表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

『釣鐘草』

作者: タコアシ

春から夏にかけて咲く植物で、小さな釣鐘のような形をした花を『釣鐘草』と呼ぶ。別名で風鈴草とも言うそうだ。どちらも音を連想させる呼び名だが、実際には音は鳴らない。けれども、想像をふくらませることによって、ひょっとしたらこんな世界があるのかも知れないと思って書いた作品。

うつむくように咲く君は

慎ましさと可憐さを

今でもずっと秘めている


心地良い風に誘われても

微笑んだまま首を振り

美しい色の羽をした

小鳥に告白されたとて

君は決してなびかない


君の名前は釣鐘草

心はいつも誠実で

運命の訪れを待っている


月夜とともに現れる

蛍が知らせにやってくる

釣鐘草に飛び込んで

君の心を照らすとき

君は初めて鳴らすだろう


笑顔に溢れたその顔で

幸福の鐘を鳴らすのだ


たとえ命が尽きるとも

想いを遂げた今ならば

光が闇にのまれても

君は鐘を鳴らすだろう

蛍とともにあらん限りは


     ~了~


(注)この作品はタコアシのものです。

不正な転載や盗作、並びに違法行為に

なることは固く禁じさせて頂きます。

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

この作品は、以前投稿した『胡蝶の翅』という詩と

同時期に書いた作品で、自然に目を向けて書いた

連作です。他にもありますが、それはまた後日。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ