表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
言の葉ひらひら  作者: Jade
61/100

Rouge

ちろちろと、赤い舌。

官能のふりをして、反らした目。

狂うほどに君の言葉が過る。

塗り潰した感情。

愛、と君は言い切った。

吹き消されそうな嵐の中で。

ーー男は存外敏感らしく、何度も私を振り向かせた。

遊びの癖に。

子ども染みたライバル心。

気になるなら聞かなければいいのにね。

綺麗と呟くその中に、私はどれだけいるのでしょう?

首を傾げてキスをねだる。

虚しさが振り切れて、帰る算段を始める脳内。

少しでも長くいたかった君と、とっとと帰りたいこの男と。

馬鹿ね、私。

埋め合わせにもならない。

中途半端な始まりは、中途半端な終わりしか迎えなかった。

伸ばされた手をすっと避けて、口紅をひいた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ