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ことば遊び ー恋文ver.ー
ずきりと軋んだ胸だけは
つくろえなかった
とくべつじゃないと言い聞かせても
まぎれない痛み
えがおを独り占めしたかった
かたわらに居て欲しかった
らくになりたいのに
あなたを忘れられない
いっそ出会わなければ良かったなどと
しょうもないことを考えて
てんを仰ぐ
いつになったらあなたの光は
まばゆさをおさめてくれますか
しずみ行く日常のなかにはまだ
たくさんの思い出が溢れている
*****
元気にしているのかな
こちらも吹いたのよ はるかぜ
そうだ 高校最初の中間テストでさ
私が消しゴム落として困ってたら
何も言わずにあなたが1つ
投げるように貸してくれて
助かったの すごく
実はまだ返せてないんだよね それ
やっぱり気付いてなかったかな
いつ話しかけようか
様子伺いつつ タイミング図りつつ
結局ずっと渡せなかった
だからいつか 取りに来てほしいの
本当の恋文は密やかに。




