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【白銀の黒帝:5】英雄と魔大陸  作者: 八木恵
3章:英雄学園編
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ダンテ、英雄学園1年目の休暇

それから、月日は流れ、テスト期間となった。


レンは、歴史、魔法・魔方陣学、魔物・植物学に苦労していた。 ジェフは、魔法・魔方陣に数学だ。 ダンテは、歴史であった。 無事、実技のテストも終わり、ダンテ達3人は帰宅の準備をしている。


「ダンテは、休みの間どうすんだ?」というジェフ。

「実家に帰るんだ」

「なーんだ、ダンジョンとか潜らねか誘うと思ったのによ。 なぁ、レン」

「うん、僕も本当は聖国に帰る予定だったけど、断ったんだ。 嫌だしね。 期待もされてないから即Okでさ、ジェフと一緒にダンジョンに潜らないかって話してたんだ。 」

「ダンテがいないとダンジョンきついから、俺らは『雷神の斧』の依頼とか訓練とかも参加して、きままな休暇すごそーぜ」と2人で、休暇の計画を初めている。

「まぁ、悪るいな。 んで、そろそろ帰ろうぜ」といい帰り支度をしていると、黒髪の男女が3人やってきて、「「「タカバヤシ(君)」」」といいながらレンの所へ来る。


「何、関わんないでっていったじゃん。」というとレン。

「今まで、教室にも寮にも行かなかったけど。 休暇に聖国に戻らないって聞いてさ。 なんでだよ! 」という男は確か勇者のコウキ。

「僕は君達と違って才能もないの。 一緒の事は出来ないからここに残るんだ。 もう許可もらったし。 いいでしょ」

「そんな。 ねぇ、もう一度頑張ろうね。 それに今回私達のクラスの人も一緒にくるの。 紹介したいし。 ね、友達でしょ」というのは、聖女 ユリは上目遣いでレンを見ながらいっている。

「そうやって、あんたは我儘いって、努力が足りないのよ! つべこべいわず、一緒にに来る。 わかったわね!」と、なぜかツンツンしながら言っているのは、エリカというツインテールの少女だ。


レンは、彼らの言葉にうんざりした顔をしている。

「だから嫌なんだ。 もう、予定いれたし、それに元々は同じクラスだってだけでしょ、友達じゃない。 構わないで。 いこ、ジェフ、ダンテ」


そう言って、レンとジェフ、ダンテが振り返って去ろうとすると、

「同じ故郷なんだからさ、仲良くな」とコウキがレンの腕をつかもうとすると、ジェフがその手を払うのだった。

「なぁ、黙ってるつもりだったけど、レンが嫌がってるだろ。 どっちが我儘だよ」と口調は強めにいうのだった。

「君には関係ないだろ!」と喚くコウキ

「俺はレンの友達だからな。 それに、レンはレンのペースで努力してんだ。 それでいいだろ」

「ジェフの言っている通りで、僕はその為にここにいるんだ。 もう、話しかけないで!」


彼らが黙ったのを見て帰ろうとすると、なぜか聖女ユリがダンテの腕をつかもうとする。

「触んな!」とサラっと避けながらいうダンテは、ジェフとレンと共に教室を出るのであった。


◇◇◇

校舎の出口に向かう間、レンは爆笑している。

「最後のダンテ、最高だったよ。 見たあの驚いた 聖女の顔。 」

「見た見た。 聖女って、可愛いには可愛いよな。 って、ダンテ、タイプじゃねーの?」

「聖女って、あの、さっきの乳くせーの奴の事。 それなら、狙ってやってんのバレバレだし、反吐がでるほど嫌いだな。」


「初対面でよく分かるね。 守ってあげたいって思わされるのにだいたいの男は」

「あー、そこだ。 なんで、守んなきゃいけねーんだ? 自分の身は自分で守るもんだろ。 その為に、ここにいんじゃねーの。」というダンテに2人は納得した顔をした。


校舎を出て別れて2人と別れたダンテは食堂に転移で帰るのだった。

◇◇◇

一方、残された3人は、とりあえず休暇中にレンを聖国に連れて帰る事は、諦める事にした。

ただ、勘違い女、聖女ユリの中では、ダンテは恥ずかしいがりやで、ツンデレかもしれないと勝手に思われ徐々に攻めていけばなど予定されるのであった。


勇者コウキのほうは、レンに友達じゃないと言われショックを受けていたのである。 それを慰めるツインテール エリカは、時間をかけて仲直りすればいいと提案し、勇者コウキはそうだよねと言って気分を浮上させるのだった。


◇◇◇

その日の夜、ダンテの報告を聞いたシュン達は大爆笑ししている。


「自己中、お花畑に、乙女ゲームか。 ははは、もう最悪だな。 ダンテ、狙われるぞ。 」と俺はダバコを吹かしていう。  まじ、俺学園いかなくてよかったわ。 聞いているだけで十分だ。


「まぁ、無視で。 魅了かどうかまでは、つかめなかったんで」というダンテの表情は、既にうんざりした顔だった。

「まぁ、確かに、目合わせにゃわかんねぇーしな。 魔道具で精神系の耐性はつけてあんが、気をつけろよ」

「ははは、サキュバスと同じ魅了だったら、今頃もっと周りは凄い事になっているかと。 それに、俺 魔族なんで、魅了の耐性ありますから」

「そりゃ、そうだったな。」と俺は苦笑していた。


◇◇◇

テスト結果が発表され、その結果によりダンテは121位、ジェフ122位でレンは128位となる。


そして、1ヶ月間の休みになり食堂は長期休業にし、ダンテは魔大陸へ戻り、シュンとリンは魔界と神獣竜界へ行くのであった。


そして、休暇も終わる3日前、シュンとリンが魔大陸にダンテを迎えにきた。


「黒帝様、わざわざ迎えに来ていただきすみません。 ダンテも鍛えてもらっているみたいで、強くなってましたし。」

「そうか? まぁ、東側の海側にはってある霧の結界で、魔族も外に出れないしな。 あれからどうだ?」

「視界が悪く、人間が上陸することはない状態ですが、海岸線の警戒は怠らずです。 弱い魔族は中央へ移住させましたし。 あとは順調です。 平和なものです。」と笑っていう。


俺が魔皇帝と会話していると、

「シュンさん、リンさん、お待たせしました」と言ってダンテが部屋に入ってきた。


「あれ? 少しでかくなってねーか?」

「成長期みたいで、学園はいってから徐々に伸びて、170CM近くなった。」と嬉しそうにいう。

「へー良かったな。」と、俺は苦笑いした。

「ダンテ、人間に変装しろ。 直接食堂へ向かうから」


俺がそういうと、ダンテが耳にイヤーカフをつけると、陽褐色の肌の色は人間と同じ肌の色になり、2本の角は見えなくなり、瞳の色がは紺に変わる。 羽をしまえば、どこからどう見ても人間だ。


「じゃぁ、いくぞ」という俺の合図で、「では、父上、いってきます」とダンテがいうと「いってこい」といい魔皇帝。 そして、俺たち3人は食堂へ転移した。。。

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