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異世界&天界&地球

6作品目です!!

「これで終わりだ!!魔王!!」


「まさか……我が人間に負けるとはな……! 誇るが良い!人間よ」


「ああ……」


「人類の宿願たる魔王の討伐を果たしたのだ……喜んだら……どうだ……?」


「俺の仲間は全員死んだ……俺と親しい人もだ。そんな中でどう喜べっていうんだ」


「そうか……そうだな……」


そこまで言うと、魔王の力は抜け、崩れ落ちる。この場で生きている者は俺だけになった


「ああ、クソ……なんで……死んじまったんだ……みんな……」


俺はみんなの死体の側によろよろと近づき、そばに座る


(俺はまだ生きてるが……出血がひどいな……これは……死んだな)


血が足りなくなり、寒くなってくる。


(だけどこれで良い。親しい人が誰もいないこの世界にはなんの未練もない。少し早いが、みんなに会いに行くか……)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(あれ? ここは……天国か?)


「ここは天国じゃないよ……まだ同じ受け答えすんの?」


「ごめんごめん、そんで、今度は成仏出来ると思ってたんだけど?」


「ちょっとね。地球に戻ってもらおうと思ってね」


「ほお? 急だね?なんで?」


「いやぁ、最近ねー、地球の戦力が下がりすぎてんのよ。じゃ、お願いね」


「はぁ? 説明も無し? 本当なら天国にさっさと行きたいんだけど?」


「………高校生の体に君の魂を入れるよ。高校生活をしつつ、目立っておいて」


「おっけ。目立てば良いんだな?」


「あ、でもね。高校では目立たないでほしい。色々、過去をいじってるんだけど、あんまり目立ちすぎると過去に矛盾が発生しちゃうからさ」


「ふーん……でもそれってどう目立てば良いんだ?」


「えっとね……その……まだ私の力が不完全でしてね……君の魂を諦めるか、その子の体を諦めるかしないといけなくてですね……さらにさらにその子の体を小さくするか、女の子にして小さくするしかなくてですね……」


「要するに、小さくなるってことだね?」


「その通りです!」


「はあ……それって、過去の矛盾の一つ?」


「おっしゃる通りです……」


(このバカ神の力がまだ戻ってないから、小さい体に入ると……まてよ?)


「だれがバカ神だ!!」


「うるさい。元はお前が悪いんだ」


「すみません……」


「で、だ。女の子になるみたいな話もしてなかったか?」


「ああ、その事?男の子のままだと、小1ぐらいの体になる。女の子になると、小5ぐらいになる。どっちがいい?」


「小1か……んー……いや、男の子の方が良い。男にしてくれ」


「おっけーおっけー! じゃあそうするね」


「マジでこのクソ神、人使い荒すぎだろ」


「聞こえてるよ?」


「聞かしてるんだよ」


「ぐすん……ひっく……ぐすん」


「泣き真似すんな、気持ち悪い」


「はいはい、よしできた。今のステータスはそのままにしてあるから。それから、変身魔法も与えておいたから、元の高校生の姿に変身しておいて」


「はぁ……めんどくさ」


「いってらっしゃい」


「ちっ……」


「舌打ちしないでもらっても?」


「ちっ、分かったよ」


「またしてるけど……まぁいいや、送るね」


「そんじゃ、いくかー」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


俺の名前は竹下(たけした) 湊人(みなと)。三度目の生をたった今受けたところだ。

そして、俺いや、僕の新しい名前は、齋藤(さいとう) (いさむ)だ。


最初にあの神と会ったのは、あいつが地球に顕現した時に道路のど真ん中で、それを避けようとした車が俺……僕に突っ込んできたと言うわけだ。本当に殴りたくなってくるよな……ま、もう割り切ってるし、いまさら何かする気もないけどな!


そんなことより、僕は起きるとペットの上にいた。


(ふーん? これがこの子の体か……お?)


僕の体はみるみる縮んでいく、そして、その姿は二度目の人生の小1のぐらいの頃とそっくりだった。青色の瞳に、うっすらと水色になっている髪、という容姿だ


(だからか……神が変身してって言ったのは……)


「変身」


(よし、これで元通りっと……)


変身後、つまりこの子の容姿は、身長は165cmほどで、平均的。黒髪で前髪は目の下ほどまで伸びていて、the陰キャっていう感じだった


(ま、そっちの方が目立たないし……楽か!)


その時だった。扉がすっと開き、中に女性と男性が入ってきた。その手にはフルーツが入った籠と、花束が握られている。二人は僕の姿を見ると扉の前で固まった。そして、しばらく見つめあう時間が続く


「…………」


「…………」


「いさ……む?」


先に口を開いたのは女性のほうだった


「ああ、そうですね。僕は勇です。多分、あなたは母親なんですよね?」


母親と思われる人物に話しかける。


「やっぱり……記憶喪失になってるのね……」


「しっかりしろ! まだあの世に行かず俺らに会いに来てくれたんだぞ! 自分の名前を覚えてるんだから全部を忘れたわけではないだろ!!」


「それも……そうね……」


「それで……何があったのか教えて貰ったり出来ますか?」


(この子のことをできる限り聞いておいて、違和感のないようにしないと……)


「ええ……分かったわ……まずあなたは齋藤 勇よ。それは覚えてるのよね?」


「はい。それだけですが……」


「あなたは階段から落ちたのよ……4階から踊り場まで転がり落ちたのよ……近くには新井さんのお子さんが居たみたいだけど……何も知らないって言うの」


「なるほど……」


(その子が怪しいな……もしかすると……落とされたのか?)


「あのさ……僕って痣があったりしたことありますか?」


「ええ……1度学校からボロボロになって帰ってきたわ。その時は転んだって言ってたけど……?」


(決まりだな……この子は虐められてる。まじか……)


「うん。ありがとうございます」


「もういいの? 他にも聞きたいことがあるんじゃない?」


「そうだな……僕って何歳ですか?それからどこに通っていますか?」


「えっと……今年の12月で16歳よ。それから……」


「東京都立冒険者育成高等学校に通っている。そして補足だが、勇はファイアボールの使い手だ。そして、1クラス20人ほどで形成されている。クラスは上からS、A、B、C、D、Eとなっていて、勇はEクラスだ」


父親が代わりに説明してくれた。


「なるほど……色々教えてくれてありがとうございます」


(ファイアボールだけしか使えないのか……?どう言うことだ……?元の世界では……属性で括られていたが?炎属性なら炎属性の魔法を全部扱えたはず……間違った情報が流れているのか……?……まぁ、いいか。こんなことで目立つわけにもいかないしな。)




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




(さて、今日が退院の日だが……どうするか……)


両親は記憶を失った俺……やっぱ俺って言っちゃうな……僕を気遣って、しばらく学校を休んで良いと言ってくれた。しかし、まぁ、やることがない。暇だ。だから、とあるところに行こうとしている


「なぁ、ちょっと冒険者ギルドに行ってきて良いか?」


「「え!?」」


すると、何故か驚かれた


「??」


「あなた!? あの子が自分から冒険者ギルドに……!!」


「冗談……じゃないよな!?」


「え……え? なんで?」


「あなたは、ダンジョンに行かず、勉強ばっかして高校に入ったの。だから経験が足りなくて、上手く魔法が使えずEクラスなんだけど……なのに……自分から言ってくれるなんて……!」


「ダンジョンに入るには冒険者ギルドで許可証が必要だからな……それにしても……あの、冒険嫌いな……勇が……あ、なんか目から水が……」


「ちょっと、あなた……な、泣くなんて……ぐすん、情けないですよ……ぐすん……」


「とりあえず……行ってくるね?」


「「ああ、行ってらっしゃい」」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(なかなか良いご両親じゃないか。そりゃあ、いじめのこと言い出せるわけないわな……よし、この辺でいいか?)


「変身解除!!」


僕の体が光り始め、そして光が消えると青目、青髪の少年が現れる。


「うん! おっけー!!」


僕は準備が終わり、冒険者ギルドへと向かった。


(やっぱ、注目されるなぁ……)


僕は周りからの視線を集めていた。ただでさえ美少年なのだ。それなのに青髪青目。それはもう目立つ目立つ。


(ま、神と約束を守るなら都合はいいけども……)


(よし、急ごう)


僕はスピードを上げて冒険者ギルドへ向かう。


「う~~ん??」


僕は自分の背中に注がれる視線に気づくことはなかった



補足です! 変身すると見た目と対応するように言動が変わってしまいます! ちなみに本人は気づいてませんが、誰かにばれたときに、『えっ、あいつあんな幼いことやってんの?』って思われるってことですね~~。まぁ、まだまだばれる状況にはならないですがね!!

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