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冴ゆる
心のどこか
奥で
冷めた感じ
持て余してる
消えない残照
背を向けて
星を捕る指先
月が笑う
いつかの彼みたいに
賭けきって生きられれば
確かなものが掴めたのかな
古傷を携えて
悠然と微笑む
月の光……
愛しい人に
跪いて
ご機嫌伺い
何だか
消えて
しまい
そう
薔薇を放り捨てて
泣きついてしまいたい
もっと優しいところへ
夜に散らされながら
漂う私
そこにいるのって
君が手を引いてくれたら
きっと
□◇□◇□◇□◇□◇□◇□
声にならない
答にならない
君が置いた孤独
微笑みながら
背中で泣いてる
突き刺さったままの
夢の欠片
重ねた指先の温もりを
まだ覚えてる