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1話 オルカ族とアント族

この物語には、人によっては嫌悪感を抱く可能性のある人外娘が登場する可能性があります。

自己責任においてお読みください。

※昆虫類など


また、お使いの作者は『変態』です。


ご安心してお読みください。

目を覚ますと、寝ているベッドの布団が大きく盛り上がっていた。

下半身・・・特に股間にもぬるりとした違和感を感じる。

ため息を漏らしながら布団を上げるとそこには異様な人型がいた。


黒と白のツートンカラーに流線型の身体、ゴム質の皮膚に背ビレを持つ人外。

オルカ族の少女だ。

俺の股座に向かって頭を下げていると、目の後ろから後頭部にかけて走る白いアイパッチと呼ばれる模様もあってか、上からシャチを見ているのにそっくりだった。

手と足に付いているヒレの部分が4本の指状に分かれている事を除けばだが。


「何してるんだ?シア」

「んっ・・・じゅ、じゅる。プハッ!起きたかナオエ。朝食の用意が出来たのでな、起こしにきてやったんじゃが・・・元気だったのじゃ。鎮めてやろうと思ったのだが、ダメだったかの?」

唇が薄く、歯も全て牙で構成されているオルカ族の少女シアにされると少し怖いが、謹んでお願いする。

人よりも高めの温度を持つ舌は気持ち良かった。




「相変わらず量が多いのう。朝食前に腹が一杯になってしまうわい」

「朝一だからな。溜まるんだよ」

「昨晩も楽しんだろうに。どうじゃった?アント族の働き蟻共は?あの小さな身体じゃ、お主自慢の大きなモノを受け入れるのは難しそうじゃったが」

「大きさなら自分の意思で好きに出来る。大事なのは大きさじゃなくて相手に合わせることだ。デカイだけじゃ、相手によっては痛いだけで快感なんて得られないんだぞ?」


まぁ、彼女達の複腕による奉仕は気持ち良かったとだけ言っておこう。


そんなものか、と呟くシアと一緒に通路を歩く。

彼女の身長は160cmとオルカ族にしては小さいため、少し下を向きながら移動することになる。


通路を抜け、食堂の扉を開けるとメイド服に身を包んだ3人のアント族の少女達が出迎えてくれた。

少女達は、昨晩の行為を思い出したのか薄く頬を染めながら笑顔を作る。

彼女達の見た目は全員ソックリだ。

130cm程の身長に黒い髪を肩口で切り揃え、本来は眉がある部分からは複数の鞭節を持つ触覚が生えている。

目は白目が無く黒一色だが、良く見ると複眼になっており、見る角度によって虹彩に変化が見えた。

首から下は、蟻特有の硬質な外骨格を持ち、耳の下から大顎が生えている。

肩口から一対、腹部横から一対の腕を持ち、手と足は五指に別れているが爪先まで外骨格に覆われている。

メイド服を着ているため今は見えないが、顔と身体の正面部分は人と変わらない肉感的な触り心地になっており、抱いたときには外骨格との対比が良いアクセントになっている。

蟻の尻尾部分(彼女達にとってのお腹)はかなり小さく、メイド服のスカートを少し持ち上げている程度だ。

これは彼女達が卵を産む女王蟻ではなく、働き蟻である証だった。



彼女達には労働の対価として、月に30枚の銀貨――これは一般的な家庭の平均月収の半分程になる――と週一回彼女達を抱くことで雇っている。

この金額は屋敷に住んでいる事による衣食住にかかる金額を抜いての給与のため、条件は良いほうだと思う。

抱いているのは、彼女達に頼まれたからだ。

働き蟻である彼女達は、女王蟻の夫となる者に奉仕を行う習性がある。

だが女王蟻では無く、俺に仕えることを決めた彼女達は、その代価として抱かれる事を条件に出してきた。

俺も快楽に関して抑えるつもりも無いため、快く承諾したのだ。


余談だが、シアは普段全裸で過ごしている。

海を中心に活動する彼女達オルカ族は、そのゴム質の皮膚の内側に敏感な部分を隠しているため服を着る習慣がない。


俺とシアが席に座ると、目の前に朝食が運ばれてくる。

俺には硬めに焼いたパンとキノコのスープ、サラダといった軽いものだが、シアの前には生肉の塊が置かれている。

これは決してアント族からのイジメではなく、オルカ族の食性のためだ。

彼女達オルカ族は生の魚や肉しか食べない。

焼いたものはあまり好きではないらしい。

その塊を手で持ち上げ齧り付くシアは少々怖い。

ゆっくりと食事を咀嚼していると、アント族のメイドが手紙を渡してくる。


ふむ、本日決行ね。


食事を終えた俺は部屋に戻り仕事の準備をする。

外出用の服に、ミスリル製の胸当て、篭手と脛当てを付けると黒鉄製のロングソードを持つ。

そして、今はもう帰ることさえ叶わない故郷・・・日本で昔よく着ていた、フード付きパーカーを模した服をシアに渡した。

家の中ではそのままで行動させているが、外に出るからには服を着てもらう事にしている。

理由はシアの肌を他の奴らに見られるのが面白くないのと、他の服装と比べて着るのが楽だからである。

何故パーカーかというと、完全に俺の趣味なだけなのだが。


フード付き(重要)パーカーだけ着た女の子(人外)って良くない?


・・・うん、まぁ、個人的嗜好は置いておこう。

さて、では今日も一日仕事を頑張りますか。

シャチかわいいよシャチ。

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