~序章~ 主要人物の登場編
処女作となってます
拙い表現や文章、その他諸々あると思いますが暖かい目で読み進めて貰えればなと思います。
一応連載作品ではございますが何部作にするかの目処は立ってません。どうぞ気長にお読み下さい
「えー、ここの隴西の李徴は〜からを今日は12日なので12番!高宮!読んでくれぇ」 桜が散り始めるこの時期、俺は今日も変わらぬ1日を生きていく。高宮 裕次 高校2年生、部活は生徒会に入っている。元々そんなに部活など興味はなかったが幼なじみで完璧超人の富山豪の誘いで半ば強制的に入れられた。幼稚園からの腐れ縁で高校まで一緒だ。彼は生徒会長でもあり部活は掛け持ちでバスケ部もやっている。しかもキャプテンだ。彼は何をやっても上手かった。自分の唯一の特技でもあるルービックキューブでさえ2日しないうちに覚えられ、あっという間に追い抜かされた。そんな彼でも昔から完璧という訳ではない。豪は幼稚園の頃転入してきたのだが、その頃は上手く周りと馴染めずにいた。一方、俺は体は大きいのに心が弱く周りからいじめを受けていたが、それを見ていた豪がいじめっこ達を蹴散らし、僕を救ってくれた。それが豪との出会いだった。
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「高宮くん!はい、お弁当!」午前の授業も終わりお昼休み
、俺はこうしてお弁当与えられて食べている。この子は平山奏 頭が良く成績は常にトップクラスでよく豪と争っている。みんなの人気者で男からのアプローチは後を絶たない。なぜそんな子が弁当を渡してるのかって?彼女にも訳あって協力しているのだ。彼女は勉学にスポーツに出来ないことは基本的に無いのだが、料理だけはどうも自信が持ててないらしい。それで俺に1ヶ月間食レポをして欲しいと頼まれた。
「おぉ…いつ見ても変わらんが凄く美味しそう」二段弁当となっており、中身は卵焼きにウィンナー、きんぴらごぼうにリンゴも入っている。「えへへ…ありがとう//」あぁ…癒される…彼女のこの笑顔を見るのが毎日の生き甲斐と言っても過言ではないだろう。あ、ちなみに付き合ってはいない。ただ好きなだけだ。俺が好きであっても奏はどうか知らんから告白なんて出来やしない。
「どう…かな?」
「うん。美味しいぞ。卵も丁度いい焼き加減だし、きんぴらごぼうも味がしっかりついてて美味い。」
「ほんと!?やったぁ!!」
嗚呼…堪らん。この笑顔…守りたい。
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