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12話 上級騎士の情事

この物語には、人によっては嫌悪感を抱く可能性のある人外娘が登場する可能性があります。

自己責任においてお読みください。

※昆虫類など


また、お使いの作者は異常でありますん。


ご安心してお読みください。

我が家に帰ったのはすでに夜も更け深夜だった。

寝室に明かりが灯っていない所を見ると、シアは恐らくもう寝ているのであろう。

アント族のメイド達に用意してもらった風呂に入ると、俺も寝室へと向かった。

寝室のドアを開けるとそこには


「新手の嫌がらせか?」


オルストニアが全裸でベッドに縛り付けられていた。

ご丁寧に目隠しと猿轡が噛ませてある。

ベッドの足から革紐が伸び、それがオルストニアの手足と繋がっていた。

だが、微妙に縛り方がオカシイ。

それぞれの革紐は両腕と両足の付け根部分まで伸びていた。


「違うぞナオエ、これはな複雑な乙女心というヤツじゃよ」

「乙女心?どういう意味だ」

「つまりじゃな、性格+騎士としてのプライドが、ナオエに対しての謝罪の気持ち+感謝の気持ちを超えた結果、謝罪の変わりに自分から抱いてとは言えないが抵抗できない状態で無理矢理抱かれるなら仕方が無いという後ろ向きな好意表現となった・・・らしいの」

「何だそれは・・・。それに、らしいってのはどういうことだ」

「うむ、ワシがこのメイドの話をきいても何を言いたいのかさっぱりだったのでな、アラマユとパメラを呼んで相談した結果が先程の説明だったのだ」


訳が分からない。

それに以前に言ったと思うが、俺は今更普通の人間にあまり興奮しない。

俺も男なのでタッてしまえばどうとでもなるが・・・。

まぁ、あのプライドの塊だったオルストニアを抱くと考えれば多少興奮はするか。


「あとは、お主が猛るようにちょっとした実験・・・もとい、趣向を凝らしておる」

「今思いっきり実験って言わなかったか?」

「男が細かい事をいちいち気にするでない。では、始めるぞ」


シアが指を鳴らすと、ベッドの四方に魔法陣が現れる。

立ち上った結界がオルストニア諸共にベッドを包み込み、更に魔法陣がその頂点に現れた。

パッと見た感じでは、封印系の魔術に似ているが・・・。

魔方陣それぞれから光が現れ、結界内を満たしていく。

数秒ほど光り続けた魔方陣は、その役目を終えるとパリンという音と共に砕けた。

その中から出てきたのは・・・。


「上級騎士が若返っている・・・だと・・・」

「は・・ぁ、やはりこれくらいが限度かの、殆どの魔力を使い果たしてしまったわ」

「まさか、時間を巻き戻したのか?そんな魔術聞いたことが無いが」

「いや、さすがにそれは無理じゃからの。回復魔術を儀式化して過剰回復したのじゃ、下手をしたら身体が耐え切れず崩壊するところだったがの」

「なにそれこわい。そんなのをいきなり試したのか?」

「まぁの、なんだかんだでお主がいれば死ぬ前に元に戻せるじゃろ?」

「だったら事前に言え、手遅れになったらどうするつもりだったんだ」

「ふん、それも含めての人間メイドの覚悟と言う事じゃ。ナオエに行った所業を考えればまだ生ぬるいと思うがの。まぁ、これで人間メイドの覚悟のほどが分かったであろう?」

「まぁ、死ぬかもしれない実験体になると言うのは生半可な覚悟ではないな。だが、あの状態じゃ本人の意思が確認できないんだが・・・」


オルストニアは目隠し&猿轡だ。

これでは自分で志願したのか、強制的にさせられたのかが分からない。

オルストニアに近づき目隠しと猿轡を外すと、そこには10代後半ほどに若返ったオルストニアがいた。

俺が初めて会った時と同じくらいか?

猿轡を外した際に、口から唾液が糸を引いて流れる。


「シア様の言った事は本当だ。今回の事は私が望んだんだ」

「それは解ったが・・・本当に良いのか?俺には上級騎士殿に対する愛情なんて全く無いぞ?」

「・・・正面からそうハッキリと言われるとクるものがあるな。だが、すでに王国における地位も名誉も失った私には他に渡せるようなものが何もない。・・・何も無いんだ」


そう言って目に涙を浮かべるオルストニア。


・・・少しだけシアの気持ちが解ったかもしれない。


その涙に手を伸ばし拭うと、キスをする。

意外にもオルストニアの方から舌を差し出してくる。

その舌はこちらの舌を絡め取ると、自らの口内へ誘導し啜り上げた。

若返った影響なのか、その唇と舌は瑞々しい弾力を持ち俺を楽しませる。

そのまま胸に手を伸ばし・・・


「ナオエ、ストップじゃ。まだワシのターンは終わっておらん」

「まだ何かやるのか?」

「ふっふっふ、見ておれば分かる」


オルストニアの上から身体を離すと、オルストニアが小さく『あっ』と声を出した。

うん、少しだけ息子が反応した。


シアが残った魔力を動員して再度魔術を発動させると、オルストニアの四肢に繋いである革紐が輝きだす。

それは光を放ちながら、徐々にオルストニアの四肢を先端から『消して』いった。


「お、おい!本当に消しているのか!?」

「いや、少しズレた次元に封印しているだけじゃ。これが成功すれば・・・」

「成功すれば?」

「ふん!ナオエの生活も充実するじゃろうよ!!」


いきなり怒られた。

訳が分からないよ。


シアの魔術が完成すると、そこには両手両足を失ったオルストニアが横たわっていた。

切断面などは特に無く、薄い膜のようなものが輝きを放ちつつ張り付いているように見える。


所謂『ダルマ』状態だ。


「魔術を解除すれば元に戻るんだろうな?」

「当たり前じゃ、スリャとメリザンドに協力を頼んで完成させた自信の儀式魔術じゃぞ」


ふむ、確かに魔術の扱いに秀でたエルフとダークエルフ、それに魔力量が桁違いに多いシアの組み合わせなら新しい魔術の開発は難しくないだろう。

だが、これが俺の生活の充実とどう繋がるんだ?


「ほれ、ナオエ。今の人間メイドはただの性的玩具と同じじゃ。存分に楽しめ」

「いや、まぁ、確かに興奮はするがあまり良い趣味じゃないだろう」

「ふん、さっきまで萎えていたモノが臨戦態勢になっておいて良く言う。良いからさっさと終わらせてしまえ」


確かに、一時的なダルマ状態だと思えば罪悪感も無く興奮する。

オルストニアも自分の身体の状態に興奮を覚えているようで、目がシアの足を舐めていたときと同じものになっている。

オルストニアに近づき、腰の辺りを持って持ち上げると四肢が無い分随分と軽くなっている。


「勇者ぁ、いえ、ナオエ・・・様・・・」


潤んだその瞳を見た瞬間、俺はオルストニアを『好き』にする事にした。




「終わったかの?」


一通り好きにした所でシアが声をかけてきた。

オルストニアは朦朧としており、ベッドに仰向けに転がっている。

その口と身体、オルストニア自身には俺が好きにした成果が付着していた。


「いや、もう少し待ってくれ」


そう言いつつ、軽くオルストニアの頬を叩き意識をハッキリさせる。

男とは単純なモノで、一度こうして抱いてしまうとどうしても愛着というか、好意のようなものが沸いてくる。

そうなれば、相手にも優しくなっても仕方が無いだろう。


「オルストニア、最後に選べ。このままが良いか、元のお前が良いか」

「元の私も愛してくださるのですか?ナオエ・・様」

「無理に『様』をつける必要は無い。好きに呼べ。で、どうする?」

「お願いします」


そう言いながら、オルストニアはシアを見た。

シアはため息をつきながら指を鳴らす。

すると、オルストニアの身体が少しづつ元の年齢へと戻っていく。

しかし、四肢はそのままだった。


「すでに自分の意思で元に戻せるようにしたわ。四肢が戻らないのは人間メイドがそう望んでおるからじゃろう」

「はい、これは私の意思です。先程の状態を見るに、完全に元に戻ったら愛してもらえるかどうか解らないのですから。・・・フフ、先程は初めて私を名前で呼んで貰えて嬉しかったよ。ナオエさん」


そう言って笑うオルストニアを見ると、元の年齢に戻ったにも関わらずその美しさは損なわれるどころか更に磨きがかかっていることに気づいた。

幼さが消え、重ねてきた時間と共に培った色気を感じる。


俺は再度その身体を好きにしたのだった。

言われてみれば心の中では名前で呼んでいたが、口ではずっと上級騎士とばかり言っていたな、と思い出しながら。




ちなみに元に戻ったオルストニア自身は、鍛えられた身体と女性特有の柔らかさを含んだ『肉厚』な感触になっており、また別の味わいだった。

というわけでいわゆる『ダルマ姦』でした。

忌避感のある方には申し訳ございませんが、どうしても書きたかったのです!

人間同士の『ピー』に異常性を持たせるとどうなるか?から考えた結果でした。

あ、作者はスカ系NGなので勘弁してください。


次回は以前活動報告でリクエストを取った際に、メッセでリクエストを貰った人外娘を出します。

ご期待?ください。

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