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君の好きだった花  作者: 橘 天馬
6/6

なし

そして、事故から5時間後彼女は静かに息を引き取った。享年21歳。あまりにも若すぎる死。突然の別れ。君が大学卒業したら結婚する約束までしてたのに…。神様は突然、俺たちの幸せを引きちぎった。孤独になった。

葬儀の取り決めを行うとのことで俺は彼女の両親に日取りが決まったら連絡ください。とだけ伝え去ろうとすると彼女の母親に呼び止められた。

「もし、何か要望があれば言ってね。翔太くんは詩織の幸せの道標になってくれたから」

「じゃあ、一つだけいいですか?火葬する際に添える花は紫蘭でお願いします。お花はこっちで用意するので…」

紫蘭という言葉を聞いた彼女の両親は少し驚いた顔をしたあと優しい笑顔をみして「わかったわ」とだけ言ってくれた。

病院からの帰り道、俺はこれから先どうすればいいのか分からなかった。不思議と涙は出なかった。まだ実感がわかないんだ。人は自分の死を悟った時何を思うのだろう。誰かへの感謝の気持ちなのか、まだ生きたかったなっていう後悔なのか、死ぬ時に思うことなど人それぞれ。誰しもいつ死ぬかなんて分からない。だから必死に生きようと思う。でも、世の中の人全員が全員必死に生きてる訳では無いと思う。のうのうと生きてる人もいれば必死に生きてる人もいると思う。


彼女の死から3年後。あれ以来、彼女は作っていない。春になると咲き始める紫蘭の花が君のあの時の顔を思い出させる。

「紫蘭の花言葉は『変わらぬ愛』『あなたを忘れない』『美しい姿』なの素敵じゃない?」

君にピッタリだと思うと同時に、俺は、あなたの美しい姿を忘れず変わらぬ愛を誓うよ。


初の小説だったのでとても緊張しました。

読んでくれたら嬉しいです。


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