどうしたらいいのかわからないのだ。南が反応を返さないのが心細い。

「なぁ?どうする?」

「取り返しにいくしかないだろう…」

南のつぶやきに驚く。

「正気かよ?南!思い出せよ。これは夢だって自分でも言ってただろ?何も真面目に取り合うことない。ほっといてもいいんだ。」

自分はもうすぐ夢が覚めようとしているのを感じた。だからこの物語を続ける必要なんてないのに…。南は何を考えてるんだ?

「海に飛び込もう。泳いで船まで追いつくんだ。」

「南!」

南が躊躇なく夕暮れの海に…それももう暗くなりかけているのに…飛び込んだのをみて、とっさに自分もそこへ飛び込んだ。だって仕方ない。南を一人で置いていくわけにはいかないから。

 けれど、あれは“本物の”南なのか…?海の冷たさを全身に感じて、この夢に何か引っかかりを感じる。それも数メートル先の南に追いつこうとしているうちに忘れてしまったのだけれど。

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