表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
言の葉ひらひら  作者: Jade
88/100

震緑

鋭い現実を包み込む

その豊穣さを

確かに私は

知っていたはずなのに

気が付いたら

穴の空いたバケツになって

止められもしない雨が

通過していく

偽りの皮

幼子が活けた花に憧れて

窓越しに唱える

私の人

もう

絞り出せる心がないわ

焼ける喉から

煙が舞って


嘘つきね


カフェインを慰めにして

都市から都市へと渡り鳥


味気ないグラスから落ちた

雫が一滴


お決まりのスーツに滲みて

消えていった


◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆


駆けるうちに

体から出ていったものを

ときどき思い出すのよ

それは青春

とかいうものだったわ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ