事情を話そう
「久しぶりだな、ハルト。」
「お久しぶりです、閻魔様。」
僕は敬意を払い閻魔様に挨拶をした。
そう、この方こそが、死者の罪を裁き、ここの王として存在する死後の世界の王様、閻魔その人なのだ。
「久しぶりの再会で悪いが、単刀直入に聞く、とりあえず話してもらえるか?」
すると、閻魔様は単刀直入に話を聞いてきた。
「実は・・・・・・・・・ということがあって。」
僕はとりあえず僕が親に捨てられたことを簡潔に話した。
「なるほどな。」
すると閻魔様はトラの姿にお気づきお聞きくださった。
「そいえばその者は誰だ。」
突然話しを振られトラは驚いていたがが持ち直し話し始めた。
「僕はトラ・ガーティフルと申します。」
相手が相手だから少し態度が変わっていた。
だが、閻魔様は名前を聞き少し反応した。
だが、態度をすぐに直しもう一度聞いてきた。
「どうしてここにいるんだ?」
「あの、実は・・・・・・・」
そういってトラは僕と会った経緯を話した。
どうやって僕に会ったかや、どうやって脱出したかなど。
その話をしたら閻魔様とギルさんは驚いていた。
「あれ、ハルト達だったのか!」
あれってなんだろう?とりあえず聞こう。
「あれって何ですか?」
「実はね・・・・」
そして、実は僕達が脱出した時に逃げてきた霧がここに溢れ出したらしい。
僕達は平謝りをしたが、
「いいよ、気にしないで。」
ギルさんは許してくれた。
「まぁ、それはさておきどうします?閻魔様。」
すると閻魔様は悩んだ表情をした。
そして一つの結論をだした。
「とりあえず呼ぶか。お前の両親を」