素直になりなさいね?
「響さん?」
「ん?どうしたの由樹ちゃん」
「ぼーーっとしてたから...」
心配そうに上目遣いで俺の事をみる幼馴染みの由樹ちゃん。
「大丈夫だよ?ちょっと考え事してただけ。」
「響さん?」
いつからだっけ?
由樹ちゃんが俺の事をさん付けして呼び始めたの。
年は確かに俺の方が2つ上だけどさ。
「―――…嫌だ」
あ。ヤベ。変な所だけ出ちゃった。
「え?」
あーあ。由樹ちゃんの目から涙が溢れそうだよ。
「ごめ...んなさい。」
「なんで謝るの?」
「だって。」
「ネガティブはダーメ」
また、由樹ちゃんの上目遣い。俺、弱いんだよ。やめて欲しい。
やめてくれないと、止まんないよ。
「由樹ちゃん。キスしてい?」
「え?」
ダメって言われてもやるけど。
チュってわざと音を立た
してキスをすると、由樹ちゃんの顔が林檎みたいに赤くなっちゃった。
「...甘いね」
「/////響さんっ」
鼻と鼻とキスもしてみると、さらに赤くなった。ウブだね。可愛い。
「ねぇ。止まんないよ?どうしよう」
「知らないよっ。もぅ///」
「いいの?」
聞いても、俯いてばっか。顔は真っ赤でね。
俺の顔を見てよ?
「ねぇ、見て?」
由樹ちゃんの顔をそっと持ち上げて、鼻と鼻を合わせる。
「由樹ちゃん。」
「やっ。」
「何が嫌なの?顔を合わせてるだけだよ?」
「は...恥ずかしいの。」
顔を赤くしてるから、由樹ちゃんは手で顔を隠そうとする。
「ダメだよ。隠しちゃ」
「なん..でっ」
「だって俺をこんなにしたんだから」
絶対好きって言わせるんだから。
「ねぇ。言って。」
「何を?」
由樹ちゃんは顔を隠そうとするのは諦めたようだけど、なんだか、
「幼馴染みなんだから分かるでしょ?」
「き...響さん。....です」
誘ってるみたいに見えるのは俺だけ?
「ちゃんと言わないと大胆なキスするよ?」
「き...響さん、す...です...」
「ちゃんと。」
「響さん、好きです。」
「うん。」
由樹ちゃんは気持ちを言ったら、なんだかボロボロと泣き出しちゃった。
仕方ないね。
だって、好きだとイジメたくなるんだもん。
「響さん、好きっ」
「うん。」
ひくひくと喉を鳴らしてなくなんて、もぅ。俺のツボばかりついてくるなぁ。
「っく。すきぃー。響ちゃんー」
そうそう。由樹ちゃんは俺の事は響ちゃんって言わなきゃ。
「お利口さん。由樹ちゃん」
そうやって甘い声で由樹ちゃんの耳元で囁いてみると、由樹ちゃんから、俺に抱
き着いてきたから、由樹ちゃんの茶色い髪を優しく撫でる。
ドスン
すると、由樹ちゃんが俺を押し倒した。
「由樹ちゃん??」
「響ちゃん。」
あれ?
立場逆転しちゃった??
「由樹ちゃん?大丈夫??」
ちょっと今、お腹の辺を馬乗りみたいに乗られるとちょっと、、、ヤバいんだけどー?由樹ちゃん。。。
「ねぇ、響ちゃん。」
「何?」
何事もないように由樹ちゃんの顔に手を優しくあてる。
「響ちゃんはどうなの?」
「え?」
「好きー?」
全く。由樹ちゃんってなんで突拍子のないことをイキナリ言うのかなぁ。泣き止むのも早いしさ。
「ううん」
「そっか。」
「愛してるよ」
「響ちゃん」
由樹ちゃんの顔が今までより一番明るい顔になる。
「じゃあ、続きしていい?」
「恥ずかしい。」
「一緒にお風呂入る?」
「それの方が恥ずかしい。」
「じゃあ、大丈夫でしょ?」
「うん」
「好きだよー。由樹ちゃん。」
「私も。すきぃー。」
いただきますww