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2 未来からの記憶をもとに

 未来の自分からの記憶。

 それを受け取ったアユムは早速行動を開始していく。



 その前に、本当に記憶が事実なのかを確かめる。

 その一つとして超能力を使ってみる。

 未来の、というかかつての、というか。

 これから歩むはずの人生で、アユムは超能力を使っていた。

 それが記憶を受け取った自分にも出来るのか。



 確かめるために気力を動かしていく。

 記憶にあるやり方をなぞりながら。

 体全体に存在する細胞。

 それらを活性化させていく。

 これが、気力を発動させる方法だ。



 生命は体全体に存在している。

 体の一部にあるわけではない。

 細胞の一つ一つに気力が備わっている。

 これを働かせる事で気力が出て来る。



 その気力を使って超能力が発動する。

 体を空中に浮かせたり。

 離れた所にある物を動かしたり。

 透視や遠視などをしたり。

 記憶の中ではこういった事を行っていた。



 それが出来るのかどうかを確かめていく。

 これからの事を知る術はない。

 だが、超能力なら確かめる事が出来る。

 記憶が確かならば。



 そう思って超能力を使っていく。

 体の細胞全てを働かせ、気力を引き出す。

 腹から全身に向けて力を押し出していく。

 気力が溢れていくを感じ取る。



「……出来るんだ」

 やってみて驚いた。

 本当に気力を動かせるとはと。

 そのまま、気力をのばしていく。

 台所にあるコップに向けて。



 ワンルームの小さなアパートだ。

 台所はすぐそこにある。

 2メートルも離れてない。

 そこに乱雑に置かれたコップを気力で掴み、持ち上げる。

 すると、コップは簡単に浮かび上がった。



「なるほど」

 離れた所にある物を動かす。

 念動力と呼ばれる力は使う事が出来た。



 続いて目に気力を集めていく。

 見るという能力を強化していく。

 すると、壁の向こう側が見えた。

 透視も実際に使う事が出来た。



「本当に出来るんだ……」

 自分に身についた力に驚く。

 同時に、未来の記憶が事実なのだと実感する。

 記憶の通りに気力が使えるのだ。

 事実と思うしかない。



 となれば、一緒に送られてきた記憶も無視できない。

 それはこれから起こる事なのだから。

「まいったな」

 さすがに気が重くなる。



 未来からの記憶。

 これが事実ならこれから起こる事も無視できない。

 記憶の中では過去の事。

 アユムにとってはこれからの起こる事。



 そこにあるのは、破滅と崩壊。

 世界の終わりだ。

 既に体験した、これからの出来事。

 思い浮かべるだけでため息が出た。

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