不思議なダンベルのアリス
アリスは寝落ちした。歴史の座学があまりにも退屈だったのだ。アリスには歴史が分からん。なぜなら筋肉が増えないからだ。ゆえに歴史は筋肉ではない。しかし睡眠は筋トレ後の回復に適している。ゆえに睡眠は有用だ。
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夢!!!!!
女神「筋肉です」
アリス「筋肉ですか?」
女神「筋肉なのです」
アリス「筋肉だったのですね!」
女神「あはははははははは」
アリス「あはははははははは」
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目が覚めた。
アリス「どうしてダンベルが無いんですか?」
先生「アリスさん。いまは歴史の時間ですよ」
アリス「ダンベルを探してきます。さようなら。フーン!」
窓バリィィィン
先生「きゃーーーーー」
川辺をダッシュするアスリートと化したアリス。背後からウサギが迫る。
ウサギ「はあ、すう、はあ、すう、まってー、すう、アリスー、すう」
アリス「米俵が走ってきたわ」
ウサギ「え?」
アリスはウサギをお米様だっこして、そのまま明日へ、走っていった。
ウサギ「私の話を聞けー」
地下世界。テーブルとドアがある。テーブルにはクッキーが2枚。
アリス「どうしてダンベルが無いのかしら」
ドア「やあ、ここは不思議の国の入口さ」
アリス「失礼しまーす」
ドア「おおっと、ここは通さないよ」
アリス「じゃあ、ひきちぎる」
ドア「え? ちょっとまってうわああああああああああああああああ」
べき、ばきばきべきべき、バリバリダー。
アリスのゴッドフィンガーがドアを貫き、ゴッド背筋が左右にひきちぎる。
ドアはバラバラになった。
国境の長いトンネルを抜けると海原であった。
ざぶーん
アリス「トライアスロンだ」
クロールで進む。腕をぶん回して飛沫を上げていく。1秒で砂浜まで到達するマッハだったので、アリスミサイルは大爆発をおこした。
ボカぁぁぁぁぁん!
ヒトデは黒焦げジェットになってしまった。
数学の時間
イモムシ「1+1=」
アリス「2」
イモムシ「脳筋のくせに、おぬしやるな」
アリス「プロテインの軽量に必要なのよ」
お茶会
帽子屋「マァァァッチョハッタァァァァァ!」
帽子屋がテーブルでマッスルダンスをしている。
そしてマッスルウサギもマッスルダンスをしている。
アリス「筋肉だ!」
アリスも服を破り去ってマッスルダンスをした。
帽子屋「マッスルマッスル! 筋肉はマッスル!」
ウサギ「マッスルマッスル! 筋肉はマッスル!」
アリス「マッスルマッスル! 筋肉はマッスル!」
「「「あはははははははは」」」
女王の城
女王様「オーっホッホッホ! あなたが探し求めるダンベルはこの、金のダンベルかしら」
アリス「あ、もういいです」
女王様「え?」
アリス「仲間を見つけたので」
帽子屋「マッスルマッスル」
ウサギ「マッスルマッスル」
アリス「ということで、さようなら」
女王様「え、ちょっと待って、せっかくバトルの準備したのに」
アリスは走った。適当に走った。すると次元が歪んでいく。アリスの足の回転が、座標空間をややかき混ぜたのだ。ぐにゃんぐにゃん、ぐるぐるにゃんにゃん。アリスは現実世界で目を覚ます。
先生「アリス、アリス、歴史の授業で寝るなんて、いい度胸ね」
アリス「先生、私、仲間を求めてたびに出ます」
先生「寝言は寝て言いなさい、え、ちょっとアリスどこ行くのーーーーー」
アリスは明日へ向かって走り続けましたとさ。
めでたし めでたし