第七章 謎の幼女
すみません、めっちゃ短いです....
白と無と幼
恐らくこの言葉が、今の状況を表すのに最も適しているであろう。
アリア姫からの小説の主人公に対して結構ダメージの大きい宣告を受けてから、オレは部屋で不貞寝していた。大体、アリア姫も作者も散々オレを期待させといて、最後の最後で裏切るとかどういうことですか。全魔法属性が使えたとしても、コントロールできないんじゃ暴発して自滅しか無いじゃん。まぁ、何も出来ないよりは全然マシだけど...小説の主人公としては、やっぱり最強でいたいんだよね...因みにアリア姫、マナはかなりあるらしい。
まぁそんな感じでうだうだ言いながら眠りに付いたわけだ。今度はアリア姫もいないし、オレ以外誰もいないはず、そう強く信じていた。
そう、朝、腹の上の違和感に気がつくまでは...
「.....ん、...ふぅああぁぁぁっ、ふう!ああ、良く寝たわぁ...」
オレはすっきりさっぱり起きていた。前回とは違う。あの時はいろいろと疲れてたんだ。
ベッドの上で、首だけ動かし、近くにある窓をのぞく。ちょっと外がどうなっているか気になったんだ。でも、そこから見えたのは太陽とちょっと赤っぽい空だけ。城の近くにあるであろう城下町は見えなかった。.....そういえば城下町なんてあったか?もうちょっと近くで見よう...そしてベッドに手を付き、身体を持ち上げ...ようとした。
「...?あれ?なんか重くなった?オレ?」
なぜだか知らないが、身体が持ち上がらない。なんだか、人一人分体が重くなったような.......ん?人一人?
なーんだか嫌な予感がして、毛布越しに自分の腹部に目をやる。予想したとおり、そこにはそれなりの大きさのふくらみが出来ていた。決してオレの腹ではない。
どうしていままで気がつかなかったんだ?あの、耳に鉛筆挟んでいて、しばらくしたら鉛筆がどこにいったか忘れる、見たいな感じか?長い間腹の上に何かのってるから、気がつかなかったのかもしれない。
出来ればあまり覗きたくは無い。しかし、この問題解決とストーリー進行のためにも、オレは覗かねばならぬ。
バッと、布団をめくった。そして重みの正体がついに目の前に現れた!!
なんと、寝巻きを着た幼い女の子=幼女でした。
見た感じ、7歳位か?髪の毛は金髪のぐるぐる、二箇所ドリルになっているところがある。長さは首の根元ほどまで。まだ幼くとも成長すれば大層な美少女になるであろう寝顔をしている。それがオレの腹の上で丸くなっている。.....恋〇無双の〇紹本初さんも、幼いときはこんな感じだったのかなぁ...
まぁ、とにかくだ。やばいよ、かわいいよ...オレは別にそんな年々少しずつだが増えつつある特殊な性癖の持ち主ではないが、これはかわいいぞ。多分これはそんな性癖の持ち主達にとっては夢のような状況なのだろう。
「......ん?ふぁぁぁぁぁ...」
適当にそんなことを思っていたが、どうやら目が覚めたらしい。
「...ふぅ、良く寝たのぉ...ん?なんじゃ?変な顔しおって?」
いや、いきなり幼女が起きてお年寄りの言葉使ったらびっくりするでしょ?
「なっ!?誰がお年寄りじゃ!わらわはまだ身体を初期化してからまだ七年しかたっとらんのだぞ!?」
は?初期化とは?なにそれサイボーグ?ってか今心読んだ?
「ん?さいぼーぐとはなんじゃ?というより、心が読めるのは当たり前であろう?神なのだから。」
「........はい?神?」
「そう、神。」
「......ねぇ、どこからきたの?お家はどこ?お兄ちゃんが連れて行ってあげるよ?」
「別にわらわは迷子の幼女ではない!それに信じてないじゃろ!?わらわは神なの!!全世界の!!!」
「..........」
ダメだ、この子を病院へ連れて行かなければ...この年で厨ニ病に侵されているなんて...
「あー、守衛さーん?ここに頭のかわいそうな女の子がー「うっわあああぁぁぁまてまてまて!!!!うーーーん、せいっ!!!!」って!?のわぁ!!」
守衛を呼ぼうとしたオレの目の前に、突然白い穴が現れ、幼女は、幼女であるかどうか疑いたくなるような腕力でオレをその穴へと放り込んだ。....なんかこの小説、穴が多すぎね?
ドガッ、と音を立ててオレは穴の底に落ちた。
そこに広がっていたのは、、、、何も無かった。ただの『白』と『幼』。
これが白と無と幼の正体だった.......
やっほーーーい!!!!やったやった、お気に入り件数が1件増えてるひゃっほーーーーーーい!!!!!何?レベルが低いですと?あたりまえですよ、私、まだレベル1にも達していませんから。
とりあえず、遅れて申し訳ありませんでした。