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青と紺〜色が織り成す物語。ー  作者: k.a
第1章。青と紺〜出会い〜
7/18

2人と1人。

2人が別々の家で

育てられたって話は前にしたわよね?

翠が6歳の時に祖父母が他界して、

それからみどりは『ひまわり園』って言う

孤児院に引き取られたの。


そこは身寄りのない子供達が

預けられる施設でね、

そのひまわり園の前に

大きな公園があるんだけど

翠が7歳の時にその公園で

1人の女の子と仲良くなったの。

それがあおいだった。


いつも私と翠、蒼の3人で遊んでいて

翠が蒼と出逢って1カ月くらい経ったある日、

あの女が私達の前に現れたの。


蒼のお母さんよ、女は

翠の顔をみるなりビックリしてこう言ったわ

『翠、翠なの?大きくなったわね』

『蒼は翠と双子の兄弟なのよ』

翠は呆然ぼうぜんとして話を聞いてたわ。

そして凄く嬉しそうだった。

僕のお母さん、お母さんだ。って

そして女は『翠も家に帰ってらっしゃい』

『この施設の人達にもお願いしておくから』

そう言って翠と約束したわ。


翠は、やっと家に帰れる。って

僕にも家族が居たんだ。って


…でも女が迎えに来ることはなかった。

翠は待ったわ。雨の日も雪の日も、

女と出逢った公園で、一人寂しく。

蒼もその日から

公園には遊びに来なくなったの。

それから翠は抜け殻の様になって、

口も聞かず、外に出なくなったの。


でもある日突然、翠が意識不明になり

病院に運ばれて行った。数日入院したわ。

しばらくして翠が退院して

おかしな事を言い出したの。

『藍梨ちゃん、内緒だよ?』

『今ね、蒼ちゃんが遊びに来てるの』

最初は翠が壊れたと思ったわ。


でも成長するにつれて、

蒼の人格がはっきりしてきたの。

そう翠は二重人格になっていたの。

1人の身体に翠と蒼の2つの人格があって

初めはよく意識障害や

記憶障害とか色々あったけど。


中学に上がる頃には、完全に翠が

身体を支配していたわ。

そして私がいる時だけ、蒼が姿を現して、

女装して、買い物やお茶をして

女の子の生活をしていたの。


だから2人はあんたを

騙していたんじゃないの、

結果的には騙す形にはなっちゃったけど…。

でも蒼は1人の女性として

本気であんたに惚れてた。

翠も1人の男として

あんたをしたってた。

これだけはわかってあげてね。ー


なんだぁ、そういう事か…。

ならそう言ってくれればいいのに。ー


こんはホッとしたような、嬉しような

そんな表情を見せた。


!ー


急に紺は立ち上がる。


ちょっと、どこに行くのよ。ー


藍梨ちゃん、話してくれてありがとう。

ちょっと用があるから先に出るよ。ー


そう言うと紺は何かを

思い出したかのように走って店を出た。


なんなのよ…あいつ。ー


藍梨ちゃん、今の誰なん?ー


藍梨と一緒に入ってきた

もう一人の女性が尋ねる。


あ、ごめん。

あかねが居るの忘れてた…。ー


まぁウチはええねんけど。

蒼ちゃんの秘密、

あんな男に話してもーてよかったん?ー


いいのよ。あいつは特別だから。ー


彼女は河村 あかね

藍梨、翠と中学の同級生。

彼女も翠と蒼の秘密を知っているようだ。


なぁそれより、お茶せーへん?

ウチ、喉カラカラやねん。ー


ごめんね。

すいませーん!ー


藍梨は飲み物を頼み、

茜とガールズトークを始めた。


そやねん、めっちゃオモロいやろ?ー


面白いね。ー


話は小一時間続いた。


ん?てか最近物騒なニュース多いな。ー


茜は喫茶店の中にあるテレビに目をやる。


今日未明、身元不明の遺体が

交野こうや市内の川から発見されました。

今週、立て続けに起こっている、

遺体遺棄事件と関係があるとみて

警視庁は捜査を行なっています。

現場からは以上です。ー


続いてのニュースです。

あの大人気アイドル『もも娘。』のセンター、

桃リン、こと生田 桃香ちゃんが……ー


プチンッ


喫茶店のマスターがテレビを消す。


なんで消すんよー。ー


見てたのかお嬢ちゃん、悪いね。ー


別にええんよ。ー


そや!藍梨ちゃん。

今から買い物行かへん?

むっちゃ可愛い店見つけてん。ー


いいよ、行こっか。ー


藍梨は茜と喫茶店を出て、買い物に向かった。


その頃、翠は。


紺さんに何て言ったの?ー


翠は心の中で蒼と喧嘩をしていた。


翠は紺に話した事をそのまま蒼に伝えた。


どうしてそんな言い方をするの?

それじゃ紺さんも怒るに決まってる。

今から謝りに行って!ー


悪りぃと思ってるよ。

でももう無理だ。ー


無理じゃないよー。

じゃあ私が行くから、代わって!ー


無理だ。

最近、蒼に身体を預けると

会話まで聞こえなくなるからな。

勝手な事はさせない。ー


私は、藍梨ちゃんが教えてくれなかったら

紺さんと会ってた事すら知らなかったのよ?

1日何があったか報告する約束でしょ?ー


悪いと思ってるよ。

でも話すのが遅すぎたな。

もっと早くに言うべきだった。

紺さんには悪いことをしたな…。ー


…そうだね。ー


2人は反省していた。


翌日。朝6時


ピピッ


翠の携帯が鳴る。


紺からメールが届いた。


俺だ。2人に話したい事がある。

夕方、時間があるなら連絡してほしい。ー


…紺さん。















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