02. すぐに結果を求めない
「すごい良い考えを思いついた! これは絶対に大衆に受けるはずだ!」
「もう一ヶ月も頑張っているんだからそろそろ結果が出てもいいはずなのに……」
「これだけ頑張っているのに、なんで誰も目を留めてくれないんだ……」
人はすぐに結果を求める。数日経っても結果が出ないと、自分には才能がないと思ってすぐにあきらめてしまう。やる前から結果の方にだけ目がいってしまう。
大事なのは過程と継続である。結果というものは、本当に結果でしかない。本当にできる人は、最初から結果なんか気にしていない。好きだったり面白かったりするからそれをやり続ける。そしてそれが突然、目に見える結果として現れ始める。結果を意識しているうちはまだまだである。結果というものは意識しなくなった瞬間に突然現れたりするものだからだ。
結果を意識することよりもまず自分がやっていることに楽しみ、快感、面白さを見い出したらどうだろうか。それが継続を導き、それが知らないうちに結果へとつながっていく。他人と比較して落ち込むときもあるけど、ただひたすら自分がやっていることに意義を見いだして楽しんでいこう。
たしかに時には苦しいときだってある。その苦しさのあまりやめてしまいたくなる時もある。しかし、そういう時こそ、踏ん張り時である。
「苦しい。だけどやっぱり楽しいし面白い。ここでやめるわけにはいかない」
「今ここでやめてしまったら、今までの努力が水の泡になってしまう。もう少し踏ん張ってみよう」
「難しい。難しすぎてやめたくなる。でも難しいからこそやりがいがある」
辛い、苦しいときこそ、あらためてそこに楽しさや面白さを見いだそう。
何をやるにしてもとにかく続けることが大切だ。
そして続けていれば、意味がわからないほど爆発的に伸びる瞬間がある。今までの努力もまさにそのためにあったのではないか、と思えるほどに。今までの努力のストックが報われる瞬間である。脳内麻薬がドバドバ出るほどの快感と興奮を味わうことだろう。
その瞬間がまさに離陸の時である。
離陸をすれば後はその勢いに乗って、空高く上っていくだけである。今まで辛かったことが逆により楽しくなってくる。ここまでくると途中でやめる理由がなくなってくる。離陸するまでには時間がかかることを理解しよう。
一ヶ月だろうが一年だろうが十年だろうが、徹底的に遠回りしていこう。確実にコツコツと地道にやっていく遠回りこそ実は近道なのである。