表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/100

グロス・クエスチョン

深緑のマフラーに

雪の粒が乗る

風の中で思うのは

マルボロを含む吐息


私のリップグロスを

君は嫌って

「光らせなくていい」と

強引に奪った


その瞬間がたまらなく好きだった

嫌ってると知っててグロスを塗って

「このくらいのオシャレは許してよ」と

君を困らせた


私がいけなかったんだよね

困らせてたんじゃなく

怒らせちゃってたんだよね


新しい唇に奪われるというのに

この胸の中

まだマルボロが消えない


新しい香りに慣れようと意気込むほど

古い香りを探してしまってる


「綺麗なグロスだね」と褒められるたび

後ろめたくなるのは何故なの

咎められてる気分。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ