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31 魔王ガイアの復活

 時は過ぎていく。

 地球における敵のほぼ全てが消えた。

 地脈は天空の力で抑え、怪物に供給されるエネルギーは消える。

 それはアユム達も同じだが、代わりになるものを手にしている。

 天空の力だ。



 天空。

 大空であり大宇宙。

 そこにもエネルギーが満ちている。

 気力が存在している。

 それを導いて力を得ている。

 ただ、これは怪物には注がれない。

 手に入れることが出来るのは、アユム達人間のみとなっている。



 そうなるように導いている。

 前回の記憶からそれがあるのを知り、自分たちに降り注ぐようにしている。

 おかげで大地の地脈、湧き上がる気力を頼らずに済む。



 というか、頼る事が出来ない。

 怪物に優先的に割り振られていたものだ。

 大地の地脈から出てくる気力はそういう風に流れていく。

 アユム達、怪物にならない者は除外されているようなもの。

 使えればかなり効果的だが、敵にしか流れないなら存在する必要がない。

 だから優先して潰していった。



 おかげで彼我の戦力差がかなり縮まった。

 怪物は巨大で強力だ。

 一対一では人間では太刀打ち出来ない。

 超能力に目覚めた真人間でもだ。

 勝てないわけではないが、どうしても分が悪い。



 そこに地脈の力が注ぎこまれる。

 真人間が不利になるのは当然だ。



 ならば、地脈など消してしまった方が良い。

 宇宙から天空の力を受け取った方が良い。

 そう考えてアユムは大地の力を消していった。



 未来において、これに気付くのが遅くなった。

 おかげで大きな損害を出した。

 気付いてからは損害が減って、戦果が挙がるようになった。

 それでも不利な状況を覆すのには時間がかかってしまった。



 そうならないよう、最初から地脈を封じた。

 天空の力を導いた。

 怪物を最初から徹底的に潰していった。

 化け物になる人間を、怪物になる前に消した。

 まだ本格的に地脈が動きだす前に、地脈の噴出点にいる怪物を潰して回った。



 おかげで、今回は上手くいってる。

 損害を極力下げる事が出来た。

 それでも犠牲者は出てしまうが。

 どうしても削ることが出来ない部分という事で割り切るしかない。

 被害者は可哀相だが、どうにもならない。



 未来を知るアユムだが、全てに対応対処出来るわけではない。

 知ってる分だけ有利に出来ても、それ以上ではない。

 目や手の届かない事などいくらでもある。

 出来る範囲でやれる事をやるだけだ。



 それでも、前回よりは上手くいっている。

 たどるはずだった未来よりは。

 それだけを慰めにしていくしかない。



 何より、一番の問題になる存在。

 魔王との戦いを少しは有利に進められる。

 それを良しとするしかなかった。



 ただ、魔王との戦いでは更に大きな犠牲を出す事になる。

 相手が以前の未来よりも弱くなっていても。

 天空の力で抑えこんでいても。

 絶対に勝てるにしても、損害はどうしても出る。

 それも覚悟しなくてはならない。



 それでも倒さねばならない。

 放置は決して出来ない。

 様々な問題を引き起こす原因になってるのだから。

 生かしておいたら今後何をするのか分からないというのもある。

 必ず仕留める。

 その覚悟で事にあたる。

 今後の平和のために。



「待ってろよ、ガイア」

 大地の女神。

 そして、怪物を生み出し、守り、その他を蔑ろにした邪神。

 怪物の母であり、怪物の守護者。

 それ以外の生物・生命を省みなかった邪悪。



 この大地そのものを倒すため。

 アユムは備えていく。

 用意できるあらゆる物事を揃えて。



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