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言の葉ひらひら  作者: Jade
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もがく

削れていく心を繋ぎ止めようとして

まとわりつく痛みに囚われる

グラデーションの両端で

断ち切られた糸

絶望でしかないのに

まだ這い上がろうとする

光ではない

手のつく闇に逆らっただけ

唇の血、骨の手、尖った羊。

裏切ったのだろう? と嘲笑を退けて

葦に立つ。

黄金の稲穂、災禍の走り。

もはや嘆息にすら膿んだ。

土を掴む。

この手で、その手で。

もぎ取るしかないのだ。


□■□■□■□■□■□■□■□■


柔らかい心臓にナイフを入れて

腐った細胞を取り除けていく

ぷつりと切れた糸で

必要最低限を縁取る

仕方がないと言って

突き放した背中

血の滲む指先で闇を掻く

苦い舌、鉛の足、丸い犬。

裏切ったのだろう? と嗤って

地に沈む。

漠漠たる荒野、懺悔の響き。

もはや尽きた命脈を乞う。

星を見る。

この目で、その目で。

見定めるまで。

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