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14話 虎人と王国会議

この物語には、人によっては嫌悪感を抱く可能性のある人外娘が登場する可能性があります。

自己責任においてお読みください。

※昆虫類など


また、お使いの作者はバレンタインデーでチョコを6個貰いました。


平均年齢50台パートの皆様からですがね!


ご安心してお読みください。

豪華としか言い様の無い広々とした一室。

敷かれている絨毯、飾られている絵画、テーブル、椅子全てが高級品で固められている。

特筆すべきは照明に使われている魔水晶で作られているシャンデリアだ。

込められている魔力の質により輝きを発する魔水晶はその割れやすさから巨大な原石として採掘する事が難しく、また同じ理由から精密な加工が難しい。

それを惜しみなく使ったこのシャンデリアの価値は、小さな城なら1つ建てられるほどである。

その一室には3つの人影があった。


「勇者の成長はどれほど進んでおりますか?」

「はっ!勇者殿の成長は著しく、現状ですでに人族ではトップの実力に上り詰めております。恐らく前勇者・・・失礼致しました。裏切りの勇者よりも才能はあるかと」


煌びやかなドレスを纏い、頭に王冠を乗せた女性が発する問いに光り輝く重層鎧を着込んだ体格の良い女性が答える。

その顔には笑顔を象った仮面を被り素顔は見えない。


「それならば問題はなさそうですね。情報操作のほうはどうですか?」


この問いに答えるのは、純白の法衣を身に纏った老婆だ。


「情報の拡散については例の一件を除けば全て片付いておるよ。その1件についても召喚陣に仕掛けた魔術は正常に機能しとるから問題ないわい」

「さすがにまた裏切られてはかなわないわ。魔術の維持管理は引き続き最新の注意を払いなさい」

「ほっほっ、女王様。心得ましてございます」


皺が刻まれた顔には柔和な笑顔が張り付いているが、その目は猛禽類の如く鋭い。

金糸が惜しげもなく縫いこまれた法衣を着ているにもかかわらず、その印象は何故か清貧を旨とする聖職者そのものだった。


「対裏切りの勇者はどうですか?」

「こちらの魔術素材育成は順調に進んでおるよ。後は騎士団の魔術師次第と言った所かの?」

「魔術師の儀式魔術への習熟には、いま少しのお時間を頂けないでしょうか?さすがに100人単位での儀式魔術は調整が難しいため難航しております」

「ええ、良いでしょう。確実に倒せるよう準備を進めなさい。向こうも今すぐにこちらへ攻め込んでくる気配はありません。こちらと事を構える前に『元』魔王軍のほうが動き出しそうですしね」


そう告げると女王は席を立つ。

それが会議終了の合図だったようで、残りの2人も席を立つとそのまま部屋を後にした。



一方、その頃。



「うっ・・・無理!・・・も、う無理!ごめんな、さい!謝る、謝るから許して!」


俺は無言で腰を振り続けている。

・・・首元から血を流しながら。

ネメイアとの第二回戦を始めて、俺が達した無防備な瞬間を狙ってネメイアが首に噛み付いてきたのだ。

ネメイアは虎人という特性上、その牙は立派な凶器だ。

その牙で噛み付かれた俺の首は危うく胴体とオサラバするところだった。

血管まで食い込む前に、ネメイアの口を両手で掴み食い止める事が出来た俺は、そのままネメイアの懇願を無視しつつずっと腰を振る事にしたのだった。

殺されそうになったにも関わらずこうして『行為』を続けるだけの俺は何て優しいんだろう。



もう3時間くらいずっとだがな!!!



「あ、う・・・・・!?・・・ん!んぅ!!」


大きく震えるネメイア。

遂に気を失ったらしい。

ふむ、虎人の体力だとこれくらいが限度か。

ネメイアから自身を抜くと、例の便利魔術でその身体を清めて担ぎ上げ街中へ向かう。

勿論息子も清め収納済みだ。

取り敢えずは救護所へ放り込み、意識が回復次第シュカクも交えて説得すれば問題も無いだろう。

ネメイアを運ぶ途中で俺は、メリザンドが手に入れてきた勇者の情報を思い返す事にする。


結論から言えば、勇者の正体は頭から足までの全てを純白の重層鎧で覆った女性という事しか解らなかった。

メリザンドの交渉が失敗した後逃げる最中に遭遇したそうだ。

メリザンドもダークエルフとしては強い部類に入るが、さすがに勇者には勝てなかったらしく手傷を負いながら逃げるのが精一杯だった用だ。

その際の相手の声から女性だと言う事が解り、周囲にいた兵士がその相手を勇者と呼んだ事と光属性の攻撃魔術を詠唱無しで発動させた事から判明した事だ。

まぁ、メリザンドを相手にした際の戦闘状況や攻撃方法を聞く限り典型的な聖戦士タイプだろう。

片手剣と盾を用いた堅実な攻防に加え、無詠唱の光魔術での補助と回復を使う。

攻撃力に欠ける場合が多いが、勇者として召喚されたのならば王国秘蔵の聖剣が渡されている事だろう。


・・・俺には渡されなかったがな。


その後の情報収集でも勇者の情報のみが何故か全く出てこないことから、王国は勇者の情報を完全に秘匿しているらしい。

恐らく俺に情報が渡るのを警戒しているのだろう。

それを考慮すると、勇者が姿を見せるのは俺を確実に倒せると『王国』が確信を持ったときか。


向こうが把握している俺の強さは魔王を倒しにいく直前まで。

それを基準に、魔王を倒すまでに俺が手に入れた力を計算して準備してくるはずだ。


面倒な事になりそうだ。

だが、俺の最終目標のためには仕方が無い。


『戦争を起こさず』に王国を屈服させる必要がある。


勇者の召喚を阻止出来なかったのは悔やまれるが、悪い事ばかりではない。

今回の一件を勇者込みで粉砕する事が出来れば、王国にはもはや俺達に対抗できる力は無くなるだろう。

そのためにも今後の戦力増強は重要な課題だ。

この街に住んでいる人外は、一部を除き難民や弱者が殆どを占める。


防衛に回す人員と戦闘に回す人員を考えると、まだまだ足りていない。


今後も戦力増強を考えて、強者のスカウトは必須だ。

そう、戦力の増強のためには仕方が無い。

仕方ないのだ!


と、言う事で今後も頑張ろうと心に誓ったのだった。

重大な間違いに気づき編集しました・・・。


うん、自分で書いてる作品の登場人物の名前間違うとかナイヨネー。

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