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ある日のこと
耐え難い痛みが
不意に襲って
瞬間
何も見えなくなる
声を封じて
蹲って
ただ
ただ
去るのを待つ
大丈夫なの
本当に
知っているから
くっと笑って
首をかしげる
………………?
瞳に浮かぶ
拒絶と配慮
濡れたような黒髪が
ひとすじ
頬に落ちる
僕の想いなんて
知らないのだろう
見つめ合って
手を伸ばせない
弱さと愛しさ
何かあったら
必ず呼んで
ふと
君の瞳がゆるんだ
……………………………………………………
……………………………………………………
さよならの先に
愛はあるから
泣かないで
あなたのせいじゃないよ