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君を救う死生活  作者: 鈴先壮 ゆっクリ
第一章 絶望に満ちた三日間
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プロローグ『終わって始まる』

 誰かに頼ろうとしてるんじゃない。

 頼られたかったんだ。でも誰も頼ってくれなかった。そのせいでこんな結果になったんだ。


「俺は悪くない――上手くやってたはずだったんだ」


 君以外は俺を信じてくれてた。期待してくれてた。なんでこんな結果になったのだろうか。


「もう死にたくないな……」


 1歩進めばそこは死体の道、何も出来なかった木葉への罰、


「――これはお前への見せしめだ。目を開けその脳に焼き付けろ」


 目を開けばそこには君の死体が映る。

 無残に引きちぎられた腕、涙で汚した顔、


「お得意の死ねば元通りって奴をやってみろよ」


 憎しみを抱きながら目を開け喉にゆっくり刃物を近づける。

 刃物が喉に入っても目は閉じない。その痛みを覚え忘れないように、


「絶対に今度こそ――」


 喉に痛みが集中し意識が朦朧とする。


――君を救う


 その世界から水瀬木葉と言う存在が消えるのに時間なんて少しも必要なかった。

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