罰
かれこれあり僕達はクソババア達を拘束した。
「離せグソどもが〜!!!」
ババアがわめきながら無駄の努力をしている。
そうして閻魔様がババア達の前に立つ。
するとジジイが
「閻魔様、私は長年あなたに勤めていました、何とか許してもらうことはできませんでした。」
そう必死に命乞いをしていた。
「僕を地獄に堕としたくせにどの口がいってるんだ、お前達も同じ目に遭いなよ。」
すると、ババアが何かを思い出したように高笑いをした。
「何がおかしい?」
僕は首を傾げた。
「あなた達勉強不足ね、私達地獄の役人はどんな罪をしても地獄には堕とせないの、浄玻璃の鏡には役人は映らないの。ハルト勉強不足じゃない?」
浄玻璃の鏡とは
死者の生前の行いを映し出す鏡で、善悪を判断するのに使われるもの。
ババアは僕を小馬鹿にしたように言ってくる。
「そんなわけないだろ、負け惜しみだ。」
僕は反論した。
「負け惜しみかどうかは人頭杖の反応をみて、判断してほしいわね。」
すると人頭優しい顔の口から白蓮華を噴いた。
人頭とは閻魔様の道具で裁判所の上に設置されている。
この道具は嘘をつくと怖い顔が口から炎を噴き出し、正直な答えには優しい顔の口から白蓮華を噴くといわれ、生前の善行と悪業を閻魔王に知らせる。
つまりはコイツは嘘をついていないということだ。
そうして僕は地面に膝をついた。
「そんな。」
ババアは勝ち誇ったように高笑いをしている。
だが、閻魔様は無言でババア達に浄玻璃の鏡をみせた。
「当然映ってないでしょ、」
そういって僕は浄玻璃の鏡をみた、そうして浄玻璃の鏡はなにも映らない・・・
わけではなく、さっきまでのババア達の様子が映っていた。
「なんでよ、」
ババアは膝をつき倒れた。
僕は体制を戻しババア達の目の前に立ちこう言い放った。
「そんぐらいよんでるよ、バカどもが。」