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言の葉ひらひら  作者: Jade
76/100

浮遊

ふくらんだり

ちぢんだり

虹色の光で

ふちどられた円錐を

うめていくのは

薄い灰色の雫である


やわらかい毛布を

コツリと叩き

その床を知る


倦怠以外の何かを書きうるとすれば

それは一枝の自由だろう


鐘の音をさらって

飛翔していく彼らの

優美な曲線を見る束の間

球体がひとつふたつと

空から降りて

窓際にとまる


厭うのは境界

けれど

澄みきった空気に

怯えてもいて

ガラスをなぞるだけ


冷たい指先を

なめることにも飽きて


目覚める時には

弾けているだろうそれを思いながら

眠りについた

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