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07. 努力宝くじ論



 努力は言わば宝くじみたいなものだ。宝くじは買わなければ当たらない。本物の宝くじを買うにはお金がいるが、努力の宝くじにお金は必要ない。強いて言うなら、「自分の時間」というお金を支払うだけである。はずれることを恐れず、騙されたと思って買ったみた方がよい。当選確認は当分先になるかもしれないが、買っておくに越したことはない。二、三枚買って「はずれた、これではお金の無駄だ」と嘆いている暇があったら、百枚、千枚でも買うべきである。そうすれば少なくともその中の十枚、百枚は当たるだろう。もちろん末等である。しかしそれで良い。

たとえ未成年でも百枚買おうが、千枚買おうが違法にはならない。だから未成年でも簡単に成功の億万長者になれる。



「十」の努力で「十」を求めてはいけない。

まずは「十」の努力で確実な「一」を求めよ。


人生とはひたすらこの「一」の積み重ねである。


人間は求めすぎである。すぐに最高の結果を求める。

「十」の努力でいきなり「百」を求めようとする。

実際、世の中にはそういう本があふれており、こう謳われている。

「最小の努力で最大の成果を」

 しかし全く逆である。

まずは「最大の努力で最小の成果」を求めるべきである。

「最小の努力で最大の成果を」を得ることができるのは相当地頭の良い人間だけである。最初からそんな人間の真似をしようとするのは無謀である。最初はうまくいくかもしれないが、やがて思った通りの結果をすぐに得られず、あっという間に挫折してしまうだろう。


自分だけの宝くじシステム。当選金額、当選確率も人によってバラバラである。

とにかくまずは買いまくるしかない。結果を気にせずにとにかく買いまくる。

買っていくうちに、どうすれば当たるかの傾向もつかめてくるだろう。

買い方という名の努力のやり方である。

この買い方では「はずれ」が多い。この買い方では「当たり」が多い。

どういう買い方をすれば当たるのかもだんだんわかってくる。

自分で研究しながら、自分にあった買い方を続けていこう。

出た結果をきちんと分析し研究することは大切である。それは正しい努力の方向性を示してくれる。

そのような努力をしていけば、高額当選の日もそう遠くはないはずである。

まずはこつこつと小額当選というなの小さな成果を楽しんでいこう。

頻繁に出る末等を喜び楽しむことは高額当選するための秘訣である。


この宝くじに後悔はない。

現実の宝くじでは、「買わなければ良かった」という後悔はよくあるが、

努力の宝くじで「努力しない方が良かった」という後悔はおそらくないだろう。

むしろ途中でやめて、後になってから「あのまま買い続けていればきっと今頃高額当選していたはずなのに」と後悔するに違いない。しかし結果論である。途中で買うのをやめたあなたが悪い。

ならばどれだけ最初は損をしていても博打精神で、元をとるまで買い続けるべきである。

乗りかかった船。損をしたのであれば、それを補うためにひたすら買い続ける。

人生は驀地である。当たるまでとにかく突き進むしかない。

この努力の宝くじは買えば買うほど元本を上回っていくようにできている。

つまり、最終的には長くやればやるほど自分が得をするようにできている。

成果が現れないのは最初だけである。


自分がどれだけ血のにじむような努力をしても当たらず、周りの人間が次々と高額当選していくのを見たら、あなたはそこで買うのをやめてしまうだろうか。

「やはり自分には無理だ」と思ってそこで諦めてしまうだろうか。

むしろ「それに自分もあやかりたい」と思って刺激を受けてさらに買いに走るのが賢明ではないだろうか。

「次の高額当選は自分かもしれない」と思ってワクワクしながら地道に買い続けていくのが正しい姿勢だろう。


 一度買ったのであれば、高額当選するまで買い続けていこう。

 その道は決して平坦ではないだろう。買ってもはずれ。買ってもはずれ。しかし買い続けていけばいずれその時は必ずやってくる。

一枚の宝くじがあなたの人生を大きく変える可能性を秘めている。

それでもあなたはこの宝くじを買うのに躊躇するだろうか?



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