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その1:17世紀の日本での場合

 私の前世の一つが江戸幕府の諜報員もしくは内通者というものです。


 具体的に何をやったかと言うと島原の乱で反乱軍に支援を行う善意の人間を演じながら実は幕府方の諜報員として城の内部情報を探る諜報員もしくは内通者だったらしいのですね。


 板倉重昌が島原の乱をなかなか鎮圧できない事態を重く見た江戸幕府は、2人目の討伐上使として老中で知恵伊豆と呼ばれた松平信綱の派遣を決定したのですが、この時望月与右衛門ら甲賀忍者の一隊が原城内に潜入して兵糧が残り少ないことを確認したとあるのでそういった人間の一人だったかもしれませんし、内通者としてかろうじて生き延びたとされるキリシタンで南蛮絵師の山田右衛門作(やまだえもさく)だったのかもしれません。


 潜入というと夜陰に乗じて忍び込んだりするイメージですが、実際は敵側の協力者を申し出て中に入り込んだほうが楽なのですね。


 善意の第三者を装って原城に入り込み内部の状況を調べて幕府軍に攻撃を行わせて結果最後は裏切り者と斬られた、もしくは幕府に内通したので斬られそうになったそうですが、とりあえずは死ななかったようです。


 山田右衛門作の場合は妻子が一揆勢に殺されてますけど。


 自分の情報がもとで何万人という一揆の参加者を皆殺しに導いた、もしくは仲間を裏切った”前世”の私の記憶がまともに残っていたら……まあ、いやな感じですよね。

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