流輝の日常~1~
あー、えっと初めまして流輝っていうんだが、どうしたらいいんだこれ。
は、何?カンペ?これ見て読めって大丈夫かよ狼亜。心配ないって…。わぁった読めばいいんだろ。読めば。
えっとなになに、皆さんお待たせいたしました(キランッとした素敵な笑顔で
さて、今回のお話はと言いますと私流輝がお送りするスペクタクルファンタジー。(ドヤ顔で
笑いあり、感動あり、ブーイングあり、リア充死ねや俺をフルボッコにして下さって何だよこれ解説も本編も何も入ってないだろうが。おいっ狼亜、くっそあのダボがどこ行きやがった。チッ今日の夕飯水のみにしてやる覚悟しとけよ。
とりあえずストーリー的には聖奈編の俺視点といった所か、内容としてはまだ3話目だからな、まだ主人公が化け物つまり俺たちと一緒に暮らして和気藹々としていく話だ。路線変更になる場合もあるからな気をつけて欲しい。うp主は小説初心者なので誤字脱字等あったらメッセージ等に記載してもらえると助かる。内容を読み返しもしているが人間に絶対ってのは無いからな。この間もリアのほうの仕事でめったくそ怒られてたしよ、自業自得の馬鹿で不定期更新だが末永く見ていってやって欲しい。以上だ
日の明ける前に起き、日課のランニング10kmと軽い筋トレを1時間程かけて行い庭に生えているハーブ類の収穫および害虫駆除など朝からやることは山済みだ。
今日の朝は昨日買った鯵の干物があるため和食にしようと思うのだが強制変更させられた。
「あっ、ねぇ今日の朝何?」
リビングの引き戸を開け朝食の用意をしようとすると、珍しく早く起きた空牙が朝食の内容を聞いて来た。
「今日は昨日買った干物があるから和食にしようと思ってんだが。どうかしたのか。」
和食、それを聞くと途端に渋い顔をされた。あー、空牙は諸事情により和食が食えないって程ではないが苦手。だが、好き嫌いをなくしてもらわないとこちらとしても困る。こいつの好きなもんばっか作ってたら他のやつから苦情が来るし甘党の為糖尿病必須な食事になってしまうのは目に見えているからな。
「パンか麺を所望する。それ以外は認めない。」
じーっとこっちを見られてそれ以外にしたら殺す。とでも言いたそうにこっちを見てくる。米でもリゾットとかパエリアとかの外国料理にしたら文句も言わずに食うくせにな。
毎度のやり取りで俺は諦めと言う言葉を知っているし、夜か明日の朝でもいいかそんなことを思いながら手を洗うと昨日買った食パンの存在を思い出しホットサンドもいいよなと思った。
「ホットサンドはどうだ、パンの中に具を入れて焼いたやつなんだが。」
「…それでいい。」
少し考えたそぶりを見せ、俺の言ったことに大仰に頷くと早く作れと言いたそうにこちらをまた見てくる。
「つかお前、今日は早いな何かあったのか。」
ホットサンドメーカー(耳付きで焼ける優れもの)を2台取り出しながら聞くと
「姉様とショッピング行くんだよ。」
と、普段俺には決して見せない笑顔(聖奈専用)を見せると、顔を上気させてテンションがどんどん上がっていく。仕舞いにはどれだけ聖奈が可愛いか愛らしいか美しいかという聖奈賛美まで膨れ上がり、あいつの一帯がピンク色に見えたのは見間違いであってくれ、と切に思う。
いつか契約を破って聖奈の拒否を無視して一線を越えそうなのは俺の勘違いでいて欲しい。
時折賛同を募るので適当に返事をしながらも、冷蔵庫からトマトソースやハム、ソーセージにチーズ類、あんこに生クリームなど準備しながらやかんに入れた水が沸いたので、インスタントだがコーヒーを淹れる。俺のはミルクのみ、空牙は砂糖とミルクたっぷりのカフェオレ。作り終わると空牙用のマグカップが消えており空牙を見ると風でマグカップを持ってこようと操作していた所だった。
「相変わらず風が使えるとか便利だよな。」
ボソッと呟くと
「この程度ならお前みたいな屑でも使えるんじゃないの?」
屑…。その言葉が耳に残り苛立つが、風を使えると言うのは利点だよな、色々あって火しか使えないけど。
「火以外は使えないって知ってるだろ?」
野菜を洗いながら空牙を睨みつけると
「だから、熱風程度ならお前でも使えるんじゃないかって言ったんだよ。良かったら今度教えてあげてもいいけど。勿論、3食僕の好物+デザート付きで手を打ってあげないこともないよ。」
相も変わらず上から目線で喋り終わるとマグカップの中身を一息で飲み干した。
「頼む。」
それだけ言うと、こちらに投げ返されるマグカップを受け止めて新しいカフェオレを淹れた。
「やっぱり狼亜のが美味いよね。」
今度はゆっくりと飲みながらそんな批評をしてきた。
「なら、狼亜に淹れてもらえばいいだろうが。」
アイツの飲み物へのこだわりは異常すぎる。昔アイツに頼まれて紅茶を淹れた時は持って入った瞬間に殴り飛ばされた。だったら自分で入れろよと最初は批判していたが批判したらした分だけ鬼のような淹れ方講座が始まった。だからもうアイツにはそういったことでは極力係わりたくない。
「インスタントとかコーヒー豆とかでも同じの使って、やりたくなかったけど動作模倣コピーしても美味しくならなかったのが不思議なんだよ。」
そこまで言ったところで此方を指差して一言。
「焦げるよ。」
「あっやべ。」
喋るほうに神経を使っていたせいかホットサンドメーカーから出したホットサンドは焦げる寸前だった。
「あっぶねー、すまん空牙助かった。」
皿に盛り付けるとまた持っていかれた。まぁ、お前用だから別にかまわねぇけどよ、持っていくの一言ぐらいよこせと言いたいがこの家のでは圧倒的に発言力の低い俺の言う事など誰も思ってくれねぇんだろうな。聖奈以外は。
そんなこんなで二人で朝食を食べているとトントン、と誰かが階段を降りる音が聞こえた。空牙が嬉しそうに扉を見ているので誰だか分かった。
「おはよー、皆今日も朝早いね。」
笑顔で朝の挨拶を言われ
「姉様、お早う御座います。本日も麗しいご様子で何よりです。」
「おう、聖奈おはよう。」
と朝の挨拶を返す。
「今日のご飯はパンなんだ。」
「あぁ、これが朝はホットサンドが食いてぇってしつこくてよ。今日は純和食にしようと思ってたのによ。」
空牙を親指で指すと軽く睨まれた。確かに俺の言い方に語弊があった。和食以外を所望。具体的にはパンか麺。
「で、お前はなんにする。ピザもどきも出来るしカレーっぽくでもいいし、茸のバター焼きでもいけたぞ。」
「あんこ入りお替り、あんこさっきより多めで。」
「じゃあピザもどきにしようかな。空ちゃんの食べてるあんこの中の白いのって何?」
「クリームチーズだ。つか空牙あんこはこれ以上入れると挟めないってさっきも言ったろうがいい加減学習しろ。」
ホットサンドを焼きながら聖奈のコーヒーを淹れる、珍しくブラックを頼まれた。
「じゃあそれも食べたいな。」
そう言われてあんことクリームチーズの用意をする。が焼き上がりに7、8分ほど時間がかかるから先にサラダでも食わせとくか。
「了解だ、先にサラダでも食いながら少し待ってろ。」
俺の言葉に従いパクパクとサラダを食べ始めた。少しの時間が経つと焼き上がり皿へと盛り付けると風で皿を持っていかれた、ってあぶねー聖奈にぶつかりそうだったな。
「姉様、出来たみたいですよ。」
気にしていないらしく笑いながら
「そうだね、美味しそうだよ。」
そう返していた。
三人での食事か終わり洗い物が終わった後、食べに来ない2人分は焼いたものをラップで包み部屋へと持っていく。
「おい、狼亜。飯持ってきたぞ。」
ガンガンと部屋のドアを叩きながら言うと
「開いてますんで持ってきて下さいませんか流輝の御先達。」
と返事があった。部屋を開けると相も変わらずの趣味丸出しの内装の部屋だ。椅子に座ってパソコンの画面を見てキーボードを使い何かを打ち込んでいる。手だけをこちらに出された為ホットサンドを手渡す。…あれ、こいつって年上や同年代っぽい女がタイプだっけ?
「ほら、今日はホットサンドだ。つか珍しいな、お前が今日授業の日なのに遊びに行かすとか。」
「いえね、ほんの少しで御座いますが用事が出来てしまいまして。」
手渡したホットサンドのラップを取り外しながら言われた。
基本的に狼亜は面倒なことは嫌いだがこういった事はキチンとこなすが用事ができたという事はかなり重要案件だったりするときもある。…まぁ、女との約束の時もあるがそこは置いておこう。
「用事って何があるんだ。」
軽い気持ちでそんなことを聞くと胡散臭い笑みを浮かべ
「内緒で御座います。あぁ、でもいつか内容を知る日が来るかもしれませんね。」
「はぁ?」
「いえ、今回は御主人に頼まれ事を致されましたのでその処理をしているだけで御座います。」
「つかよ、お前いつまでその喋り方してんだ、聖奈も空牙も居ないし普通に喋ったらどうだ。」
そう、こいつは聖奈と空牙が一緒の時はキャラを作っている。こいつの本性は
「だな、つかよ、この○○○。こないだのアレはどういうことだ、ヤレッつったよな、んでやれるって言ったにもかかわらず出来てねぇだろうがこの×××野郎。」
胡散臭い笑みから一転し、鋭くこちらを睨んできて口が悪い。伏字のオンパレードだ、ちなみにこの間のアレとは
少々厄介な仕事(魔物退治)を頼まれ、仕事が終わった後の後始末がキチンと出来ていなかったらしく(幼体を生んでいたらしく親を駆った後餌を探しに人が住むところまで降りてしまい)さらに被害が上乗せできてしまったらしい。
その事後処理を行ったのは他でもない狼亜だ。だからこいつには頭が上がらない。
「悪い。」
「悪いだぁ、んな事思ってんなら始めっから出来るなんて言葉言うんじゃねぇよこの□□□。」
「まぁまぁ、狐の赦してやってくれないか?悪いのは我も居て最後まで確認を怠っていたのが原因だろう。」
“俺の口”からそう言葉が漏れた。
「迦具土神、分かってんなら最後までやれっつてんだろ。お前の媒体者だろうがキチンと見張れ、それがお前の役目じゃねえのか。脳みそ虫以下か手前等は、このゴミ屑野郎共。」
「火之、火に油を注ぐな、確かに最終確認しなかった俺が悪いんだ。つか、起きているなら出ろ。」
キーンッと頭痛がすると目の前に褐色の肌を持つ上半身裸の男が現れた。
こいつは火之迦具土神一応神様。火の神、鍛冶の神として信仰されているが先程の狼亜の発言から分かるように俺は媒体者。媒体になる者、つまり俺の体を通して 現世⇔神の居る世界 を行き来できると、その恩恵に炎をある程度なら使えるが、逆に言うと炎の力が強すぎて他の術が使えない、それ以外の呪文、札やルーン文字など行うと体に激痛が走り術も不発に終わると言ったポンコツ。だが、炎関連なら強い、身体強化や傷の治りを早くする、浄化の炎から闇を籠めた呪の炎まで幅広く使えるし火加減もきちんと出来る。たまにこの様に人の体を乗っ取って操るのを止めて欲しいと言っているが聞いてくれる玉ではない。こいつの媒体になったのは聖奈に出会うずっと前、家を出てかなり経ってからだった。
その後、二時間に亘り愚痴愚痴と嫌味と怒られる事を二人正座で受けた。
「いやぁ、久しぶりだな鬼の子よ。」
「久しぶりつっても2週間前だろ最後に会ったのは。」
「お前は2週間を馬鹿にしておるのか?男子3日会わざれば刮目してみよ。という有名な言葉を知らんなぁ。それにそう昔ではないがな。」
説教が終わり、零夢も外出していたのでお昼の用意をしようと二人?で食堂へ向かって居る途中でカカカッと笑われた後、上半身裸のごついおっさんに背中をバンバンと叩かれたら誰でもげんなりして苦笑いしか浮かべないと思うのは俺の気のせいか…。疲れた。
お昼に干物を焼いて味噌汁l(油揚げとわかめ)五目煮と白いご飯を用意し狼亜と火之と一緒に食べる。
ズズッと味噌汁を飲んだ火之は
「なぁ鬼の子、この味噌汁薄くないか。」
「あ、濃ゆいだろ。」
その言葉の後、無言で火之迦具土神と狼亜は睨み合うと二人してこっちを見てきた。
「濃いいよな。」
「薄いであろう?」
「おっ、俺にとってはちょうどいい。」
そう言うとなぜか二人に殴られた、反撃をしようとすると凄まれた為怯むしかなかった。
食事も食べ終わり洗い物をしていると暇になったのか
「飯を馳走になったな。もう、向こうに戻る。何かあったら呼ぶが良い。」
それだけ言うと俺の体を通り過ぎて消えた。
洗い物の続きをやり、掃除も終わり夕飯の用意をしているところで空牙から風での言伝が掛かってきた。