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マッサージチェア

ごろごろ機械の音がする

だいぶ貴方に近づいた

ぎゅーっと程好い圧がかけられ

また少しだけ近づいた


眠りについてしまいそう

少しだけ温かいからかしら

眠りについてしまいそう

寂しさから逃れたいせいかしら


言葉のないまま

ほぐしてゆく

悲しいほどひたすらに

ふくらはぎからお尻まで

腰から首まで

肩から指先さえも

掴まれては離されて

圧されて叩かれて


おやすみ、の言葉もないのに

眠りについてしまいそう


そんな時

頬を掠める冷たい外気


ただいま、と頭を撫でるその指が

いちばん好きだわ

人のマッサージにはまだ敵わない

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