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プロローグ『蒼き星に願いを ―ミリィの小さな冒険―』

いつもお世話になっております。

こちらは、以前執筆していた《世界最強の魔法使いは、癒されたい》の関連作となります。


初めての方も、前作をご存じの方も、気軽に楽しんで頂けると嬉しいです。

宜しければ、ぜひ最後までお付き合い下さい!

挿絵(By みてみん)

精霊界――


それは、星々の輝きを糧に生きる精霊たちが暮らす、美しく神秘的な世界。

そしてその頂点に立つのが、ハーヴァリィ家に連なる〝あおの血〟を継ぐ第一王女『ミリシア・ハーヴァリィ・バレンタイン』――通称ミリィ。


「ふふん、今日こそバレずに抜け出してみせるんだからっ!」


 窓辺にそっと腰掛けたミリィは、きらめく星を見上げていた。

金色の髪を揺らしながら、彼女の心はすでに精霊界の外――人間界の春祭りに向いていた。


いくつもの結界と見張りを掻い潜り、彼女は軽やかに城を抜け出す。

その姿は王女のドレスではなく、青と白を基調とした可憐なメイド服。

胸元の星のリボンは、彼女が〝あおの王女〟であることを忘れない小さな印だった。


「だって、お姫さまがメイドの格好でお祭りに行くなんて、誰も思わないでしょ?」


 そんな軽口を叩きつつも、ミリィの内心は少しだけドキドキしていた。

自分が抜け出したことが、妹・ミレイナや王宮の者たちにバレたら大騒ぎになるのだから。


しかし、その小さな冒険は、やがて――

世界を揺るがす大きな運命の歯車を、静かに回し始めていた。


挿絵(By みてみん)

本作を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

少しでも楽しんでいただけたなら、とても嬉しいです。


よろしければ、評価や感想などをいただけると、今後の創作の励みになります。

引き続き応援いただけたら幸いです!

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― 新着の感想 ―
ミリィの自由を求める気持ちに、すごく共感しました。 お祭りの場面は色鮮やかで楽しげなのに、その裏で迫る危機も描かれていて、ワクワクしながら読ませていただきました。 最強なのに癒しを探しているというギャ…
これは楽しみなお話ですねw イラストと作品の一つですよね꒰ᐡ´т ‧̫ т ̀ ᐡ꒱
読ませていただきましたー!いや〜これはもう、お姫さま×こっそり冒険の王道ファンタジーって感じで、冒頭からワクワク感が止まりませんでした!(≧▽≦) まず「精霊界」の世界観がとにかく美しい!星の輝きを…
2025/06/26 21:54 退会済み
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