表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【白銀の黒帝:5】英雄と魔大陸  作者: 八木恵
3章:英雄学園編
13/41

ダンテ、英雄学園の行事で合宿へ

合宿の日。

D組とE組は、白狼の森付近の砦で2泊3日だ。

砦までは、転移魔方陣で移動する。 馬車に乗る必要がなく、ほっとするダンテであった。 到着後、各部屋に荷物を置きグランドに集合する。 部屋は、ジェフとレンの3人部屋であった。


合宿初日の課題は1人最低1匹はワーウルフを討伐する事だった。

自信があるものは単独でいってもいいし、多くて4名編成によるパーティーを組んでもいいとなった。


必然的に、ダンテはジェフとレンと組む事になった。

森までの道すがらレンの顔が強張るのである。

「あのさ、僕 討伐初めてなんだ。 怖くないの?」

「初めての時は怖いさ。 ここでは殺らなきゃ殺られんだ。 死にたくなきゃ覚悟決めろ。 そのために今まで訓練してきただろ」とレンに活を入れるジェフだった。

「うん、そうだった」といい覚悟を決めるレンだ。


それから、ちょうど3匹のワーウルフが見つかった。

「1人、1匹ずつな。 レンは銃で攻撃しろ!」とジェフがいい、ジェフはバスターソードを、ダンテは双剣をもちそれぞれワーウルフに向かう。 それを見て、レンも自分の獲物に魔弾銃を放つ。


ジェフもダンテも仕留めたが、レンが放った球は仕留めきれず瀕死の状態だった。

「レン、短剣で止めを刺せ」とダンテがいう。

レンは震える手で短剣を握り「ごめんなさい」とつぶやきながら止めを刺すのだった。 その後は、震えが収まらず、木陰で吐き続けるレンをよそに、ジェフとダンテは討伐証拠をとり、ワーウルフを燃やすのであった。


木陰で吐き続けているレンの所にジェフが行く。

「レン、お前がいた世界とここは違うかもしんね。 ここは、俺たちはこうやって命を奪って生活してんだ。 街中にいりば比較的に安全だ。 でも、お前は理由は知らねないが戦うこと選んだんだろ。」という言葉に、口を拭いながらう頷くはレン。

「じゃぁ、覚悟きめていけ。 あとは慣れだ。 だよな、ダンテ」

「ああ、殺気を放つ奴に容赦しない事だ。 自分の身を守るために殺すのさ。」


その日は帰ろうとしたが、時間があったため、ダンテがこっそり索敵し各自さらに2匹ずつ討伐して砦に戻るのであった。 落ち着いたのか、覚悟を決めたのか、レンは討伐後は吐く事もなく冷静に討伐にあたっていた。 ただ、その日は、レンは精神的にも肉体的にも疲れきったのかすぐに寝てしまう。


次の日の課題はワーウルフ1人3匹またはシルバーウルフ1人1匹だった。 レンの事を考え、ダンテ達はワーウルフにした。 ダンテが索敵して、ワーウルフの所へジェフとレンを誘導し、そこまで苦労することなく1人5匹討伐し、課題をクリアしつつ、制限時間内に砦に帰還するのだった。


そして、その日の夜。

「ジェフ、変なこと聞いていい? 」

「何を?」

「魔王がいつ攻めてくるか分からないからとか、失われた文明を取り戻すために魔大陸へ行って魔王を討伐するっていっているでしょ。 でもさ、200年近くも魔大陸からの侵略なんてないでしょ。 なんか、不思議なんだよね。 魔族の奴隷みたけど、残忍には見えないし、逆に虐げられているようにしか。 僕からするとさ、姿が少し違うだけって思うんだ。 ごめん、変なこと言ったかな。」


そんな、レンの話しを聞いていた、ジェフは難しい顔をしている。


「レン、他の奴に、絶対そんな事を言ったらダメだ。 俺だったからよかったものの。。。魔族の味方かって言って問答無用で殺されるし、酷い場合は処刑になるんだ。 でも、1部で疑問をもっているやつもいる。 俺が『雷神の斧』に入ったのが、団長が魔大陸に関して疑問があるらしくてな、ダンジョン攻略を主体とした唯一の傭兵団なんだ。 俺自身、魔大陸へ行って死にたくないっていうのもあるけどな」と、最後はお互い見あって苦笑いする2人であった。


ダンテは、寝たふりをして2人の会話を聞いていた。。。


こうして、2泊3日の合宿は終わるのであった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ