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徒花の都
笑って
みせながら
たぶん
当たり前のように
何かと
戦っていて
刷り込まれた
競争が
息を細く
小さく
まとめていて
苦しいって
言い出せない
苦しさ
誉めても
謙遜しても
空を切っていく
言葉たち
宙を歩む
実感のなさ
塔が突き刺さる
天を仰いで
目眩がするような
遠さを織り込んだ
渇いた涙しか流れない
午前0時の摩天楼
中身の私は
干からびている
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
笑顔の質を変えながら
下心を読みあって
テキトーに答え合わせ
フィフティ・フィフティね
ここじゃ
真実も嘘になる
逆もまたしかり、よ
作り物のシーズンに
ノッているだけ……
久々。