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7話 シアと人間メイド

この物語には、人によっては嫌悪感を抱く可能性のある人外娘が登場する可能性があります。

自己責任においてお読みください。

※昆虫類など


また、お使いの作者はクリスマス『も』・・・ボッチでした。


ご安心してお読みください。

割れんばかりの歓声と拍手が闘技場全体に轟いている。


闘技場の中心に居るのは、我のナオエとリノセロス族の女だ。


ナオエは左手に持った円形の盾を突き出し、半身を開いて右手に1m20cm程の短槍を持っている。


対しているリノセロス族の女は、その4本の腕にそれぞれ剣と盾を構え緊張に顔を強張らせている。

それも仕方が無いじゃろう。

ナオエは強い。

今回の戦いは、街全体の戦力向上のための訓練を兼ねているとか言っておったが、むしろガス抜きに近いのじゃろうな。


さて、ではここでゆっくりと見学させてもらうとするかの。

それにしても、昨日からつけられたこのメイドは使えないのぉ・・・。



※※※


リノセロス族のニノンが一気に踏み込み、振り上げた2本の剣を振り下ろすのと同時に、ナオエが左手に構えた円盾でその2本を受け流し反らす。

ほぼ同時に振り下ろされた2本を、それも膂力に優れたリノセロス族の剣を2本とも反らせるのは長年に渡り鍛え上げた筋力と戦闘経験のおかげだ。

返す刃で突き出した槍は、ニノンの盾を1つ弾き飛ばした。

そのまま間髪いれずに繰り出した第2撃で剣も1つ弾く。

ニノンが体勢を整え、反撃に出ようとしたときにはすでにナオエの3撃目が繰り出され、その喉元に突きつけられていた。


決着だ。


ニノンが下がり、次にネダが出てきた。

ネダも数合打ち合うと同じ結末を迎える。


これをナオエは、10試合以上続けた。


※※※



ふむ、やはりこの街の住人ではナオエの相手にはならぬか。

皆戦争とは無縁の所に住み、逃げていた者達じゃからのう。

身体機能は人間より数段上である我々魔物だが、いざ戦闘となれば対応できる者はほとんどいまい。


「水を寄越せ。・・・おい、メイド」


喉の渇きを覚え、メイドへ命じるが反応が無い。

全く、本当に役に立たぬ。

ワシの言う事は聞くという話じゃったから、近くに置く事を許したと言うに・・・。

持っていたグラスをそのまま握りつぶす。


「ひぃっ!す、すいません!すぐに用意します!」


人間のメイドが走り去っていくのを見て、更にため息が漏れる。

奴がせめてアント族の半分でも役立てば良いのじゃが。


しかし、まさかまた勇者が召喚されるとは。

魔王もおらぬのに召喚したと言う事は、目当てはナオエか。

人間を裏切った勇者を倒すために、勇者を召喚するか。


・・・人間とは業が深い生き物じゃのう。


急ぎ走って戻ってきた人間メイドは、その手に水滴の浮かぶ透明なグラスを持っていた。

必死な形相で戻ってきたが、急ぐ事に重点を置いているのか足元に注意がいっていない。

あっ、やっぱりのう。


転んだメイドの持っていた水は、ゆっくりと放物線を描くとワシの足にかかった。


「あ、ああ、すいません!ゆ、許してください!」

「ふぅ・・・。舐め取れ」


ワシの言葉に人間のメイドが硬直する。

元騎士だかのプライドか何かは知らんが、ワシの下で働くのであればワシの言葉には絶対服従あるのみじゃ。


「舐め取れ。聞こえなんだか?」


ワシの言葉にビクリと震えると、メイドは震えながらも足元に跪く。

そのまま舌を伸ばし、触れるか触れないかの微妙な感触がした後メイドは顔を上げた。


「聞こえなんだか?ワシは舐め取れと言った」


そう言いつつ、身体から圧を発する。

これは、以前ワシがコヤツを嬲った際の圧と同じだ。

みるみるメイドの顔が青ざめ、その目に涙が貯まる。

しかし、ワシはやめる気は無い。


「最後だ。舐め取れ」

「・・・はい」


ぺちゃり、とワシの足に舌が這う。

ゾクゾクと背筋に快感が走るが、それを表に出すことなく視線で続きを促す。


ぺちゃり、ぺちゃりと舌が這う。


それはワシの足から、水気が別の粘液に代わるまで続いた。

ふむ、人間のメイドも悪くないかものう。

ストックが切れました。

連日投稿は難しいかもしれません。


また、小説家になろうとは関係ありませんが、作者は『Zトン』先生と『とーます』先生を全力で応援しています!

どちらも『人外』絵師さんとして大ファンです。


あ、18歳未満の人は検索しちゃダメですよ!

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