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幸運の木  作者: 白夜
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さがしもの

 びゅうと風が耳を撫でる

 頭の上を通り抜けた風が、あたしの髪をぼさぼさにしていった

 まつ毛の隙間に髪の毛が入り込んで、そうっと髪を払うと、冷えた髪の毛が目のキワを横切って、背筋がぞわっとする

 なんだかいつもより吹く風が寒い気がして、北風がやって来た方角を見ると裏のハゲ山が雪をかぶっていた

 くしゃくしゃになった前髪を撫でると手がまた少し寒くなって、ポケットの石をまた握る

 せせらぎは枯れ草の中をうねりながら続いていて、凍ったもみじが靴の下でしゃくしゃくと鳴った

 かさ、しゃく、かさ、しゃく

 壊れる音が楽しくて、林の中をずんずん進む

 せせらぎはなかなか途切れない


「危ないよ」


 急に人の声がして、うちわくらい大きいもみじを狙って踏み出した片足が、驚きでぬかるみに取られる

 ぐちゃっと滑った靴の横に、狙っていたもみじがへばりついた

 辛うじて転ぶことはなかったけど、大股で支えた太ももがぷるぷると震える

 誰よ!

 恥ずかしさにあたしは声のした方を睨んで、すぐにその表情を引っこめた

 村のひとじゃない、見たことのない人が切り株に座ってあたしを見ていた

 あたしの村はすごく田舎で、親戚の親戚とか、親戚続きばかりだから顔がみんなどことなく似ている

 だから外から来た人というのはすぐに分かる

 何してるんだろう、よその人が、こんな田舎で


「あなた、誰? ここで何してるの? 」


 あたしの言葉に答えることなく、その人はじっとこちらを見つめてくる

 何も言わずに見つめてくるその瞳に、あたしはなぜか居心地が悪くなって、思わず足元のもみじを見おろした

 かしゃりと鳴る凍ったもみじを、つま先だけを小さく動かして音がしなくなるまで踏み潰す

 町までの馬車も通っているし、外の人がまったく来ないわけじゃない

 冒険者がふらりと通り過ぎて行くこともあるし、町にはない珍しいものを探しに商人が来ることもある

 身なりも普通で、盗賊や魔物にも見えないけれど、あたしはその人の瞳に落ち着かない気持ちになった

 お母さんや、先生に怒られてるときに似ている気がする

 罰を受ける前の心細い気持ちにも似ていた

 耐えることに耐えられなくなって、あたしは思いきって顔を上げた

 切り株に腰掛けた姿は、木々に溶け込むように色をなくして見えた

 ひゅう、とすきま風のような音が口からこぼれる

 感情の分からないその目に見つめられると、つららみたいな冷たさを心に感じた

 お父さんが鹿を仕留めたときの目や、お母さんがそれをどう料理するか考えるときの、可哀想が消えたときの顔

 温度のない目に見つめられて、緊張でどうにかなりそうになった瞬間、その人はふっと静かに笑った


「どうかしてやろうなんて、思ってないよ。これをどうしようと考えていてね」


 その人はすいっと手を上げて、林の中を指差した

 あたしの緊張もふっと消えて、その人の指した方角を見る


「違う違う。こっちこっち。ほら、小さな芽が生えているでしょう? 」


 よく見ると、その人が指差しているのは林の先ではなく、その手前にある苔がびっしりと生えた倒木だった

 さらに言えばその下に埋まっている岩だった

 湧水の大岩ほどではないけれど、そこそこ大きな岩が倒木の下敷きになっていた


「岩の上に根を張ったみたいでね」


 緊張が解けたあたしは、ふらりとその岩に近づいた

 岩の上に倒れ込んだ木の隙間に、小さな若木が生えている

 数えるほどしかない若木の葉っぱが、それでも他の大木と一緒に赤く色づいて、岩の上に髪留めみたいに乗っかっていた


「岩の上に根を張れたなんて、それで育つなんてラッキーな子だなって思って。ちゃんと大きくなるように魔法をかけてあげようと考えていてね」


「魔法使いなの? 」


 魔法をかける、その言葉に、あたしの緊張ははるか空の彼方に飛んでいってしまった

 魔力で動く魔道具は生活の中にチラホラとあるけれど、呪文で起きる不思議な現象はなかなか見られない

 何もないところから燃え盛る炎の矢を出したり、大きな花びらがベールのように空を覆ったり、隕石を引き寄せて流れ星を生み出したり、普通に生活していても見られない現象を、魔法は引き起こす

 炎の矢が撃たれた時の火の熱さ、空に散った花びらの甘い匂い、空気を叩いて落ちてくる流れ星の音、村を訪れる数少ない魔法使いが見せてくれた魔法は、あたしの記憶にあざやかに刻まれている

 あたしの問いかけに、その人はまた答えずに、魔法使いらしい、木の杖を取り出した

 ぐねぐねと曲がっている鉛筆くらいの細い杖を、塩をつまむときのように親指と人差し指で挟んで小さく振った


「あなたがすこやかに育つよう、精霊の加護を与えましょう! コズミックタイド! 」


 高らかに唱えられた呪文に、若木に向けた杖の先から光の粒が次々とあふれた

 キラキラと眩しい光の洪水が、魔法使いの呪文めがけて空からざあざあと落ちてくる

 滝のようにざぶんと降る光の滝壺の下で、あたしは声もなく見上げていた

 視界いっぱいに落ちてくる光の川に、あたしは星空を泳いでいる心地を味わった

 ぴんと伸びた若木の枝は、たくさんの光を浴びてさらに枝を伸ばし、ほんの少し空に近づいた


「こんなものかな。成長速度が少し上がったみたいだね。光の精霊はどこにでもいるから簡単だけど、これだけじゃつまらないかな」


 うーん、と考え込む魔法使いに、あたしは目を奪われた

 まるで星空を落としたような光の魔法に、あたしは虜になってしまったのだ

 村に魔法使いの冒険者が来ることはあるけれど、こんな魔法は見たことない

 きれいな光の嵐にあたしはすっかり感動して、さらに何かしようとしている魔法使いにすごいすごいと詰め寄った


「精霊に守りを願う精霊魔法だよ」


「今言っていた呪文で精霊が呼べるの?」


「呼ばなくても精霊はどこにでもいるよ。彼らを見つけて、呪文でお願いをしてるんだよ」


 どこにでもいる?

 あたしは辺りをキョロキョロと見回したが、ただ静かな林が広がっているだけだった

 そういえば、魔法使いは光の精霊と言っていた

 光

 空を見上げると、枯れ枝の隙間から太陽が覗いている

 細切りの光があたしを照らすけど、精霊らしき姿はどこにも見当たらない


「精霊をつかまえるのは簡単だけど難しいよ。矛盾してるけど、精霊は目に見えないけどどこにでもいて、でもそのしっぽをつかまえるのはとても大変。だって見えないからね」


「風みたいって事? 目には見えないけど、肌には感じる」


「そう、目には見えないけど身守ってくれているんだよ。駆けっこのときの追い風は、彼らが応援してくれてるのかもしれない」


 風かあ

 あたしは後ろにチラッと見えるハゲ山を見た

 今日吹く風は冷たかったから、風の精霊は今日は機嫌が悪いのかもしれない

 びゅう

 私の考えに返事するように強い風が吹いてきて、うなじに何かヒヤリとしたものが触れる

 産毛が逆立ち、うひゃっとひっくり返った声が出た

 とっさに首元を押さえると、手のひらに濡れた感触が移る

 またびゅうと風が吹いて、ぺたぺたとあたしの顔が濡れていった

 顔の前にかざした手のひらに、白い何かが落ちてきて、肌に触れた一瞬で水に変わってしまった


「雪? 」


「これは……若木よ、あなたを守る風の加護を与えましょう! シムラクラム! 」


 風に乗ってやって来たハゲ山の雪が、魔法使いの呪文でぐるぐると渦を巻いた

 つむじ風があたしの目の前で枯れ葉を吹き飛ばして、剥き出しになった地面に白い塊を作っていく

 塊があたしと同じくらいまで大きくなったあたりでつむじ風は終わり、最後にあたしもろとも周囲が埋まるほどの大雪が、バフッといっぺんに降りかかった

 ヒヤリどころじゃない冷たさに、あたしは叫び声を上げて雪山から這い出した

 バタバタと体の雪を払い落とし、ポケットの蛇紋石を体のあちこちに当てて暖をとる

 ああ、あったかい。死ぬかと思った

 すぐに熱を持って温めてくれる蛇紋石がありがたかった

 背中に落ちた雪はすぐに溶けて、湿った服の感触に、風邪をひいたら嫌だな、そう思った瞬間にくしゃみが出る

 若木の前に出来た雪山には、ちょっと傾いた雪だるまが出来ていた


「雪だるまの魔法? 」


「うーん、氷のゴーレムを作りたかったんだけどね」


 2段に重なったまんまるの雪玉はのっぺらぼうで、顔はまだ付いていない

 せっかくだから顔を書いてあげようかと、目になりそうな石ころを探した

 平べったい石を見つけて雪だるまに押し付けるも、ぽたりと落ちてしまう

 もう一度石を押しつけようとすると、ずりっと後ずさるように雪だるまが動いた


「あれ? ゴーレム成功してる? 」


 首をかしげる魔法使いをよそに、ずりりっと雪だるまは後ろにずれていき、やがてピタッと立ち止まった

 そしてしばらくすると、今度は横にずりっと滑っていく

 触ろうとすると逃げるようにずれて行くので、あたしと魔法使いはややしばらくゴーレムの様子を見守った


「やっぱり、見えてないんじゃない? 」


 ふらふらと動く雪だるまの様子に、あたしはやはり顔が必要なんだと思った

 雪だるまにふさわしい石とはなんだろう


「顔を作る魔法はさすがに無いなあ……知恵がつけばいいのかな。スペルエンハンス! ホーリーグレイル! 破幻術! ええい! 覚醒印!どうだ! 」


 魔法使いがヤケクソ気味に振りまわした杖の先に現れたのは、虹色のプリズム

 透明な三角の柱が雪だるまを包んで光を集め、雪だるまに虹の光を注いでいた

 ぱきぱきと氷が割れるような音と一緒に、雪だるまがガクガクと揺れている

 光と揺れが最高潮に達したとき、ぽふっと空気が抜けるような音とともに魔法がはじけて、雪だるまに真っ黒い目が生えてきた

 黒々とした丸い目があたしと魔法使いを見て、ぱちっと音が聞こえそうな瞬きをする

 まばたき

 あの黒い丸は石じゃないのかな

 瞬きの瞬間、丸がくの字にたたんで、また丸に戻るのでまばたきなんだろう

 ぱち、ぱち、雪だるまは何度か瞬きをしてからあたしと魔法使いの姿を見ると、目をへの字にして喜んでいた


「はあ〜ちゃんと完成してよかった。風の精霊はいじわるいなあ」


「あとはどんな精霊がいるの? 」


「四大精霊は付けたいなあ。風は付けられたから、あとは水と火と土を見つけられるといいけれど」


「雪だるまって水っぽいけど、風の精霊なの? 」


「連れてきたのが風の精霊だから、水の精霊の加護ってわけじゃない。水の精霊を探してお願いしないと」


 水、あたしは足元のせせらぎに視線を落とした

 大岩から染み出した湧き水が水たまりを作って、あふれ出した水の流れが途切れる事なくずっと続いている

 底にくっついていた小さなもみじが、水の流れに押し出されてせせらぎを下っていった

 変わらず流れ過ぎていく小川はいつもどうりで、どれだけ目を凝らしても精霊がいそうな気がしない


 雪だるまが水辺にぴょんと跳ねてきて、体に染みこんだ水に驚いたようにまたぴょんと飛び跳ねた

 顔ができた雪だるまは、なんとも身軽に辺りを跳ね回っている

 若木の周りを中心にあちこち探っていて、主人を守る門番として精を出していた

 門番なら、剣や盾がいるかもしれないとあたしは考えて、でもその前に雪だるまには手が無いという事に気がつく

 あたしの頭に浮かんだのは、丸い体に突き刺した木の枝で、枝の先には手袋をつけている

 とても戦える気がしなかった


「冬の季節じゃあ、火の精霊を探すのは難しいね。何か燃やしてみようか。ファイアストーム! 」


 魔法使いが呪文を唱えると、ごう、と風の音と共に突然炎が周囲にあふれた

 波のように広がって枯れ木を燃やし、飛んできた火の粉があたしの髪の毛を少し燃やした

 積もっていた雪山がまたたく間に溶けていく

 ごうごうと唸る風が、炎を大きくしていった


「まって! 山火事になっちゃう! 」


 燃え盛る炎を瞬きもしないで見つめて、精霊のしっぽをさがしている魔法使いは、あたしの声も聞こえないくらいに炎に見入っている

 どんどん多くなっていく火の粉が頬を焼いて、刺すような痛みにあたしは驚いてしゃがみ込んだ

 ふいに、白い塊があたしに被さって熱が遠ざかり、べちゃりと何かが頬を濡らした

 見上げると、あたしをのぞき込む雪だるまの顔が、小さくゆがんで溶けていた

 黒い両目がハの字に寄って、やがて耐えられないと言うように、バツ二つが斜めに並んだ


「火を止めて! 雪だるまが死んじゃう! 」


 声の限りに叫んだあたしに、ハッと気付いた魔法使いが素早く杖を振った

 炎の嵐は一瞬で立ち消え、炭になった木の枝がばきんと折れて地面に落ちる

 あちこちで細い煙を上げながら静まり返った世界に、代わりのように今度は雪が降ってくる

 火が消えた大地は再び冷えて、溶けた雪だるまの表面も、雪に冷やされて凍っていった


「良かった。治るのかな」


「……この子、中身は石のようだね」


 魔法使いの言葉どおり、溶けた雪だるまの中からは石が見えていて、降ってくる雪に触れるたびにまた少しずつ隠れていく

 ななめに傾いて弱った雪だるまに、魔法使いが杖を向けた

 あたしは魔法使いの目に、可哀想が消えたのを見た


「偽装している……これがしっぽ? なら、土の精霊よ! 恐れから身を隠すための加護を! カムフラージュ! 」


 待って!

 そう止めるあたしの声は、石が割れる音に消されてしまった

 二つの雪玉はごとりと倒れ、芯が壊れた雪だるまはざらざらと崩れていく

 魔法使いの杖からは、ジョウロから水を注ぐみたいに土色の光が若木に向かって降り注き、注ぐ土の光に合わせて、雪だるまの体が崩れていった

 崩れ落ちる砂を押さえようとして、でも触れただけ、雪だるまの体はさらに崩れていく

 バツの目の片方が、地面に落ちて消えていった


「だめ! やめて! 雪だるまが死んじゃう! 」


「大丈夫、落ち着いて。ゴーレムはまたあとで作れるから。死ぬわけじゃないんだよ、ただの人形なんだから、そもそも命は入ってないから、ね? 」


 魔法使いは優しげな言葉で、だけど無視をするように、すぐにあたしから目を逸らした

 その、魔法使いの言葉で、あたしは心の中に、言葉にならない衝動がわきあがった

 胸の中がいっぱいになって、説明する言葉なんか、頭からきれいさっぱり消えてしまう

 真っ赤になったあたまのまま、動いたからだが、今自分がしたい行動を、きれいになぞった

 あたしは土色の光を噴射する杖に飛びかかり、魔法使いからむしり取ったそれを地面に叩きつけた

 鉛筆ほどの華奢な杖はたいした抵抗もなくぽきりと折れて、もみじの上に転がった

 杖の先から出ていた土色の光は泥に変わり、せせらぎに広がって流れをせき止めてしまった

 魔法使いは悲鳴をあげて、がくりと膝をついた

 震えた手で折れた杖をすくいあげる悲痛な顔の魔法使いの顔に、真っ赤になったあたしのあたまが、真っ青に塗りつぶされた


「なんて事をするの。もう少しで完成したのに。せっかく……せっかくの幸運な子が……」


「だってあなたが、雪だるまを殺そうとするから……」


「あれは人形だと言ったでしょう。また作れるのに……」


「他にも方法があるはずだよ! 土なんてもみじの下にいくらでもあるのに! それに……それに……村の木を焼いた! 」


 叫んだ瞬間、襲いかかった冷気に、あたしは大声ではなく、悲鳴をあげた

 太陽は雲に隠れたのか、木々の合間から射し込んでいた光はいつの間にか消え、薄暗さが周囲に広がっていた

 黒ずむような顔色で、魔法使いは睨みつけるようにあたしを見上げた

 鉛筆のように細く骨張った指先があたしを指し、かすれた声であたしを責める


「見ろ、ゴーレムは氷にも土にもなれず崩れた。見ろ、若木は加護を失い、せっかくの幸運も尽きた。こんな岩の上で、(わび)しいやまの上で、大樹に育つと思うのか」


 蛇のようなかすれ声は地を這い、呪いのような恨み声があたしの心を縛りつけた

 心臓が耳元で脈打つようにうるさくて、肺が掴まれたように息がしずらかった

 薄暗い中、魔法使いの姿は見えずらくて、巨人のように大きく、幽霊のように揺らいで見えた

 魔法使いの指先が、鋭い剣のようにあたしを指差す

 ぼろっと、あたしの目から熱がこぼれる

あたしを見る魔法使いの目から、可哀想がなくなっていた

ぼろり、ぼろり

 膜が張った目からまた水ががこぼれて、一瞬だけ目の前がクリアになった

 また膜が張って、まつ毛の上にいっぱいになると、また一瞬目の前が晴れる

 そのクリアな一瞬の世界で、崩れかけた雪だるまが泣いていた

 一個だけ残ったノの字の目が震えている

 あたしの胸の中は火をつけたみたいにまた熱くなって、ぐっと奥歯を噛み締めた

 睨みつける魔法使いの目を、跳ね返すように睨み返す

 巨人のような幽霊のような魔法使いを、絶対に目を逸らしてなんかやるもんかと、さっきよりも真っ赤になったあたまで強く思った


「満ちゆく新月よ、欠けゆく満月よ、時を見守る月の精霊よ」


 魔法使いはあたしと睨み合いながら、呪文を唱えはじめた

 銀色の光が指先に現れて、周囲の薄暗い景色がぐにゃりとゆがむ


「過ぎ去る時のごとく、流れる水のごとく、移りゆく水の精霊よ、(くろ)の精霊よ」


 太陽を直視したような閃光があたしの目を焼いて、世界から色が失くなった

 あらゆるものが白と黒に分かれて境目は崩れ、点と点が連なるモザイクに変わっていく


「犠牲をもって、自らの過ちを正すがいい! タイムディシーバー! 」


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