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【白銀の黒帝:5】英雄と魔大陸  作者: 八木恵
3章:英雄学園編
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ダンテ、英雄学園1年目の日々

それから1ヶ月半後、ダンテ、ジェフ、レンの3人は初級ダンジョン10階層を制覇した。


もう少し早めにとも考えたが、レンの実績経験を積ませる事や、危険回避などを学ばせるためあえて時間をかけることにジェフとも相談して決めたのだ。 当初レンは、申し訳なさげだったが、自分達の訓練になるからと説得したのであった。 それでも、クラスにおいて2番目であった。


他クラスメイトは、土日もダンジョンに行っているようだったが、3人はせず、ダンテとレンは、土日のどちらかを『雷神の斧』にいって訓練または雷神の斧からの討伐依頼をもらって魔物討伐に出掛けていた。 『雷神の斧』で、レンは魔力コントロールや身体強化など教えてもらっており、日々日課にすることで徐々にものにしていた。


学園においてダンテは2割ほどの力しかだしていない。 シュン、リン、カールとの模擬戦、討伐は全力である。 週、数回でもダンテはこの半年でかなり鍛えられているのである。


◇◇◇

個人戦トーナメントの日になった。 SとA、BとC、DとEでランダムで1試合ずつ模擬戦をする。 S組のものがA組に負けた場合、後期からクラスが変わる。 その後の試験結果で順位の変動が行わるが、1クラス変わるか変わらないかの変動である。


午前がDとE、BとCの半分、午後がBとCの残りで、SとAである。 15分以内に決着がつかなければ判定となる。 ルールは、模擬戦用の武器、魔法は初級までで、身体強化ありだ。


そして試合が始まる。 ダンテ、ジェフは順当に圧勝で終了する。 3分以内には決着がついてしまった。 レンは、最初緊張して危なかったが、初級闇でうまく相手を拘束し、短剣でせめ相手の降参で勝ったのだった。  その結果、D組生徒で、E組に負けるものはいなかった。


試合後帰宅してもいいのだが、上位クラスの実力を知らないので観戦することにした。

午後の試合も始まりBとCが終わり、いよいよSとAである。 S組の生徒達が来るが、異様な光景である。


黒髮で襟足は長めで爽やか系の容姿は上の上で、身長は180CMで細身だが程良く筋肉がついた男の周りには、皇女、ツインテールに結んだ黒髮の少女に、水色のふんわりウェーブの髪の少女、3人とも容姿は整っており、それらがまとわりついている。


黒髮でロングで可愛いらしい容姿で身長は160CM未満の小柄な少女には、彼女の騎士のように赤髮や金髪やアッシュグレーの髪をした容姿がかなり整った男が3人いる。


「なんなんだ、あの団体は?」というジェフ

すると、レンが溜息を吐く。

「だから嫌なんだ。 無自覚モテ男とモテ女。 男が勇者で、コウキ・タカシロ。 また背がのびた? まぁいいや、奴の近くにいる黒髮の子が、エリカ・トウドウ。 んで、男が囲んでんのがユリ・サエグサ。 聖女らしいよ。 あれ見たら関わりたくないでしょ。」と嫌そうな顔をしている。

「ああ」といいジェフ、「同感。」というダンテだった。


「ダンテ、気をつけなね。 聖女は面食いなんだ。 でも、なぜか嫌われないんだよね。 てか、ここに来るまではそこまでじゃなかったんだけどね。」

「食堂には連れてくるなよ。 シュンさんがマジ切れする。」

「まだ見た事ないけど、女嫌いだったね」

「シュンさん、すんげーかっこいいんだよ。」

「カールさんよりも?」というと、頷くダンテであった。


2人は食堂の話しを誰にも言わないと心に誓うのであった。 とはいえ徐々に有名になる食堂だ、今後どうなる事やら。


そして、続々と試合が始まる。 S組であって実力は、荒削りだが申し分ない。

各自持っている模擬戦用の武器もかなり良い物ばかりである。


エリカは、光、闇以外が使えるようで攻撃魔法を多用している。 魔力コントロールが甘いのか、見た目は派手だが威力はいまいちだ。 ユリは、光属性らしく、弓で光の矢で攻撃し、シールドで防御だ。 同じく、魔力量でのゴリ押しである。


そして、勇者コウキだ。 両手剣をもち、やはり魔法は派手で、闇以外つかえるが主に雷と氷を多用し、剣術も荒い。 全て力わざであるが、2分で勝負がついた。


周りは黄色い歓声だ。 剣術は、正統派であるが、聖女の中にいた金髪とアッシュグレーのほうがましであった。  そんな感想を心に持ちながら、3人は歓声で盛り上がる中、会場を出て行く事にした。 そして、ダンテはそのまま食堂へ帰宅するのである。


◇◇◇

今日の出来事を閉店後の賄いとエールを呑みながら報告するダンテ。


ダンテの報告を聞いた俺は、うんざりした。

「ハーレムに、逆ハーレムか。 ウゼェーな。」

「はい、出来れば接触したくない。 が、そうも言ってられないので。。。」

「まぁ、無理に接触する必要なだろ、傍観でいいんじゃねぇ。 大人しくセックスしてるだけなら問題ねぇーんだ。」

「そうですね。 まだ、勇者は手は出してないみたいっすけどね。」

「はぁー なんだ、ヘタレか」

「ヘタレってどういう意味で。 まぁ、性に関する考えの違いかと。 きっと。 クラスの奴ら、多分みんな童貞に処女がほとんどなんで」

「へー、今の時代そうなのか。 15歳になるのにな。 遅いな。」と俺がいうと、納得する4人である。

「まぁ、このまんま魔力ゴリ押しでいてくれりゃ苦労しねーですみそうだな」と俺がいうと

「はい、今のままでいてくれれば」というダンテだった。。。

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