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 島根県松江市佐草町の八重垣やえがき神社は、須佐之男命すさのおのみことくし名田比なだひまつっている。社殿はさほど大きくはないが、国宝である近隣の神魂かもす神社より有名だ。


 ――早く出雲の八重垣様に 縁の結びが願いたい――


 と、この地方の古歌にも歌われているように、縁結びの神様として若い女性に人気がある。

 社殿の裏は鬱葱うっそうとした森で、佐草の森という。そこには小さな池があって、観客の人気を集めているのはこの池らしい。

 薄暗い森の中、木の根が冷たい土の上に浮き出ている道を行くと、その「鏡の池」はある。先に社務所で初穂料百円也の半紙をもらい、硬貨を中央に乗せて池の水面に浮かべる。早く沈めば早く結婚できるという。また遠くまで流されて沈んだら、遠い所にいる人と結ばれるともいう。


 明治の頃、市内のセツという娘が、この恋占いをやった。その時紙はどんどん流されて、反対側のいちばん遠くで沈んだ。セツはその後、遠いヨーロッパから来た男と結ばれた。松江をこよなく愛したラフカディオ・ハーンである。彼は日本名を「ハーン」の音訳と、古歌からとって小泉八雲と名乗った。

 しかし彼は、「やくも」ということばの本当の意味は、きっと知らなかったに違いない。

 

 岡山から特急「やくも」に乗って、約二時間で松江に着く。続いて玉造たまつくり温泉、宍道しんじの順で特急は停車する。そして宍道から支線に乗り換えると、まるでタイムマシンに乗せられたような気になってくる。

 原始林の中の単線を、一両のみの気動車はゆっくりと走る。

 やがて出雲横田。何本かの汽車はここが終点である。

 駅から歩いてすぐの所に川がある。斐伊川だ。古代は肥の川、もしくは火の川といった。今ではこのあたりでは川幅はさほど広くはないが、中州には思い切り茅が繁っている。水は確かに赤い。いや、水自体は澄んでいるが、底が、すなわち土砂が赤いのだ。それがこの川の名の由来にもなっている。

 目をあげると奥出雲の山々が視界をさえぎる。ひときわ高いのが船通山。その上には白い雲が、まるで龍のように横わたっていたりする。

 

やがて川の音と混ざり、誰かのすすり泣きの声も聞こえてくるような気がしてくる。

 西暦251年。山と山の間のわずかな平地を、人々はすでに水田にしていた。

 農具は木製に加え、銅製が主だった。この頃は船が上下する大河であった火の川を中心に、人々は寄りあって平和な村を営んでいた。四方を山に囲まれ、時間の流れもゆっくりと過ぎていく。しかしそんな平和な村のはずなのに、夕方になるとどこからともなく、すすり泣きの声が聞こえてきた。


「お父さん、土器かわらけ、またひとつ割ってしまったに」


 娘は顔こそ申し訳なさそうにしていたが、それでも瞳は美しく透き通っていた。


「ええが、ええが。もう疲れちょうじゃけん、早う休んだらええ」


「はい」


 父に優しく言われ、娘は立ち上がった。長い髪がひらりと宙を舞う。白い布の服の裾からのびた足が娘を歩ませる。胸のふくらみが豊かに揺れてはいるが、細身の娘だった。

 もう十分に年ごろの娘の姿が、また父の目を潤ませる。自分の頭に手をやると、頭髪はかなり薄くなっている。ほとんど白髪であろうことは、連れ添いの頭を見てもわかる。


「そろそろ蜘蛛くものガキが来っ頃だあな」


「そげなこと、わざわざ言わんでもええが!」


 妻の言葉に、夫は語気を荒くした。老婆はついに泣き出した。


「そげ言うな言うたって、今まで七人もの娘を八蜘蛛のガキに妻込つまごめにされて、この最後の娘も……」


「妻込は仕方にゃあで。おらがおまえといっしょになったんも、妻込でだったが」


「だけんど、八蜘蛛のガキは別じゃあ。あげなよそもんに妻込にされんといけんだなんち…」


 妻のすすり泣きはいちだんと大きくなった。夫も目頭を押さえている。ただ娘だけが困惑した表情で、自分の両親を見ていた。燈火がひんやりとした洞窟内を、冷たく照らしていた。


           ※    ※    ※


 長い砂浜が、左右に横たわる。

 早朝なので水平線は、朝もやのために見えない。やがてそのもやの中に一大船団の影が、しだいに浮かび上がってきた。波を蹴散らし、船団は浜へと向かってくる。

 主船の先に棟梁らしい男が立って、腕を組んでじっと浜を見つめていた。牛の角のような兜をかぶり、隣国韓族の官服を着けたその男は、しかし頭髪は紅毛で目は碧眼であった。肌は赤く鼻も高い。


 彼はじっと上陸すべき砂浜と、後方にひときわ高くそびえている山とを見ていた。顔が疲れている。何かとてつもない冒険の果てに、ようやくこの国にたどり着いたという顔だった。

 船は土を固めた土船だ、五人も乗れば満員となるようなものだった。男達が両縁に座り、一本ずつ櫂を持って漕いでいる。そんな船が十隻、岸を目指していた。

 やがて巨大な川の河口が見えてきた。いかにも王の貫録を持つ男であるソミンは、漕ぎ手達の方を振り返った。


「川をさかのぼるぞ!」


 その言語は倭語でも韓・漢語でもなかった。ソミンのすぐ足元で船を漕いでいた男が、怪訝そうな顔をして同じ言語で訪ねた。


「浜に上陸するんではないんで?」


「浜なんかに上がったら、いつ邪馬台やまとの軍勢が来るかわからんぞ」


「ひえーっ! ヤマト!」


 男が金切り声をあげた。彼ばかりではない。ソミンと同船の漕ぎ手は、皆一瞬首をすくめた。


 「この沖合にあった三つの島も、邪馬台女王国に属する『斯馬しまの国』だったではないか。だからうかつには上陸できぬ。女王国の勢力範囲がどこまで広がっているかは、見当がつかぬからな。川の逆のぼって、内陸へ行くんだ。そうすれば、もしかたら女王国とは関係のない国があるかもしれぬ」


「承知した!」


 ソミンの言葉を受けて、船頭は一斉にどっと波頭を蹴った。


「一度は邪馬台やまとから逃げれてからの地の魏の楽浪郡に渡ったが、またこの国に戻って来ようとはな」


 顔に風を受けて、ソミンはただそれだけつぶやいた。

 川は行けども行けども大河だった。十隻の船は悠々と大河をのぼっていった。

 水底が赤い。ソミンはじっとそれを、興味深げに船の上から見つめていた。


「これは砂鉄だ」


 と、彼は言った。


「この川の上流は、ものすごい砂鉄を産出するみたいだぞ」


 彼のつぶやきに気をとめた漕ぎ手はいないようだった。


「おっ?」


 ソミンは声をあげて身を水面に乗り出シ、川面を手ですくった。

 もう日はかなり高くあがっている。

 ソミンの手の中に握られた物は、明らかに人工の木製品であった。先がへらのようになっている細い棒だ。


「そりゃあ糞を拭く棒ですぜ、汚い!」


 漕ぎ手のひとりが顔をしかめた。それを意にもせずに、ソミンは一心にへらを見つめていた。


「こんなものが流れて来るってことは、この川上に人里があるっていうことだな」


 しかし川の両岸は、相変わらず山が急斜面ですべりおりてきているだけで、到底人里などありそうもなかった。ところがソミンの予想どおり、日が暮れる前にはわずかばかりの河岸の平地に水田が営まれているのを彼等は確認した。

 誰もが驚きの声をあげた。

 ひときわ高い山が、水田のある平地を見下ろしていた。そのまわりも四方すべてが山だ。


「上陸!」


 ソミンの下知が、船上の人々の顔をほころばせた。さすがの大河も、もうそろそろ細くなりはじめている。時刻もいい頃だ。村があるならそこに泊まろうと、ソミンは思った。

 ところがいざ上陸しても村はなかった。水田もあっても人家がまるでないのである。狐につままれような気持ちでどこを探しても、堅穴に藁をかけた住居も、稲の正倉たる高床式の倉庫も見当たらなかった。水田のまわりを隈なく探していけば、狭い平地であるだけに、すぐに山にぶつかってしまう。


「仕方がない。とにかく今日はここで露営だ」


 怪訝な顔をそのままに、ソミンはつぶやいた。供の五十人ばかりの男達、その勇敢さから五十猛いそたけと呼ばれている男達も、わけのわからない表情をしていた。そんな彼等も皆、紅毛碧眼だった。

 たちまちのうちに彼等は木を組み合わせ、それに布を掛けて天幕を作りあげた。みごとな手順だった。やがて日が暮れた。それぞれの天幕の中で五十猛たちは、旅の疲れを癒すために、深い眠りに落ちていった。


 ソミンがふと目覚めたのは、寝ついてからそれほど時間はたっていない頃だった。遠くですすり泣きの声が聞こえる。それがたちまちにソミンの寝気を払った。


 ――人がいる!


 そう思ったソミンは跳ね起きて、天幕の外に出た。幸い月があった。泣き声が山の上の方から聞こえてくるのがわかった。ソミンはその方角を、目を凝らして見た。見えたのは横たわっている黒い山だけだったが、声は確実に聞こえて来る。

 月の光りを頼りに歩きまわった末、ようやく山に登る細い道が見つかった。夕方に人家を探していた時は、まさか山の上に人がいようとは思わなかったので、見向きもしなかったような道だった。ソミンはゆっくりと登りはじめた。

 中腹あたりまで登ると、泣き声がますますはっきりと聞こえてくるようになった。山といっても本格的なものではなく、小高い丘程度だ。月の光の中、ソミンは木々の幹をつかみ、草をかきわけ、声のする方に近づいて行った。小径もその方へと続いている。やがて前方に薄明かりが見えてきた。声はその中から聞こえてくる。

 明かりは洞窟の中から洩れていた。ソミンは遠慮がちに、洞窟をのぞいてみた。奥は深そうだ。高さはちょっとかがめば楽に入れる。


 ゆっくりと奥に向かって、ソミンは入って行った。

 しばらく行くと、洞内はぱっと広くなった。燈火を中心に三人の人影をソミンが認めたのと、その人達がハッとすすり泣きをやめてソミンを見たのとは、ほとんど同時だった。

 すばやく三人は身構えた。突然進入して来た異形の男に抗うためにひとかたまりとなって、眼光だけを向けてきた。

 三人は老人と老婆、そして若い娘だった。

 美しい、とソミンは思った。その娘がである。自然岩の部屋の中には、天井から吊り金がいくつも下がっているのが目についた。


「ここはどこだ? どうして泣いていたんだ?」


 ソミンは邪馬台やまとで習い覚えた、この国の言葉を使って尋ねてみた。しかし三人とも、かたくなに唇をかみしめたままだった。ソミンはわざとニッコリ笑って見せた。


「心配はいらない。私はあなたがたを害する者ではない。なぜこんな洞窟の中にいるんだ?」


 老人はじろじろと、視線をソミンにはわせた。しばらく間をおいて、老人はゆっくり口を開いた。


「ここはヤシガサらの家だが」


「家? そうか…」


 道理でいくら人家を探してもなかったはずだ。旅の途中、大陸の方でもこのように洞窟をもって住居としている民族がいたことを、ソミンは思い出した。


「私はね、遙か海を渡って、今日この国にたどり着いたんだ。そしたら泣き声が聞こえるからね、気になって来てみたんだよ」


「それじゃ、からの地から来なあたんかね」


「そうだよ。ここは何という国なんだ?」


「クナトの神さんのおいなるゴドバルっていうだ」


「クナトの神?」


 ソミンの中に、何かはじけるものがあった。老人や他の二人のほうは、ソミンが旅の者と知って、徐々に警戒を解いていったようだ。


「クナトの神さんは、ヤシガサらの祖神おやがみさんだ」


「クナト……」


 ソミンはしばらく何かを考えたあと、急にその口調を早くした。


「そなたたちは?」


「ヤシガサはアシナツチ。妻はテナツチ。名前にツチがつけばムレコカミでな、ヤシガサはクズコカミのオオヤマミのハラコだ」


 ときどき何を言っているのかわからなくなる。どうも邪馬台とは同じ倭語でも、微妙に違うらしい。こどば全体の音がズーズーと鼻に抜ける。

 無理に理解するよりも、別の話題を出す方をソミンは選んだ。三人の前にしゃがみこみ、敵意のないことをさらに示す。


「ところで、どうして泣いていたんだ?」


 一瞬ためらったあと、アシナツチと名のった老人はしゃべり出した。


「この山の下に川がああたが」


「ああ、その川を我々は船でのぼって来たんだ」


「その川の土をヨナギせば、マガネになあだ」


「マガネ?」


 ちょっとしたことばの意味不明は聞き流しても、ポイントとなるようなことだけは、意味を確実におさえておくことをソミンは怠らなかった。


「あれはアカガネだ」


 アシナツチが指さしたのは、天井から下がっている吊り金だった。どれもが片手で持てそうな大きさで緑がかり、下の方が広がっていた。


「アカガネはゴドバルの人々でもいくらでも作れるけんどな、マガネはヤシガサらの自由にはならんだ」


 ヤシガサとは「私」という意味らしい。アシナツチは言葉を続けた。


「このヨナギ川のマガネは高志こしの国の八蜘蛛やくものガキどもがしきっちょってな、ヤシガサらには手出しをさせんだ」


「アカガネとは銅だな。するとマガネは…鉄か…」


 たしかに川の底は砂鉄で真っ赤だった。そのことが自然とソミンに、マガネのことを理解させた。これだけの砂鉄を目の前にして、それに手を出せないというのは確かに悔しかろう。しかしそれだけでこの老人たちは、身を寄せ合って泣いていたのだろうか。


「マガネが欲しいか?」


「いや!」


 老人は大きく首を横に振った。


「奴らはなあ、ヨナギのためにここいらの山の木をしこたま切ってしまいよるけん、大蛇さんが大暴れじゃ」


「大蛇?」


「ああ。大蛇さんは水の神さんじゃ。その大蛇さんが大暴れするけん、八つの山と八つの谷を呑み込むほどの大水が出て、田圃が全部だめになってしまうだ。マガネという便利なもんばかりぼいちゃげって、そんためには自然の山を破壊しても平気なんだけん、大蛇さんも怒るだよ」


「それで泣いていたのか?」


「違う!」


 アシナツチのことばがきつくなった。


「八蜘蛛のガキが、娘を妻込つまごめにしてしまうだ」


「妻込?」


「さらってって行っちまうだよ。大水が出る度に大蛇さんへ蛇聟へびむこに出すっち言うて、娘をさらっていくだ。だけんそげなんは妻込にきまっちょうが」


「そうか」


 ソミンは父と母の間で怯えている娘に目をやった。そして「妻込」とは略奪結婚のことだとなんとなく察した。


「妻込は仕方にゃあ。だけんど相手が相手じゃけん、ヤシガサらは泣いちょっただ。もう八人もの娘を、奴らに妻込めにされたけんな」


「妻込が仕方ない?」


「この国ではあたりまえのことだ。それをいいことに奴らは遠くから男ばかりで来ちょうけん、娘をさらって行くだよ」


「はあ?」


 ソミンは意外な話に、呆気にとられていた。略奪結婚があたりまえとは…


「それで、その八蜘蛛のガキとは何者なんだ?」


「それこそ大蛇じゃ。八人の頭目がおって、その群れはまさしく大蛇じゃ」


「そんな大げさな」


 ソミンは笑ったが、アシナツチは真剣だった。


「八人の頭目は、ホオズキのような大蛇の八つの目じゃ。八つ目の、八つ頭と八つ尾の大蛇じゃ」


 その刺すようなまなざしに、この老人が八蜘蛛のガキという集団を、ただ大蛇と形容しているにすぎないのではないという気概が感じられた。彼にとって八蜘蛛のガキは、まさしく大蛇以外の何者でもないのだろう。


「それで、その八蜘蛛のガキとやらの正対は?」


邪馬台やまと鉄人族をろちじゃ」


「なにィ!」


 ソミンは表情を変え、身を乗り出した。


邪馬台やまと鉄人をろち?」


 あご髭を右手でさすり、うなりながらソミンは考えた。そして重々しく、吐き出すように彼は尋ねた。


「そいつらは、高志こしの国から来たと言ったな」


「ええ」


「そいつらは、女王国の者か?」


「は?」


巫女みこの国の者かね?」


 この問いには老人は、怪訝な顔をして首をかしげただけだった。女王国や日の巫女と言っても老人には通じない。今いるこの国は、したがって女王国の属国ではないことだけはわかった。

 ただひっかかるのは、高志の国の八蜘蛛のガキを「邪馬台やまと鉄人族をろち」だと、アシナツチが言ったことだ。高志の国というのも女王国の属国の中に、たしかそのような国があったような気がする。「躬臣国」――漢人はたしかそんな風に文字で書いていた。

 ソミンの中に、確信が生じた。


「よし!」


 大声をあげて、ソミンは立ち上がった。びっくりしてアシナツチら三人とも、身を縮めたくらいだ。


「俺が八蜘蛛のガキを退治してやる。八つ目を刺してやる」


「め、滅相もにゃあ!」


 アシナツチは慌てて、ソミンの服の裾にしがみついた。


「いけんわ、そげなこと。絶対に無理じゃ!」


「大丈夫だ。俺には策略がある。まかせなさい。必ず勝てる」


「そげ言うたっち…」


「で、いつ奴ら来るんだ?」


「そりゃあ川の水が黄色くなあたらだけんどなあ。そん時奴らはカンナ流しっていうのをやっちょってな、そのあとじゃ、いつも妻込に来るんは」


「わかった。その時になったら、少し協力してもらいたいことがあるんだが」


「何ですかいね?」


「簡単なことだ。酒を用意してくれたらいい」


「酒を?」


「ああ、強いやつをな。あ、別に俺が飲むわけじゃないぜ」


 笑ってそう言うあたり、ソミンはよほど自分の策略に自信を持ってか、態度に余裕がある。

 ソミンの顔が急に真顔になった。そして大きく息をついた。そのあとゆっくりとその視線を、父母の間にいる娘に向けた。


「ところで八蜘蛛のガキを退治した暁にはということで、お願いがあるんだが」


 アソナツチは息をこらして、次のソミンの言葉を待った。しかしソミンは、なかなかその願いを言いだそうとはしなかった。

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