表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

10/35

10 優先順序は私怨で決める

 怪物を倒し、真人間を増やしていく。

 そんな作業を繰り替えしながら今後の事を考えていく。



 怪物退治は当然として。

 どういう順番でやっていくのか。

 さすがにそれは考えていかねばならない。



 何せ、戦力は今の所アユム一人だけだ。

 真人間も覚醒させていってるが、時間がどうしてもかかる。

 超能力を使えるようになっても、そこから力を成長させねばならない。

 戦力になるまでもう少し待たねばならない。



 だが、悠長にしてられるほど余裕はない。

 このままいけば、人間が化けていく事になる。

 確実に怪物が増えていく。



 未来ではこれらへの対策が全く為されてなかった。

 そうなるなんて分からなかったのだから仕方はないのだが。

 アユムは違う。

 将来、どうなるかを知っている。

 だから、悲惨な事が起こる前に、出来るだけの事をしていきたい。



 ただ、どんなに頑張っても無理はある。

 真人間を見つけて超能力を発揮させていってもだ。

 怪物になる人間の方が多い。

 これらを全て撃退していくのはさすがに無理だ。

 完璧な対策はしていきたいが、ある程度は諦めるしかない。



 ただ、その中でもどうしてもやっておきたい事もある。

 真人間を増やしていく事もそうだが。

 事態を混乱させていく要素も出来るだけ排除したい。



 この先、化け物が大量発生する。

 その中で人々は混乱し、様々な問題を起こす。

 やむない事とは思うが、その中でも幾つか避けたい事もある。

 それらのどれをまず潰していくか。



 思いあたる事はたくさんある。

 どれもこれも、さっさと片付けたい事だ。

 手際よく、効率的に事を為していきたい。



 だが、やる事が多すぎる。

 迷ってる時間もないというのに、問題は数多だ。

 その全てを片付けるのは不可能と言える。

 やるとすれば、真人間の能力を解放して手数を増やす事だが。

 それも限界がある。



 だからある程度は諦めなければならない。

 もっとも効率よく。

 出来るだけ被害を抑える。

 それが出来る道を選んでいく。



 ただし、決して外せない用件もある。

 未来において受けた仕打ち。

 様々な苦痛や苦難。

 化け物もそれ以外にもされた事。

 その報復はしていく。

 恨みは絶対に晴らしていく。



 私怨である。

 十分な理由だ。

 なにせ、危害を加えられたのだ。

 だから恨むのだから。



 恨みたくなるくらい酷い事をする連中といえる。

 そんな奴等を生かしておいても、誰かが損害を受ける。

 放置しても良い事はない。



 だから後まわしにする理由はない。

 個人の感情からのものであってもだ。

 それはそれなりの理由がある。

 むしろ、私怨というのを蔑む思考や思想の方が問題だ。



 恨まれるだけの事をしてる奴がいる。

 危害を加えた者がいる。

 それを放置しろというのだから。

 ならば、危害を加えた者は何の咎めもない。

 悪さをしても問題は無いという事になる。



 アユムはそんな奴等を放置するつもりはなかった。

 確実に息の根を止める事にしていく。

 これから出て来る被害者を無くすために。



 何よりも、自分がされた事の恨みを晴らすために。

 他の誰かのためなどという偽善な事は考えない。

 ただ、自分が酷い事をされたから。

 その恨みを晴らしにいく。

 これまでの未来においてされた事の。

 復讐と反撃である。



 される方はたまったものではないだろう。

 何せ、今のところはアユムに何もしてないのだから。

 しかし、アユムからすればどうでも良い。



 本来の時間の中では、アユムは酷い事をされた。

 それだけで十分だ。

 仮にアユムが何もされなくてもだ。

 他の者が被害にあう事になる。

 それは避けたい。

(身代わりはなあ)

 誰かが自分の代わりに酷い目にあう。

 それはそれで嫌なものだ。


 

 では誰からやるか、という事になるが。

 ここは手っ取り早く、今この場所から近い所にいる者達にしていく。

気に入ってくれたら、ブックマークと、「いいね」を



話を書かせたい場合、こっちに寄付・投げ銭などの支援を↓



よぎそーとのネグラ

https://fantia.jp/fanclubs/478732



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


どうせ書籍化しないから、ファンティアで投げ銭・支援を受付中↓


【よぎそーとのネグラ 】
https://fantia.jp/fanclubs/478732
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ