第4話:もしかして、デジャヴ?
すごく、長くなった・・・。
「うぁぁあぁあ…………?」
枕元で鳴る、目覚まし時計で目が覚めた。
軽くのびをして辺りを見渡す………ん?デジャヴ?……気のせいか?
「はぁ……よく寝たぁ!今日はいい日になりますように…。昨日は散々だったからなぁ……」
さぁて、時刻は…………7時!YES!
「よし、時間はある!着替えてから飯も食う時間はちゃんとあるな!」
昨日と同じように、Yシャツと学生服のボタンは第1ボタンをだけ開けて着る。そして、3万した腕時計をつける!!!……やばいな、俺。かっけーぞ、これ。
「…………ハッ!いかん!また時間がなくなる!!!」
フッフッフ……。俺は同じ轍は踏まんぞ!ざまぁめやがれ、女神!
……………………………………
えっ!?なんで、出てきてくんないの!?
…………べ、別に出てきてほしいとか思ってないんだからね!ただ、またいるのかなって気になっただけなんだからね!
(え?ツンデレ?)
居るのかよ!!!言ってくれよ!!寂しかったジャン!!
(あ、やっぱ寂しかったの?)
なな、違うわよ!間違えただけよ!べ、別に出てきてくれて嬉しいとか思ってないんだからね!
(だから、なんでツンデレ?)
うるさいわよぉ!……ハッ!またオネェ言葉になってる!!チクショウ!乗せられた!
「あぁもう!飯食って早く行こう!」
………………………
………………
………
「よぅ!やっときたか!」
食パンを2枚食って、外に出るとヤスが待っていた。ちなみに、俺が住んでるこのアパート"時雨荘"の向かいの家はヤスの家である。なんでも、両親に一人暮らしするなら家を買ってやるとか言われて、家一軒買ったらしい。……このボンボンがぁ!!こっちは築50年の木造ボロアパートだぞ!!!
「よぉ、ボンボン」
「えっ!?…………なんかごめん」
謝っちゃったよ。
「まぁいいや。お前……自転車か。後ろ乗っけてって」
「え?なんで?お前実家から持ってこなかったっけ?」
…………そうだった!説明してなかったなここまで。
「いやぁ、昨日ヤクザさんの車にめり込ませてさぁ。」
「いやいやいや!お前サラッとすごいこと言ってるよ!?ってか昨日のヤーさんそれで来てたのか!!」
「いやぁ、まぁねぇ……」
「なんで照れてんのか分かんネぇ……」
ん?褒めてたんじゃねぇのか?
「とりあえず、レッツゴー!」
結局俺は、ヤスと二人乗りして学校に向かうことにした。途中で前輪がなくて、カゴがぐしゃぐしゃの自転車が落ちてたけど、知〜らない♪
「よぉし!お前時計持って来てるだろ??今何時だ?」
「8時20分」
「8時30分が登校時間だよな?じゃギリギリセーフだ」」
「うーん?これはセーフか?」
「は?大丈夫か修司?どう考えても……」
「いや…………乙女先生いるけど?」
「二人乗りで登校とはやるなぁ……オイ……」
「…………アウトだろ」
さぁ、逃っげろ〜♪
「「すんませんっしたぁぁぁ」」
「修司!学校前では降りろよ!!」
いやぁ、気づいたら目の前でもう乙女先生がキレてたもんで。ってかヤス?金属バット飛んで来てるぜ?
ガンッ
「痛ッ!ヤベェ!怖いよぉぉぉ!」
あーあ。注意したのに。心の中で。しかも、捕まっちゃった。テヘッ☆
「とりあえず……ついて来てもらおうか?岡田先生のところに連れてってやろう」
また、生徒指導の先生の説教かよぉぉ!……ってかヤス!涙目なってんじゃねーか!
「さぁ、行くぞ」
「「アァァァ………」」
「―――今後、気をつけろ」
「「はい……失礼しました」」
で、結局説教喰らいましたとさ。早くクラスいかねーと、もう始業のベルなったよ……。
「あぁーあ……修司のせいだぞ……」
「いや、学校前つく前におりとけって言わねぇからだろ……」
「いやいや、降りてるもんだと思ってた。お前のせいじゃねぇか」
「いやいやいや、お前が思い込んでただけジャン。だからお前が悪い」
まぁ、そんな感じで責任のなすり付け合いをしていたら、我がクラス1-Bについた。
ガラッ
「……ありゃ?」
「あれ?現国の先生は?」
「いねぇなぁ……。ラッキーじゃん。遅刻扱いならない」
「じゃあ、席座っとこうぜ」
と、自分の席に向かう途中で、桐嶋早弥と目が合った……。そうえば昨日……。ってかなんか睨んでない……?
「あ……桐嶋さん」
「………………」
えっ!?シカト決め込んでる!?そんな嫌われたのか……っ!?
「え、えーと……昨日、なんかありがとうね」
「…………あいつらが、目障りだっただけ。お礼言われるようなことしてない」
「………そうスか」
……席座っとこう。あと、ヤスがニヤニヤしてやがる……。あとで、鼻にケシカス詰め込んでやろう。
「…って、現国の先生誰だよ!もう、20分遅刻だぞ!来たら文句言ってやる!」
「お前、どうせ真面目に授業受けねぇだろ……」
「それでも、先生としてこれはないと思うね!だから…………………………」
「オゥ、悪い。遅れちまった。なんか言ってたか?虎島ぁ」
乙女先生、キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!!
「いいえ!何も言ってません!」
すげぇ変わりようだ……。
「えぇっと、今日はかったるいから授業なし」
えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!ちょ、そんな適当でいいんですか!?仮にも教師ですよね!?
「……それでいいな?」
……でも、反論できないんですよ、はい。そんなドスの効いた声で言われても、脅し以外の何物でもないよ!
「じゃ、寝てるから。自習」
うぉい!!本当に寝てるし!!よく、クビになりませんね!!
「まぁラッキーじゃん。授業ないんだし」
……なんでコイツは、紙飛行機作ってるんだろうか。見つかったら死ぬだろ?
「おい、ヤス。いくらなんでも遊んでたら怒られるんじゃねぇか?」
「大丈夫!バレないようにやるか……らっ!」
窓から外に飛ばしやがった……。しかし、どんな軌道してんだよ……。まっすぐ飛ぶの作れや!
「ん…………?ヤスゥ…………?なんか嫌な予感する……」
「はぁ?なんで?」
―――ヤスが投げた紙飛行機は……クネクネと不規則な動きをしながら、教室の前の窓か
ら、また教室に入ってきた……。そして、行きつく先は……。
「おまえ……狙ってやったのか?」
「違う……断じて違う!」
「………………私に、紙飛行機あてたのはどいつだぁ……!?」
ギャァァァァ!!なんでこっち睨みながら言うんですか!?もう、俺らって決めつけられてねぇ!?
ガンッゴンッ
金属バットが飛んできやがったぁ……!しかも、何故俺まで当てられたんだよぉぉ!やべぇ……死んだ、お祖父ちゃんが見える……!
「……祖父ちゃん……いま、会いにゆきます…」
あれ、これもデジャヴ?
訂正とか、アドバイスをくれると嬉しいです。はい。