対 ブラッドミノタウロス
「いくぞ!!!!」
「アイス……」
レイの周りに何百、何千もの氷の粒が浮かび……
「……マシンガン!!」
氷の弾がドドドドと音を立てて、豪雨の様に降り注ぐ
〝えぐすぎwww〟
〝強すぎだろ!?〟
〝なんだ!? この子!?〟
「グオオオオ!?」
ブラッドミノタウロスは苦悶の表情を浮かべるが、それらの傷は瞬時に癒える
「やっぱり、効かないかぁ……そうなると銃も意味ないかな。地上に出さなくて良かった。絶対被害が拡大してたよ……」
〝うえ? 銃が……効かない?〟
〝前の時は効いてたんだよね?〟
〝効いてた、はず。もしかして成長してる? というか経験の共有?〟
〝チートかな?〟
〝てことは、今回倒してもパワーアップして戻って来るのでは??〟
〝た、確かに!?〟
〝詰みかな?〟
〝魔法ならどうにか?〟
「アイス……」
レイは左手に魔力を凝縮し始め、どんどんと、魔力を込めていく、それに気づいたブラッドミノタウロスは襲い掛かるが、レイはとっさに後ろに跳んで回避する
「早い!? けど……反応できないほどじゃない!」
二人の戦いはより苛烈になっていき、配信画面で映るのは、赤と青の二つの残像のみであった
〝なんも見えねぇ……〟
〝ブラッドミノタウロスって、世界最速と同じレベルの早さなんだよな?〟
〝そうだよ。でも、この子も同じぐらいで動いてるよね……〟
その時、ブラッドミノタウロスが斧を横に振る。
「!? アイスシールドッ!!」
レイはとっさにシールドを出すが、一撃で砕かれ、強烈な一撃をもらってしまう
「ぐっ!? がはっ!!」
吐血をしつつも、立ち上がろうとするが、立ち上がることができず、片膝をついてしまう
〝あっ……〟
〝これはまずい……〟
〝逃げて!?〟
にやりと笑いながら、近づき、斧を振り下ろそうと、掲げた瞬間、レイが言葉を発する
「知ってるか? とどめの瞬間が一番の隙になるんだぜ?」
「―—アイスランス―—」
左手を前に突き出し、魔法を発動させる。すると、ブラッドミノタウロスの周りの床が、壁が、天井が、一瞬キラリと光り、光った場所から巨大な氷の槍が大量に生え、ブラッドミノタウロスを貫き拘束する。
「グアアアア!?」
〝え?〟
〝止めた?〟
〝あれ?〟
〝嘘でしょ!?〟
「あはは、動けないね〜 じゃあ、これで終わりね」
両手で先ほどの倍以上の魔力を集める。そして……
「じゃあね、アイスランス!!」
両手から射出された、氷の槍によって、胸を貫かれる。その槍は魔石を砕いており……
「グオオオオォォォォ!?」
魔石を失ったブラッドミノタウロスは塵となって消え去った
「ふう……」
〝すげぇぇぇ!?〟
〝一国が壊滅するレベルの魔物を……1人で!?〟
〝えぐすぎwww〟
〝ちょっと、拡散してくるわ〟
〝あ、俺も。友達に見せてくる〟
「よし、戻るかぁ……」
ブラッドミノタウロスを倒したレイは大きく伸びをした後、出口に向かって歩き始めるのだった




