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虹を知らない
君は虹を知らない
一つ一つの色を知っても
美しく混ざる姿を知らない
君はコーディネートを知らない
一つ一つの素材を知っても
マネキンの組み合わせを真似るだけ
君は料理を知らない
一つ一つの味を知っても
味付けで生まれ変わることを知らない
「一つ」に対して「一つ」インプットする君は
「僕」に対してどんな「定義」を当てはめているのだろう
僕が「君」に対して抱く気持ちは
枝分かれしすぎて自分でも追えないというのに
知って欲しい
「玉子焼き」が家庭によって違う味を持つこと
「白いワンピース」に合うのはスワローハットだけじゃないこと
知って欲しい
「僕」もまだ知らない「僕」がどこかにいて
「僕」が知ってる「世界」も「君」と見れば違う「世界」になること
「手を差し伸べる」意味は「一つ」ではないこと
「君の取り方」によって「僕の顔色」も七変化するかも知れないこと
一緒に探したい「虹」はどこにでもあるということ
常ではない全てを、共に感じられたら




