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【白銀の黒帝:5】英雄と魔大陸  作者: 八木恵
3章:英雄学園編
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ダンテ、英雄学園 入学へ 後編

その後、入学式も終わりジェフと共に教室へむかう。 席は自由なので2人で窓際の最後尾に座る。


「勇者だってよ。 どんな奴なんだろうな?」と、興奮してい興味津々で聞いてくるジェフ。

「全然、想像もつかないな。 にしても、異世界ってあるんだな。」

「はは、そうだよな。 わかんねぇーな。 それに、俺らにはあんま関係ないしな」

「だな、確か上位5人だっけ、魔大陸にいくのって」

「そうだったはず」


そんな会話をしてながら、ダンテが前の席をみると、黒髮で少し短髪より長めなショートで、小柄な少年が座っている。 身長は165CMで自分と同じぐらいだ。 誰とも話さず俯いているだけだ。 たしかシュンさん曰く、東国出身の人は黒髪が多いと聞いていたダンテは東国出身かと思い特にその時は気にしなかった。


すると、ガタイのいい茶髪短髪で無精髭をはやした190CM以上はある男性が教室にはいってきた。

「俺がこのクラスの担任のギル・オズボーンだ。 主に実技の担当だ。 まぁ、1年間よろしくな。 それから、入寮時か、入学時にこの薄っぺらい端末もらったな。 これ、魔道具でな学生証になってる。 寮生の場合は、入館や部屋の鍵になってる。 訓練場の予約、入退室もこれで管理する。 食堂や売店はこの端末でも入金しておけば購入できる。 ギルドカードでも買えるがな。 学生証には個人の順位がある。 このクラスは、121位から150位だな。 順位は、実技や試験の結果で変動する。 また、クラス別個人対抗戦よっても変わる。 1年間で151位以下は退学になるから頑張れよ。 んじゃぁ、自己紹介な。 窓側から、名前と得意属性、あと出身とか適当にいってけ。」


こうして、恒例の自己紹介が始まるのだった。


黒髮の少年の番になった。

「レン・タカバヤシといいます。 レンと呼んでください。 どうせバレるので言いますが、半年前に異世界から召喚されました。 僕は、巻き込まれたらしく、才能が無いので、2年間ここで身を守る手段を学ぶ為に来ました。 よろしくお願いします。」と言う。

「勇者ってどんな人?」「異世界ってどんなとこ?」などなど質問が飛ぶ。

「ごめん。 勇者とは知り合いで、あまり仲良く無いんだ。 僕のいた所は、戦争もなくて、しかも魔法はなくて科学が発展している所なんだ。 まだ、僕はあまり魔法も使えないんだ。」といって座る。


が、生徒達の質問が飛び交うのだった。 レンは、どうしたらいいか困っており、徐々に頭を下げ始めて俯きだす。


「煩いぞお前ら。 質問はそこまでだ。 本人がまだこの世界に慣れてないんだ。 あんまり騒がしくすんな。 次」とダンが生徒達を静かにさせるのだった。


そして、ダンテの番となる。

「ダンテ・ドラーツィオです。 得意属性は、火です。 ギルドランクはDです。 かなりの田舎育ちで一般常識に疎いですがよろしくお願いします。」といって座る。

 「かっこよくない?」「彼女いるのかな?」など声が聞こえるが、そのままジェフの番になり自己紹介は続くのである。


自己紹介が終わる。

「今日はこれで解散だ。 明日から8:30までに教室にくるように。 授業内容や年間スケジュールは、学生証の端末に入るから各自確認しろ。 教科書は明日配布する。 以上だ」という声で解散。


すると、レンが後ろを振り向く。

「僕、今朝来たばかりで寮の場所知らないんだ。 君たち寮生?」

「俺 寮生だよ。 一緒行こうぜ」というジェフ。 帰り支度をしながら、「さっさと行こうぜ」というジェフの言葉で、ダンテ達3人は、教室を出て校舎をでた。

「俺、通いだからまたな」とダンテはいい残しジェフとレンと別れるのであった。


◇◇◇

ダンテは、食堂に戻り着替えをし遅めの昼食を食べながら、シュン達に報告する。


俺は、タバコに火をつけて一服しながら、ダンテの報告を聞いていた。

「へー、本当にいたのか異世界からきたってやつが。。 でもよー、おかしいよな。 勇者召喚の間は封印してあんし、この前確認した時も解除された形跡ねーのに。」と俺は、溜息を吐いた。

「 はぁー。召喚しちゃったんだよなー。 んで、どんな具合だ?」


「まだ、確認していないけど、黒髪が異世界から来たっていうのなら、S組に黒髮が3人いた。 1人が男で、2人が女だった。 3人とも魔力量はかなりあるほう。 男は、俺よりは少ないけど、人間としては異常だ。 ただ、魔力がだだ漏れだ3人とも。 あと、もう1人 男が俺のクラスにいる。 巻き込まれたっていってた。 しかも、席は俺の前。 魔力量は、人間にしてはやや多い感じだが、なんか違和感あるっていうか、多分闇属性だと思う。」


黒髪ねぇー。。 なんでだろ。 まぁいいかと思い俺はタバコの火を消した。

「とりあえず、傍観だ。 時空の歪みがなかったから、俺ら気付かなかったわけだし。」といい、全員に傍観を継続させる事にした。



「シュンさん、歴史が改竄されたのいつかしってるか?」

「ああ、図書館いって調べてきたぞ。 滑稽だがな。 まず、500年前、俺らがを精霊抹殺したのを、魔族の襲撃で精霊王が力尽きたが、この大陸から魔族を追い払う事ができ、魔族は撤退。 その魔族が魔大陸へ退避しため、その時に魔大陸が制圧されたって事になってるな。 魔大陸にいた人間は、精霊の加護を失い、なすすべもなく追い出されたとされてる。 その歴史の改竄は、約50年前だ。 ちょうど、人間が魔大陸を侵略し、失敗し始めたころだな。 王宮の禁書庫に、その前の歴史がちゃんと残ってたわ」と俺はエールを飲みながら話す。


にしても、人間は本当悪知恵だけは働くというか、上手い具合に歴史まで操作するもんだとと俺は考えている。


「そうだったのか。 腹立つな。 前にシュンさんが言ったとおりだ。 が、俺は傍観者に徹します。」

「ああ、お前もこの機会に人間を知るといい。」と俺がいうと、頷くダンテであった。。。

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