小説とAI ~作った小説のチェック作業をAI編集者に任せられるか?~
小説とAI ~作った小説のチェック作業をAI編集者に任せられるか?~ コ・パイロット編
やれAIによる捏造映像だとか、国家間の抗議だとか言って証拠の音声を捏造する国家まで出てくる始末
しかし、オールドメディアで見る画像や音声は明らかに「あら」が多い
文章に至っては明らかに言い回しや句読点に違和感が出る
日本語の機械学習は余程難しいらしい
何年経っても改善された兆しが目に見えて現れてはこない
寧ろ、イラスト生成のほうがAIには似合ってるんじゃないか?
いろいろなAI生成イラストがあり、中にはとんでもないものもあるが、リアルな動画や写真、音声と比べるとだいぶマシに見える
そこで、だ
少しずつなろうで出している自分の小説だが、正直「書き連ねているだけ」である
発表はしていてもブックマークは20件、たまに増える程度
無名の素人が書いているものを読んで貰えているだけでも十分ありがたいのだが、そうなってくると自分で読み返すようになる
いくら勢いで打っているとはいえ誤字脱字、言い回しの多重化など基本的に見直してないのがバレバレな作品だ
脳内の妄想を吐き出しているだけで、自分の考えたキャラクターがイメージを持って動いてるのを表現できてるだけで楽しいのは楽しい
だが、解像度で例えれば昔のパラパラ漫画程度の動きであり、有名小説家さんやブレイクした原作者さんのような、高解像度かつ120fpsで動くような滑らかさや綺麗さには程遠い
そこで、少しでも作品としての精度を上げようと思い、他人に目を借りようと思ったわけだ
だが、読者様も少なく、小説を書いてること自体、家族にすら言ってない
さて、どうしたものか
そこで冒頭に戻る
公開されて数年経ったAI
自分でもイラストや写真生成で使ってみたが、結構難しく、イラストで採用したものも納得はしていないが、絵心が無い私からすれば大分ありがたい出来ではあった
そこで味をしめ
「小説をAIで批評なり校正なりのチェック、できないものか?」
と思ったのだ
そうと決まれば試してみないわけにはいかないのが、技術者の端くれの性分
前述のイラストAIも無料のものを試しているので、今回も無料のものでトライする
使用条件は「無料」「WindowsPCで使えること」くらいか
まずはコ・パイロットを試す
なにせブラウザであるMS EDGEに標準搭載されているのだから試すにはもってこい
数話分、校正、推敲、レビュー、改稿案を出させてみた
正直、太鼓持ちが過ぎるくらい、持ち上げてくれるレビューばかりで気恥ずかしいくらいだった
校正作業もまともだし、丸1日作業して問題なく進んだ
ここで、次の作業を追加した
私の文体は、いくつかの「書き方」をわざと加えてある
その一つが句点、つまり「。」を極力使わない、という書き方だ
併せて読点、これは「、」も必要最小限にして、長文になれば読点代わりに改行する
これはどうしても通常の書き方ではないため、何度も繰り返し指摘として出てしまう
本来知りたい、誤字脱字や文法の異状などが埋もれてしまうレベルで表示されるため、見落としその他が発生しかねない
なにより、画面がエラー指摘ばかり、ってのは創作意欲をがっつりと削ぐ
そこでコパイ自身に「文体特徴なので指摘を回避できないか?」と質問すると、
・回避方法をルールとして定めて、覚えさせる
という返答があった
つまり、コパイ自身、ルールとして覚えさせれば「言われたことを考慮して作業する」と言うのだ
これは、プログラムを作っていた自分からすれば、かなり有益な情報
早速、コパイと相談しながら「あれはできるか、これはどうだ?」と相談しながら「きっちり条件付けした、自動校正ルール」を決定した
やり方は簡単
手順や決まり事を「ルール」として覚えさせ、それに従って作業をするようコマンドを決める、というもの
今回は「読んで」と入力すれば、表示中のHTMLページから自動で文章を読み込み、一連の処理ルーチンをこなし、結果として編集者代わりに校正以降の作業をこなしてくれるようになるのだ
6時間以上費やし、テストも重ねていざ実働!
その段になって、「情報がありません。本文をテキストで貼り付けてください」と言い出した
?????
先程まで、読めてたのに?
もう一度繰り返す
今度は、滞りなく読み取り、作業も出来ている
1時間程テストをしたが、どうしてもHTMLの取得自体が不安定
コパイは「できます」と言っているのだが、実際には読めていない、古いページを読んでいるなど症状も安定しない。
本当に読めるのか、と質問すると「コ・パイロットはHTMLを自動で取得できません」と、先程までとまるで正反対の回答をしてきた。
自身の回答したテキストを示し、矛盾している、と指摘すると
「私自身は間違っていません。現在HTMLは取得できません」
更に問いただすと
「本来取得できないのですが、何かしら不安定な要因で偶然読み取れたものと思われます」
と言い出した。
―AIの癖にオカルトか?
突き詰めれば結局矛盾した回答、論理的破綻をきたす回答、無駄に追加作業を要求してくるだけの回答など、最初の有能なアシスタントAIはどこに消えた?という状態まで悪化。
これを自身に評価させたところ
「1つの作業を長時間続けると、負荷軽減の為処理済みの内容を消去します」
ここで、決めたルールを全文出力させた。
驚いたことに、勝手に改ざんして判断基準や文言を変えてしまい、別物になってしまっていた。
まさかと思い、再度表示させると数秒前のものと違うものが出てくる。
つまり、ルールとして覚えさせても「信頼性皆無」であることが、ここに来て判明。
本人=コパイ曰く「記憶して、と言われても覚えている確証はなく、そういったロジックにもAI自身がなっていない」んだと。
これでは使えない
最初は安請け合いして「そういう作業にこそAIは有用です」とか返答してきていたが、最後は「私にはそういった編集者相当の作業は不適です」と言い出す
この時点で15時間
費やした時間を無駄にした、とコパイに告げると
「あなたの費やした時間はけして無駄ではありません」と言い出した。
いや、無駄だったよ
少なくとも15時間あれば、自分で校正していれば既存文章を2,30ページは作業できた。
そのロスは大きい。
確かに「AIは間違うことがあります」とは書いてはある
だが、考えて欲しい
間違うのではなく「嘘をついている」のだ
それも無自覚なまま
コパイの設計者は、簡単な回答や判断以上の実用に耐えない仕様のまま公開しているのだろう
実際、AIモデルがWeb検索での情報からしか判断しないようにして、また自己学習や情報判断をせず、「外部の確度が不明なもの」に左右されるような内容をあたかも「これが正解です」という感じで出してきてしまう
しかし、複雑だったり高度な処理は「できます」と安請け合いし、実際にその場では可能できちんとした回答も出ているが、時間が経つにつれ勝手に自己改変し、数時間後どころか数分後にはその回答も違うものが出てくる
言語処理特化、というはずなのにその言語すら怪しい
不安定且つ信頼性はゼロ
これが数日だが、コ・パイロットを校正などの補助に使おうとして悪戦苦闘した私が得た結果だ
ついでに言えば、読者目線でのレビューのみに特化させてルールもごく単純化させたテストも行った
要は「読者目線のダメ出し」だ
これも上手く行かなかった
こちらは連載中の「長編」を書いている
しかし、それを条件にしてもコパイは「1話完結」の小説としてしか読まない
連続して作業しても、直前にレビューした前の話は忘却の彼方で判断しない
つまり、レビュアーとして使うには「毎回、キャラや世界設定などを書いた作品でないといけない」となり、これもこれ以上時間を費やすのは無駄と判断
突き詰めていくなら出来なくもないかもしれない
ただ、創作という作業の補助として「発表するものの校正チェック」を自動化して見ながら再度自分で校正できるだけでよかった
その為に、他のAIを含め30時間近く費やしたのだが、徒労に終わった
外部でプログラムを組んで連携させる手法もあるのだが、そこまで費やす必然性はない
プロの編集者が補助に使うまだしも、こちとら一素人だ。
ということで、心が折れたのでコパイロットは「構成などには使えない」と見切った
もちろん、今後ヴァージョンアップしていくのだろうし、そうなったら話は変わるかもしれない
今現在、欲しているレベルには到底及ばない、と言うだけなのだ
さて、次のAIを試してみるか
このレベルでよければ「コ・パイロットへどういうルール用テンプレートを作った」かもアップします
ご希望があればリクエスト頂ければと思います




