91/100
オリオンギャンブラー
ずんずんずん
オリオンが征く
4等星以下を踏み潰して
地面の小石と同じ扱い
ぎらぎらぎら
赤い傷が輝く
討伐の証を掲げた肩に
名誉の負傷とでも言いたいのか
彼の姿を拝む冬
私は元気をもらうのだけど
そうじゃない人もきっと居る
たとえば真夏の蠍のように
だから教えてちょうだいよ
貴方の瞳に
彼は一体
どんな姿で映っているの
暗い星を踏み潰す高慢な男?
功績を自慢する目立ちたがり?
天敵から逃げ続ける臆病者?
ああ まさか
無意味に繋がれたバラバラの光?
私は怖いのよ
私の想像力には限界があるから
貴方は
貴方の応答は 未知数なの
予測を裏切っていい
予想を超越していい
でもせめて
想像の範疇だけは
しんしんしん
オリオンを見上げる
雪が降ってくるような
絶え間ない静寂
どくどくどく
貴方の口が開く
紡がれる言葉がどうか
私の心筋を裂きませんように
開示した瞬間の、反応は如何に。




